京都市の市民団体が北陸新幹線に反対
北陸新幹線は2024年春に敦賀まで開業しますが、それで終わりではありません。新大阪までつながってようやく完成なのです。途中、東小浜、京都、松井山手を通ります。ところが、その北陸新幹線に反対する人がいます。それは京都の市民団体。計画の白紙撤回を求める約2.6万人の署名を国側に提出します。同じように北陸新幹線に反対している南丹市の3地区とも連携するようです。
それでは、市民団体の要望通り、北陸新幹線ができなかったらどうなるのでしょうか? すでに東京方面には北陸新幹線ができています。できないのは関西方面なのです。わずかな区間ができないので、北陸新幹線は東京と北陸を結ぶだけのローカルな新幹線に留まります。単なる一地域の新幹線です。新大阪までの全線ができて初めて、平時には長野や北陸への輸送を行い、有事には東海道新幹線の機能も担う新幹線になるのです。リニアがその機能を担うには、東京から大阪までの全線ができないといけませんが、北陸新幹線なら敦賀から先をつくるだけで済みます。国が先頭に立ってつくるにふさわしい新幹線です。
以前にも書きましたが、北陸新幹線に反対するのが遅すぎるのです。30年以上前の、高崎-長野間をフル規格でつくる前に反対すべきだったのです。今北陸新幹線に反対すれば、東京だけが便利になり、関西が不便になる新幹線ができあがってしまいます。今すべきことは一刻も早く新大阪までの全線を開業させることであり、市民団体の行動は愚策なのです。先が見えていないのです。東京一極集中をさらに進めたいか、関西の衰退を招くのが市民団体の目的ならともかく、そうでない限りは関西の人間が足を引っ張ってはいけないのです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://www.asahi.com/articles/ASQB35JQTQ9YPLFA006.html)
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Comments
なぜ反対をするのか良く分からないところはあります。
しかし、高崎~長野建設時は運動を起こすのは難しかったのかもしれません。当時は今の小浜ルートは案に無かったでしょうし、米原(もしくは京都)接続等も考えられていたでしょうから。
ただし、反対運動タイミングが遅かったのではないかと思います。反対の皆さんも関西の衰退は望んでいないでしょう。理由を発信して自分たちの意見を取り込んでもらう運動がこれからは大事かと思います。
私自身は新幹線の京都乗り入れには賛成の立場です。今大事なのは敦賀まで作った新幹線をどう活かすかだと思います。西九州新幹線も然りです。
Posted by: 美音 | 2022.10.08 06:17 AM
美音さん、おはようございます。
* しかし、高崎~長野建設時は運動を起こすのは難しかったのかもしれません。
今のルートは予想できなかったとしても、小浜や亀岡を経由すれば、京都府の負担はゼロではありません。高崎-長野間建設の段階でフル規格新幹線を封じておけば良かったのです。こうすれば東京と北陸だけを結ぶフル規格新幹線はできなかったのです。
* 今大事なのは敦賀まで作った新幹線をどう活かすかだと思います。
敦賀までなら東京との間だけが便利になる新幹線ですが、新大阪までの全線が開業すると西のほうも使えるようになります。今やらなければならないことは、新大阪までの北陸新幹線を走らせることです。
Posted by: たべちゃん | 2022.10.08 07:19 AM