「くろしお」でもサイクルトレイン
自転車をそのまま持ち込むことができるサイクルトレインはあちこちで見られるようになりました。紀勢線でも御坊-新宮間でサイクルトレインを行っています。
その紀勢線のサイクルトレインですが、10月1日から特急でも行うことになりました。白浜-新宮間を走行する全ての「くろしお」で、最繁忙期などを除いて1日6往復(5往復となる日もあります)全てで自転車を持ち込むことができます。白浜以北と違い、白浜-新宮間は特急でも利用者が少ないので、サイクルトレインを行っても支障はないと考えたのでしょう。6号車が専用車両で(1号車になる場合もあります)、白浜、串本、紀伊勝浦、新宮の4駅で利用できます。
どうやって利用するのでしょうか? 事前に「みどりの窓口」、「e5489」などでサイクルトレインの切符を購入します。列車名は「くろしお」ではなく、「くろしおサイクル」となります。通常の指定席特急券と同額です。列車に乗るときには、改札口で係員から専用自転車カバー、ゴム、ウエスを借ります(この手続きがいるので、利用できる駅が有人駅に限られるのでしょう)。その後、ホームまで行き、6号車停車位置近くにある専用カバー着脱スペースで、自転車の汚れをウエスで拭き取り、専用カバーを装着します。「くろしお」車内では、1人でA席からD席までの4席を占領することができます。A、B席に自転車を借りたゴムで固定します。降車後は、ホーム上の専用スペースで専用カバーを外し、改札口で専用カバー、ゴム、ウエスを返却します。
単純に床に置けば良い普通列車のときと違って、特急ならではの難しいところがあります。ただ、いくらカバーがされているとはいえ、白浜より北では普通に特急の座席として売られます。混まない限り白浜以北でも売らないように配慮するとは思いますが、特急料金が無料になるとか、大幅に割引になるならともかく、少なくとも正規価格では座りたくないです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220831_00_press_kuroshiocycletrain_1.pdf)
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