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芸備線問題、JR西日本は国に相談へ

 新見と広島とを結ぶ芸備線ですが、広島近郊の一部を除いて、輸送密度が1000人未満です。そのためJR西日本は沿線の自治体(岡山県、広島県、新見市、庄原市)とともに芸備線利用促進検討会議を開いてきましたが、路線の対立が明らかになりました。JR西日本はあまりにも利用者が少ないことを理由に存廃を含めた協議を行いたいとしていましたが、地元自治体は利用促進策のみを考えたいというのです。そこでJR西日本は国に相談することにしました。国主導による協議会を設置することも考えているようです。国交省の有識者会議で7月にまとめられた提言を受けて設置することが検討されているものです。

 もっとも、有識者会議の提言通りに協議会ができるかどうかは決まっていませんし、国が赤字ローカル線の廃止に積極的になるとも思えません。国家のことではなく、次の選挙を考えて、赤字ローカル線と言えども廃止をなるべく避けようとすることも十分考えられます。バスでは運ぶのが難しい程度の輸送密度があるとか、特急や貨物列車が通るなど、鉄道の存在意義があるところはともかく、そうでないところでも鉄道を維持させようとする危険性は高いです。たとえどんなに利用者が少なくても鉄道を維持しなければならないということになったら、JR西日本は次のステージに進まざるを得ないでしょう。
(参考:山陽新聞digital https://www.sanyonews.jp/article/1326128)

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Comments

JR西日本側も利用促進会議側もどちらも芸備線のおかれた状況についてまともな議論をする気がないように感じます。

JR西日本は営業係数だけではなく、実際の収支を公開した方が良いと思います。そうすれば自治体側も動かざるを得ないからです。

JR西日本は苦しい。助けてほしい。だから芸備線を別の形にしたいと思っている。そういった事実をきちんと伝えて良いと思います。

自治体も側も事実を知りたくないのか、動いていない気がします。本気で活性化したいなら収支に切り込むべきなのに。

国が押すべき事はそこだと思います。

本気で現状を打破しないと結局は自治体、鉄道会社双方に対して大きな損失になると思います。メンツ云々の問題ではありません。

Posted by: ゆめ | 2022.11.10 05:58 AM

 ゆめさん、こんばんは。

* JR西日本は営業係数だけではなく、実際の収支を

 これは公表されています。しかも、赤字の額は大したことはありません。営業係数が20000を超える東城-備後落合間も赤字の額はたったの2.6億円です。この額の支払すら渋っているのが地元の現状なのです。

 もっとも、地元が赤字の補填をしても、鉄道として残すのが妥当かどうかは別問題です。

Posted by: たべちゃん | 2022.11.10 09:56 PM

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