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2023年10月、南海値上げ

 JR西日本関西の私鉄は2023年の春に値上げをしますが、南海はそれに遅れて半年、2023年10月に値上げを行います。

 現在、南海の初乗り(3キロまで)は160円ですが、20円値上げして180円になります。4~15キロは30円、16キロ以上は40円の値上げです。しかし、難波-中百舌鳥間はOsaka Metroとの対抗上でしょうか、特定運賃が新たに設定されます。本来なら30円値上げして370円になるところ、10円値上げの350円に抑えられます。通勤定期の割引率は38.8%から37.0%に引き下げられますが、通学定期の割引率は79.1%から80.2%に引き上げられます。これにより通学定期の値上げ率を抑えるのです。なお、空港線加算運賃、りんくうタウン-関西空港間の特定運賃、鋼索線運賃、特別急行料金、座席指定料金、特別車両料金、定期特別急行料金、定期座席指定料金については変わりません。

 さて、値上げとともに、新たな発表がありました。高野線には2025年度を目標に新たな観光特急車両を走らせます。投資額が約23億円ということなので、単に「天空」を置き換えるだけでなく、「こうや」の置き換えにもなる車両をつくるのでしょうか? 乗ること自体が目的となる列車のようです。車内での飲食サービスも行うようです。支線では2200系車両でワンマン運転していますが、2200系は1960年代後半から1970年代前半にかけてつくられた古い車両です。これを2000系に置き換えます。ワンマン改造して置き換えます。2000系は高野山への急行という本来の役目を失い、南海本線で走っていますので、この余剰の2000系を使うのでしょう。ワンマン運転は南海本線の一部でも行います。2024年度に行う予定ですが、一部ということは泉佐野以南が対象になるのでしょうか? 泉佐野以南なら2000系でもやっていけるでしょう。切符に関しては、2023年に、「PiTaPa」、「ICOCA」での乗車を対象とした、新たなポイントサービスの導入を予定しています。

(追加)
 高野線の新しい特急車両ができるまで、高野線の特急車両不足は続くという見解もあるようです。つまり、「ラピート」用の50000系が「泉北ライナー」に使われる状態は当分の間続くようです。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/221028.pdf、「鉄道ジャーナル」2023年1月号 鉄道ジャーナル社

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