DMVに乗った人の2/3は、DMVに乗ること自体が目的
DMVが走り出して半年が経とうとしています。どのような人がDMVに乗っているのでしょうか? 徳島県は4月23日から5月4日にかけて、乗客234組に聞き取り調査を行っていました。
乗客の住所は徳島県内は20%だけで、四国全体に範囲を広げても25%しかいません。やはり多いのは関東と関西で、それぞれ28%ずついました。DMVに乗りに行くのに使った交通手段は自家用車39%、牟岐線が29%です。公共交通が不便な場所の割には、鉄道が健闘しています。宿泊か日帰りか聞くと、1泊2日が36%、日帰りが21%、2泊3日が18%で、宿泊地は徳島県内が57%、高知県内が28%でした。そして、肝心の目的については、2/3の66.7%がDMV乗車もしくは撮影でした。DMVそのものが目的なのです。
徳島県としてはDMVそのものが観光資源となり、牟岐線の利用拡大につながっていると考えていますが、ある意味想定できたことです。これまでの利用は鉄道ファンの「視察」需要なのでしょう。鉄道ファンの多い東京や関西などの大都市からDMVに乗るために行くのです。徳島までは航空機や高速バスで行ったとしても、徳島から先は牟岐線があるからそこにも合わせて乗っておく。日帰りが少ないのは単純に遠いからで、1人でも泊まることができるビジネスホテルがなさそうな、DMVの沿線に泊まる人は少ないでしょう。高知県に泊まる人がそれなりにいるのは、室戸岬を経由して土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線とセットで乗るルートで旅行しているのかもしれません(「四国みぎした55フリーきっぷ」というこのルートにぴったりの切符があります)。
「視察」需要が一段落した後でどれぐらい乗る人がいるのかが重要なのでしょう。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASQ636S0VQ63PTLC00P.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「中四国・九州私鉄」カテゴリの記事
- 阿佐海岸鉄道、3か月しかDMVを走らせていないのに売上58%アップ(2022.07.23)
- 西鉄、8月28日に高架化&ダイヤ改正(2022.07.18)
- 「信用降車」普及で7月2日から一部の駅での集札廃止(2022.07.10)
- くま川鉄道、2025年度に全線復旧(2022.07.01)
- 自民党鳥取県連政務調査会、「スーパーはくと」1時間に1本に増発のプラン(2022.06.30)
「バス」カテゴリの記事
- 武生-敦賀間に災害時緊急バス(2022.08.09)
- 祝日は深名線無料(2022.08.06)
- 「和歌山特急ニュースター号」、復活!(2022.08.07)
- 「坊っちゃんエクスプレス」にノンストップの特急便(2022.07.31)
- 神戸-淡路島間高速バス、4社共同運行へ(2022.07.24)
Comments