肥薩線、鉄道での復旧を目指す?&並行して走る路線バス
2020年7月の豪雨で被災して八代-吉松間約87キロが運休している、JR九州の肥薩線。被害が甚大なので、復旧させるのに235億円(以前の記事から若干上がっているようですが)かかると言われています。それにもかかわらず、国、熊本県、JR九州の三者は鉄路での復旧を目指しているようです。
その志の高さは賞賛すべきことかもしれません。しかし、肥薩線が鉄路を維持すべき路線かどうかというのは怪しいところです。と言うのも、災害から2年近く経つにもかかわらず、代替バスはありません。一部区間(八代-葉木間、一勝地-人吉間)でタクシーでの輸送を行っているだけです。なお、このタクシー輸送ですが、ゴールデンウィーク中は運休します。平日の5月2日、6日も運休です。学校が休みになるのでしょうか?
その肥薩線ですが、路線バスが走っています。八代市役所前-八代駅前-坂本駅前間は1日10往復(休日は6.5往復)、神瀬福祉センターたかおと前(白石の近く)-人吉産交間は1日4.5往復(休日も同じ)あります。地元の人のためなら、こちらのバスに補助を出して拡充したほうがよほど有意義です。
(参考:南日本新聞ホームページ https://nordot.app/890066353354620928?、JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2022/04/19/hisatsusen.pdf、八代市ホームページ https://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji00312859/index.html、球磨村ホームページ https://www.kumamura.com/gyousei/2016/04/1353/)
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Comments
国や熊本県がどれだけ本気なのかが気になるところです。
観光だけでなく地元の人が利用しやすい形にしないといけないと思います。
交渉が長引き、気が付けば坂本までのバスも失った、という事がないようにしてほしいですね。
Posted by: リリィ | 2022.04.30 07:33 PM
リリィさん、こんばんは。
* 観光だけでなく地元の人が
以前はそれなりにビジネスにも使える特急が走っていましたが、それがすっかりなくなり、豪雨前には観光列車しか走らない路線となっていました。
観光用ではなく、日常の利用で使われる路線にしないといけません。
Posted by: たべちゃん | 2022.04.30 08:20 PM