龍飛埼へデマンド型乗合タクシー
龍飛埼に公共交通機関で行くには、津軽線の三厩からバスに乗って行く必要があります。北海道新幹線の奥津軽いまべつからの直接のアクセスはなく、隣接する津軽線に乗り換えて、三厩からさらにバスに乗り換えます。せっかく北海道新幹線の駅がそれほど遠くないところにあるのに、それを活かせていないのです。
JR東日本は2021年8月に「はやぶさ1号」利用者に対して、乗合タクシーを運行するという実証実験を行いました。その結果を踏まえて、JR東日本、JR東日本スタートアップ株式会社、株式会社電脳交通、有限会社奥津軽観光の4社は、デマンド型乗合タクシーの実証実験を行います。
デマンド型乗合タクシーは「わんタク」、「つがるん」の2種類があります。「わんタク」は、7月1日から9月30日までの毎日、蟹田周辺から龍飛埼周辺までのエリアにおいて自由に乗り降りできる乗合タクシーです。配車時間は10時から15時半までの30分間隔です。運賃は1回500円ですが、小学生以下、障害者、高齢者、免許返納者、地元のマイナンバーカード所有者のほか、有効期間内の「大人の休日倶楽部パス」、「青春18きっぷ」所有者は300円になります。地元の人には定期券の設定もあります。現金のほか、「PiTaPa」以外の交通系ICカード、クレジットカード、QRコードでも支払いができます。予約は1週間前からインターネットもしくは電話で予約できます。
もうひとつの「つがるん」は、地元の要望で生まれたものです。最終の早い津軽線蟹田-三厩間をカバーするため(青森18:13発の蟹田行きに乗らないと三厩まで行くことができません)、もう1本遅い青森20:15発蟹田行きに合わせて乗合タクシーを走らせることにしました。7月1日から9月30日までの平日、蟹田駅前のウェル蟹を21:00に出発します。津軽線沿線を通り、三厩宇鉄山地区まで行きます。時間が時間なので、龍飛埼までは行きません。運賃は1回500円ですが、小学生以下、障害者、高齢者、免許返納者、地元のマイナンバーカード所有者のほか、有効期間内の「大人の休日倶楽部パス」、「青春18きっぷ」所有者は300円になります。定期券の制度はありませんが、中小国-三厩間の各駅を発駅もしくは着駅とする通学定期券を持っている人は、1回100円で乗車できます。支払方法や予約方法は「わんタク」と同じですが、電話予約は20時までです。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/morioka/20220602_mr11.pdf)
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