奥羽線の全線復旧まで数か月
8月に東北地方の大雨の影響で、一部の路線で運転を見合わせています。秋田支社管内では奥羽線鷹ノ巣-大館間、五能線岩館-鰺ケ沢間が大きな被害を受けて、運休しています。被害が深刻なので、運転再開まで奥羽線は数か月、五能線は見込みすら立っていません。観光列車はあるものの、輸送密度が低い五能線はともかく、奥羽線の運休の影響は広範囲に及びます。貨物列車が走っているからです。秋田貨物-大館間が運休しています。関西-北海道間の列車にも影響が及びます。
そこでJR貨物は16日から、迂回列車を走らせています。関西-北海道間の貨物列車を東海道線、東北線、いわて銀河鉄道線、青い森鉄道線経由で1往復運転しています。20両でコンテナ100個を積むことができます。17日からは関西-秋田貨物間及び仙台貨物ターミナル-大館間(東青森経由)で折り返し列車を走らせています。関西-秋田貨物間は20両、仙台-大館間は11両です。トラックによる代行輸送も行っています。5日から秋田貨物-大館間及び仙台貨物ターミナル-秋田貨物間で1日最大5個を運びます。トラックの輸送量の小ささが伺えます。
23日からは船舶による代行輸送も行っています。秋田港-石狩湾新港間を船で運びます(秋田貨物-秋田港間及び石狩湾新港-札幌貨物ターミナル間はトラック)。1日80個を運びます。
(追記1)
このほか、8月の大雨で、津軽線蟹田-三厩間、花輪線鹿角花輪-大館間、米坂線今泉-坂町間、磐越西線喜多方-山都間が運休しています。
(追記2)
奥羽線は10月中旬に復旧する予定ですが、ほかの路線については復旧の目途は立っていません。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/akita/20220825_a01.pdf、https://www.jreast.co.jp/pdf/saikaijoukyou_tohoku.pdf、JR貨物ホームページ https://www.jrfreight.co.jp/info/2022/files/20220825_01.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC050QG0V00C22A9000000/)
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