鳥取-若桜間で鉄道もバスも乗り放題のフリー切符
鳥取と若桜との間には、鉄道(JR西日本+若桜鉄道)のほか、日本交通の路線バスも走っています。鉄道は14往復、バスは15往復走っていますが、並行して走っている路線のため、連携は取れていません。
ところが鳥取県東部地域MaaS協議会(参画交通事業者はJR西日本、若桜鉄道、日本交通。会長は鳥取市都市整備部交通政策課長)は、10月10日から12月30日の間、JR西日本、若桜鉄道、日本交通が5日間乗り放題となる共通パスによる実証実験を行います。
共通パスは「鳥取県東部共通パス(JR因美線、若桜鉄道、日本交通若桜線共通パス)」と言います。共通パスはJR西日本観光型MaaS「setowa」のシステムを使います。10月3日から12月26日まで発売し(利用開始日の1か月前から当日まで発売)、10月10日から12月30日の範囲内で購入時に選択した利用開始日から連続する5日間使えます。5日間と短い期間なので、お試し感覚で使うことができます。
「鳥取県東部共通パス」は鳥取-若桜間の全区間が利用可能なタイプ、鳥取-郡家間のみ利用可能なタイプ、郡家-若桜間のみ利用可能なタイプの3つがあります。また、定期券非所持者向けと定期券所持者向けでは値段が違います。鳥取-若桜間の全区間が利用可能なタイプの場合、定期券非所持者向けは4400円であるのに対し、定期券所持者向けは1000円です。なお、JRで特急に乗るときは、自由席は自由席特急券を買えば良いですが、グリーン車や指定席は運賃も支払う必要があります。また、今回の実証実験では先着100人限定ですが、モニターを募集します。モニターは利用料金の半額が補助されます。
朝のラッシュ時に若桜方面から鳥取へ来るまで通勤する人が多く、国道29号線は渋滞しているようです。そういう人が少しでも列車やバスに乗れば、渋滞は減ります。この実証実験により、車から公共交通機関へシフトする人が出てくることを狙っているのでしょう。次のダイヤ改正では、鉄道もバスも所要時間はあまり変わらないようなので、鉄道とバスのダイヤを調整して、ちょうど互い違いに使えるようにするのも良いでしょう。運賃も牟岐線で事例があるので、それを参考にしても良いでしょう。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220908_00_press_tottori.pdf)
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