大阪ガスと共同で強風予測
湖西線は関西と北陸を結ぶ重要な路線ですが、最大の敵は風。強い風が吹いて、運転見合わせや徐行といった運転規制がかかることがあります。米原経由で迂回することもありますが、時間がかかります。また、米原経由にすることによって、新快速などほかの列車にも影響を与えます。
JR西日本は強風による規制を少なくするため、防風柵を設置していますが、このたび意外な会社とタッグを組むことにしました。それは大阪ガス。大阪ガスはガスファンヒーターの売れ行き予測や気温、気圧で出力が変化する天然ガス発電所へのデータ提供のため、2008年から独自の方法で気象予測を行っており、AIの活用によってその精度向上を目指しています。2018年には気象予報業務の許可も得ています。その大阪ガスの気象予測技術とJR西日本のAI開発技術を組み合わせて、湖西線沿線において従来よりも的確に強風の予測ができるシステムを開発し、試験導入を行うための契約を締結しました。秋に試験導入を行い、2023年度に本格導入を目指します。
これまでJR西日本は、気象庁のデータを基に運転見合わせをするかを決めています。しかし、予測が外れて強い風が吹いたり、逆に運休させたが風が吹かなかったりしたこともあります。大阪ガスの予測では範囲を5キロ四方の気象庁より細かくすることによって(2.2キロ四方)、精度を上げます。新しいシステムでは、不要な運休や迂回を7割減らすことができるとみています。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220615_03_daigas.pdf、ニュースイッチホームページ https://newswitch.jp/p/14413、ひょうご経済プラスホームページ https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202206/0015391698.shtml)
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