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ローカル私鉄の過半数の車両が車齢31年以上

 ローカル私鉄(中小民鉄及び第三セクター)は、首都圏の大手私鉄とは違って、新車をバンバン投入することができません。どこかから中古の車両をもらって対応しています。そのため、ローカル私鉄は老朽化した車両の割合が高くなっています。

 交通政策白書によれば、2020年度末のローカル私鉄の所有車両は2813両。このうち、車齢51年以上が660両(23%)、車齢31年以上50年以下が911両あります。つまり、過半数(55%)の車両が車齢31年以上です。車両だけでなく、トンネルや橋梁も老朽化が進んでいます。トンネルや橋梁を経過年数別に分けてみると、どちらも2つの山があります。81~100年と41~60年の山です。後者は高度成長期に「我田引鉄」でつくられた国鉄路線なのでしょうか?

 そして、輸送人員についてはピーク時からは大幅に減ったものの(2019年度の輸送人員はピーク時の約22%です)、新型コロナウイルスの影響がある2020年度を除いては、21世紀に入ってからはほとんど減っていません。意外なことです。ただ赤字の事業者は多いので(経常収支が赤字の事業者は2019年度で全体の79%です)、地元が支える姿勢が必要なのですが、どう支えれば良いかについては興味深いものがありますので、別記事で取り上げることにします。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/localrail2022/)

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