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輸送密度の低い私鉄はどこ?

 JRの輸送密度については当blogで何度も紹介しました。驚くほど輸送密度が低く、ジャンボタクシーでも十分なところもあります。

 それでは私鉄はどうでしょうか? 新型コロナウイルスの影響が少ない2019年度において、輸送密度500人以下の私鉄(ケーブルカーは除きます)は以下の通りです(括弧書きが輸送密度)。低い順に紹介すると、阿佐海岸鉄道(135人)、南阿蘇鉄道(151人)、紀州鉄道(205人)、秋田内陸縦貫鉄道(261人)、由利高原鉄道(265人)、錦川鉄道(269人)、平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線(295人)、長良川鉄道(364人)、わたらせ渓谷鐵道(376人)、津軽鉄道(381人)、若桜鉄道(384人)、いすみ鉄道(385人)、山形鉄道(404人)、三陸鉄道(411人)、道南いさりび鉄道(480人)と15社15線区あります。輸送密度2000人以下にまで範囲を広げると、53社56線区にまで増えます。このうち阿佐海岸鉄道はDMVへの転換を目指していて、南阿蘇鉄道は熊本地震の影響で一部区間が不通という特殊な状況にあります。3位の紀州鉄道は不動産会社がメインなので、鉄道事業の約6000万円の赤字は会社名に「鉄道」をつけるための費用とも言えます。

 ちなみに、大手私鉄から分離された鉄道の輸送密度は明らかになっていますが(伊賀鉄道2122人、養老鉄道3056人、四日市あすなろう鉄道3645人、和歌山電鐵2930人)、大手私鉄のローカル線の輸送密度は不明です。ただ東武だけが明らかになっていて、小泉線2705人、鬼怒川線2918人、佐野線2939人、桐生線3946人です。西武も新交通システムの山口線は明らかになっていて、2299人です。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/local-shitetsu-yusomitsudo/)

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