新しい乗りもの、DMVに乗る(3)
高松からは「マリンライナー40号」で岡山に戻り、その後は山陽線を乗り継いでいくのだが、途中大阪で降りて、南海高野線に立ち寄った。
なぜかと言えば、自由席特急に乗るためである。高野線の特急は全て座席が指定されていて、乗るには運賃のほかに特急料金が必要である。しかし、車庫でのトラブルで特急用車両が使えなくなり、やむなく一部の特急を運賃だけで乗ることができる自由席特急にしたのである。この自由席特急に乗るために寄ったのだ。まず阪和線と高野線を乗り継ぎ、金剛に行く。金剛19:27発が自由席特急だ。橋本始発だが、ロングシートとはいえ2扉の「ズームカー」が使われている。本来の有料特急と同じ4両編成だ。ラッシュと逆の方向なので、空いている。
この自由席特急で体験しておきたいことは、急行停車駅の北野田を通過すること。北野田は急行は停まるが、特急は通過する。急行用車両の「ズームカー」で通過するのはめったにないことだ。列車は北野田に差し掛かった。何事もなかったかのように通過した。
いったん14日の深夜(正確には日付が変わって15日)に名古屋の自宅に戻ったが、12月17日のダイヤ改正(内容については後日記事にする)で廃止になる「京とれいん」(快速特急A)が気になり、午後から京都に行く。金山12:24発の快速に乗り、西に向かう。
京都からは市バスに乗って10分少々、京都河原町に着く。駅の周りを少し散歩してからホームに入る。ちょうど大阪梅田からの「京とれいん」が着いたところだった。座席のモケットが張り替えられているほかはオリジナルの雰囲気を残している1、2、5、6号車にも心引かれたが、「京とれいん」ならではの3号車に乗ることにする。1人掛けの座席が向かい合わせになっているボックスシートに座る。座面や背もたれには畳が使われていて、とても運賃だけで乗ることができる車両とは思えない。1人掛けのほうは特に人気があるので、早目に駅に行ったほうがよさそうだ。
6300系の「京とれいん」でしか体験できないのは、十三を通過すること。十三にホームドアをつくったので、2扉の6300系は停まることができないのだ。かつて特急が特急らしく京阪間をノンストップで走っていた時代でも十三には停まっていたのだから、十三を通過するのは非常に珍しい存在だ。車内では何度も十三を通過する旨のアナウンスが流れる。さて「京とれいん」は十三に差し掛かった。いったんスピードを落としたが、停まるのは一瞬。扉を開けずに再び加速を始めた。ダイヤ改正後には体験することのできない十三の通過だった。
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