武生-敦賀間に災害時緊急バス
4日から5日にかけての大雨で、北陸線武生-敦賀間は10日まで運休することになりました。特急「サンダーバード」や「しらさぎ」は運休していますが、代わりに金沢-福井間に「ダイナスター」を増発し、21本を走らせています(8日以降の数字です。また、このほかに定期運行の2往復があります)。すでに10日までの「サンダーバード」や「しらさぎ」の切符を持っている人については、特急券さえ新たに買えば東京経由、中央西線経由、高山線経由で北陸と関西、名古屋方面とを行き来することができます。
さて、運休している武生-敦賀間ですが、8日から10日まで、福井県が無料の災害時緊急バスを走らせています(実際の運行は福井鉄道が行います)。運賃を無料にしたのは、有料にすると、道路運送法上の許認可手続きがかかるためです。8日は国道8号線を走り、9日からは北陸道を使います。途中の停車駅はありません。ノンストップです。ダイヤは武生、敦賀ともに同時刻で出発します。6時、7時、8時はバス10台で出発し、10時、12時、14時、16時はバス5台で出発します(9日からバスが2台から5台に増えました)。17時半、18時半、20時は再びバス10台です。需要の大きさがうかがえます。これだけバスを多く使うので、何とかして早期に復旧させたかったのでしょう。
それにしても思うのが、在来線の脆弱さ。この区間もあと2年後には新幹線が通るので、旅客に関しては何とかなるでしょう。ただし、貨物に関しては東海道線経由にしない限り、迂回路はありません。国鉄時代は在来線についても線路改良があり、北陸トンネルもそれで開通しました。JRになってからはそのような改良は、採算が問われるのでできません。明治時代のままの線路なのです。特急や貨物列車が走ったり、利用者が多かったりするような路線については、国費を投じてでも在来線の改良を行わないといけません。国道の改良をするのと同じ理屈なのです。
(参考:福井県ホームページ https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/sokou/koukyoukoutuu/kinkyu-bus.html、JR西日本ホームページ https://trafficinfo.westjr.co.jp/dat/images/kana/suigai5.pdf、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/239e09ac865a38fdb5c105f0292373cf1d1bf19b)
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