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JR東日本、バリアフリーで電車特定区間10円値上げ

 JR東日本はホームドアなどのバリアフリー設備の充実を図っています。

 これまでJR東日本は2032年度末までに東京圏在来線主要路線の243駅で、ホームドアを整備することを目標としていました。この整備目標をさらに進めます。1年早く2031年度までに、これまでの主要な番線660番線程度から758番線に拡大します。一部主要な番線以外も含まれます。

 これらのバリアフリー設備の充実にはお金がかかります。これまでに使った費用は約2500億円(うちホームドアは約1200億円)ですが、今後要する設置費は約4200億円超です。このうちホームドアには約4100億円超かかります。この費用を賄うため、JR東日本は鉄道駅バリアフリー料金制度を活用した料金設定を行うことにしました。東京の電車特定区間のみを利用する場合、ICカード、紙の切符ともに10円を加算します。通勤定期は1か月280円、3か月790円、6か月1420円を加算します。通学定期には加算は行いません。値上げは2023年3月ごろを予定しています。この値上げにより年間230億円の増収を見込んでいます。2035年度までの13年間で約3000億円を徴収し(値上げは2036年度以降も継続予定です)、バリアフリーの総整備費の半分程度を賄います。これでバリアフリーが進むこと自体は喜ばしいことでしょうが、大都市圏で値上げすることにより、国のバリアフリー補助が地方に偏るようになるのは引っかかるところがあります。なぜ大都市圏の負担で地方のバリアフリーを進める必要があるのでしょうか? 必要ならば国の予算を増やせば良いだけの話です。

 なお、3月16日の地震で一部区間が不通になっている東北新幹線についてですが、4月14日に全線で運転を再開することになりました。ただし、郡山-一ノ関間で徐行運転を行うため、当面は臨時ダイヤで運転します。常磐線や羽越線の臨時列車も13日までです。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp、https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220405_ho01.pdf、https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220405_ho02.pdf)

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