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近江鉄道、運賃を無料にしたら乗客12倍に

 近江鉄道は米原から貴生川まで乗ると1050円、金曜日と休日に発売している一日乗車券の「1デイ・スマイルチケット」でも900円します(秋には期間限定、枚数限定で500円の「ワンコインスマイルきっぷ」を発売していました)。その近江鉄道ですが、10月16日に全線の運賃が無料になる「電車無料デー」なるものを行っていました。全線での無料乗り放題は関西の鉄道では初めてのことです。

 近江鉄道の2021年度の1日当たりの定期外利用者数は約3100人、そこで近江鉄道は約1万人が利用すると予想していました(熊本での実績から通常の3倍程度と予想していたようです)。ところが実際に近江鉄道に押し寄せたのは、通常の12倍の約3.8万人。各駅で列車を待つ長い行列ができ、ついには臨時列車も4本出ました。沿線で自治体などが行ったイベントも盛況で、多くの人が訪れました。

 近江鉄道は沿線人口もそれなりにいるので、それなりのポテンシャルがあります。バスに切り替えても逆にお金がかかるぐらいなので、存続を決めました(2024年4月に上下分離方式に移行します)。滋賀県や沿線自治体には、日ごろから使ってもらえるように、線路や車両への投資などを積極的に行うことが求められます。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20221031-XPR5LCNJYBIWBL2IBVLRLZS7ZQ/、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF182JU0Y2A011C2000000/、中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/564760、近江鉄道ホームページ https://www.ohmitetudo.co.jp/file.jsp?id=7063、「鉄道ジャーナル」2023年2月号 鉄道ジャーナル社

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