抜海、2023年に廃止か?
宗谷線の抜海は稚内市にあり、1924年に開業しました。あと2年で開業100年ということになります。抜海の北には駅が2つありますが、どちらも駅員がいるので、抜海が日本で一番北にある無人駅ということになります。
この抜海ですが、利用者数が1日数人のレベルなので、2021年4月から稚内市が年間約100万円のお金を出して存続させていました。ところが稚内市は生活に関わる利用が少ないことを理由に、2023年度から金銭の負担を行わないことにしました。最終的には地域住民の意向を聞いてからということになりますが、地元の了解が得られれば2023年春に廃止されるということになります。このまま廃止された場合、一旦地元負担で存続することになった駅が廃止されるのは、歌内に続いて2駅目ということになります。
稚内市としては、乗合タクシーやスクールバスを出して地域の足を確保する予定です。ただ、抜海については代替の交通機関を用意するより、駅の費用を出したほうが安いという話があったはずです。話が変わったのでしょうか?
(追記)
その抜海ですが、2023年度も維持管理費として100万円をJR北海道に払って、駅を存続させることになりました。
もっとも、抜海の存続は、代替交通ができるまでの暫定的なものです。ただ、その代替交通づくりもうまくいっていないようです。稚内市は2月に乗合タクシーの試験運行を行いましたが、抜海など2地区では利用が全くなかったようです。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220609/7000047335.html、朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASQ8C6TNMQ8CIIPE007.html)
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