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琴電の高松市中心部の高架化、白紙に

 琴電には高松市中心部の高架化計画がありました。高松市中心部の渋滞に対応するためで、1998年に決定された、香川県の都市計画に盛り込まれていました。この連続立体交差事業は、高松市中心部を走る琴電の琴平、長尾両線の合わせて約3.5キロを高架化することにより、28か所の踏切を廃止するものでした。また、高松築港駅をJRの高松駅の南側に移して乗り換えしやすくするものでした。ところがこの計画、香川県の財政難などで2005年に一時休止され、その後2010年には事業が中止となりました。

 その後も都市計画は残っていましたが、この度の香川県の検討委員会で、都市計画も廃止されました。高架化計画は白紙に戻ったのです。元々この都市計画は渋滞に対応するためのものでしたが、その必要性が薄れたのです。高松市による将来推計によれば、高松市全体の自動車交通量が減少するため、踏切の渋滞が一部を除いて現状より悪くなることはないと判断したのです。

 ただ、慢性的な渋滞が発生して改善要望の強い本町踏切については何らかの対応が必要です。しかし、高架化の計画がある限り、抜本的な対策を採ることはできません。そこで高架化の都市計画そのものを廃止し、本町踏切については別途対応することにしたのです。すでに高松市は暫定的な対策を始めていて、将来的には高架道路を通すことも考えているようです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASQ3Y7GWVQ3XPTLC00M.html)

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