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北海道新幹線新函館北斗-札幌間は年間約620~690万人が利用する

 北海道新幹線が全線開業すれば、どれくらいの人が使うのでしょうか? 国交省が駅間ごとの年間輸送人員の予測を明らかにしました。

 それによれば、新函館北斗-新八雲間は約620万人、新八雲-長万部間は約650万人、長万部-倶知安間は約690万人、倶知安-新小樽間は約660万人、新小樽-札幌間は約630万人です。1日当たりにすると17000~19000人になります。東北新幹線盛岡-八戸間の輸送密度が16608人(2019年度)なので、それよりも若干多い利用を見込んでいるということになります。2019年度の函館線函館-長万部間の輸送密度は3397人なので、新幹線開業に伴い航空機、バス、車からの需要を奪い、さらに新たな需要を生み出すと考えているのでしょう。いくら新函館北斗での乗り換えが要るとは言え、1時間半程度で結ぶ交通機関は新幹線以外ありません。値段は少々高くても、圧倒的なスピードを武器に、ほかの交通機関を圧倒するでしょう。

 E5系の定員は約720人なので、平均して半分が乗るとすると、1日25往復が必要となります。現在13往復走っている「はやぶさ」のうち、早朝・深夜を除いて札幌まで走り、朝や晩など「はやぶさ」が走らない時間帯や「はやぶさ」の間隔が開いている時間帯に、新函館北斗-札幌間の区間便が走ることになるのでしょう。両方合わせて、1時間に1~2本の新幹線が走るということになります。なお、駅間ごとの年間輸送人員が1割程度の幅に収まることから、基本的には区間運転はないものと考えて良いでしょう。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/70968f531ee6baf49085dd9782e167d0385bc89c、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/2016-2020.pdf、JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/210604_KO_Senkubetusyushi.pdf)

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