山口線湯田温泉-山口間に新駅
山口市議会の一般質問で明らかになったことですが、山口市は、山口線湯田温泉-山口間に新駅を設置することを検討しています。
新駅の設置が考えられているのは、中園町の周辺。市有地を使って駅をつくるようです。駅から少々離れたところですが、済生会山口総合病院や中央公園があります。湯田温泉と山口は約2.3キロ離れているので、この間に駅をつくることにより、車に頼らずとも行くことができるようにします。
山口線は大半の区間が輸送密度1000人未満で、見直し対象になっていますが、新山口-宮野間の輸送密度は大きく、2019年度で6091人もいます。SLや特急だけでこれだけの需要は集まりません。地道に普通列車に乗る人を集めていたら、これだけの数字になったのです。新山口-宮野間に関しては、今後も鉄道が求められる区間なので、新駅の設置などでさらに磨きをかけるのは望ましいことです。
(追記)
その山口線の新駅なのですが、駅舎やホームの建設費用(約7.6億円)のほか、湯田温泉の交換設備や山口の留置線の整備が必要で、それに約13億円かかります。これに対して、鉄道の利用者は617人増えるに過ぎず、新駅の検討はいったん保留することにしました。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/3602a04232f3ae0e98099747518d35d9adb3f446、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2020_08.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS6S4211S6STZNB005M.html)
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Comments
地方の路線でわずか2.3kmの間に駅ができるのはすごいことだと思います。市が請願するので折角ですから商業施設など人が集まる工夫が欲しいところです。駅周辺を活かせる街づくりがこれから求められると思います。
輸送密度が宮野以北でなぜ減るのかは各自治体考えた方が良いと思います。JR西日本の観点からすれば経営は難しいでしょう。沿線自治体の皆さんにお願いしたいのはどうしてそうなるのかを考えてほしいです。そうすれば数字の一人歩きも防げますし、単に廃止反対を叫ぶ・もしくはただ補助金を出すという手段以外にも地域に見合った別の答え・手段が見いだせると思います。
Posted by: 奏(KANADE) | 2022.10.08 06:39 AM
奏(KANADE) さん、おはようございます。
* 地方の路線でわずか2.3kmの間に駅ができるのはすごいことだと思います。
山口線は宮野以北の輸送密度からローカル線と思われがちですが、宮野までは普通列車でも利用されています。駅を増やして、その駅の周辺に人が集まる施設を集め、利用しやすくすることが求められます。
* 輸送密度が宮野以北でなぜ減るのかは各自治体考えた方が良いと思います。
ただ山口線の場合は、幹線鉄道網の一部を担うので、ほかのローカル線のように単純に廃止にすることはできません。難しいところです。
Posted by: たべちゃん | 2022.10.08 07:26 AM