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JR北海道、宗谷線等の廃止は考えず

 留萌線も段階的に廃止されることになり、JR北海道の輸送密度200人未満の路線については消えることとなりました。

 ただこれで、JR北海道のローカル線問題が全て解決したわけではありません。輸送密度2000人未満だと鉄道としての特性を活かすことができず、国交省でさえ輸送密度1000人未満の場合は運行見直しの協議に入ることを容認する方向です。

 JR北海道で輸送密度200人以上2000人未満の線区は8線区あります。再掲すると、宗谷線名寄-稚内間、石北線新旭川-網走間、富良野線旭川-富良野間、根室線滝川-富良野間、根室線釧路-根室間、釧網線釧路-網走間、室蘭線沼ノ端-岩見沢間、日高線苫小牧-鵡川間です。輸送密度200人未満の線区に目途が立った今、輸送密度200人以上2000人未満の線区についてどうなるかという話が出てきますが、綿貫JR北海道社長によれば、これら8線区については廃止することは考えていないとのことです。

 これにより稚内、網走、根室に行く路線は国家の骨格を成すとして、今後も鉄路が維持されます。このこと自体は喜ばしいことです。ただ、これらの路線も赤字路線であり、輸送密度からして鉄道の特性を活かすことができるとは決して言えません。国交省の提言がまとまり次第、鉄道を維持するための協議に入りたいとJR北海道は考えています。具体的には上下分離が考えられています。国の骨格を成す宗谷線、石北線、根室線釧路-根室間は(特急やそれに準ずる快速に限りますが)国も関与する必要がありますが、それ以外の路線については北海道や地元市町村が積極的に関与する必要があるでしょう。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/jrh8senku/)

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