山形鉄道が米坂線を業務委託で運行?
以前の記事で予告していた話を書きます。
みなさんも御存じの通り、米坂線は8月の豪雨により、一部区間が運休しています。本来なら線路は坂町でつながっていたのですが、豪雨により断ち切られ、孤島の状態になっています(山形新幹線は標準軌のため、レールの幅は合いません)。
そこで今泉でレールがつながっている山形鉄道沿線の内谷長井市長が私案を出してきました。山形鉄道などがJR東日本から業務委託を受けて、米坂線の一部区間(米沢-今泉間?)を運行するというのです。2つの路線のダイヤを調整して乗換時間を短縮させ、利便性を向上させることができるとしています。
米坂線でも米沢-今泉間は主要都市の米沢があるからか比較的利用者があり、2019年度の輸送密度は776人います。山形鉄道の404人より多いのです。経営努力次第で山形鉄道自体の強化を図ることができ、さらに今の時期ならJR東日本から交渉で好条件を勝ち取ることができるとの計算もあるのかもしれません。運賃はそれなりに上がるでしょうが、正直言って今が安すぎる面があり、ほどほどの運賃でやる気のある経営になるのなら悪い話ではないでしょう。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20221118/6020015750.html、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/2016-2020.pdf、タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/local-shitetsu-yusomitsudo/)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 広電の新駅ビル乗り入れは8月3日(2025.04.26)
- 夜行「ひのとり」、大阪発も登場(2025.04.23)
- 「3・3・SUNフリーきっぷ」で南海へ(2025.04.22)
「JR東日本」カテゴリの記事
- 小湊鐵道と久留里線を結ぶバスツアー(2025.04.16)
- JR東日本に新幹線特化の予約サービス(2025.04.10)
- 「カシオペア」、6月に完全引退(2025.03.29)
- 羽田空港アクセス線に加算運賃設定か?(2025.04.06)
- JR東日本の新幹線荷物輸送は、大口輸送なら平日は毎日取り扱い(2025.04.03)
「北海道・東北私鉄」カテゴリの記事
- 山形鉄道、次世代信号システムを導入(2025.03.17)
- 函館線を貨物専用にしても要員が約200人必要(2025.02.19)
- 富谷市にロープウェー(2024.12.30)
Comments
自治体の首長がこのような私案を出すのは珍しいですね。
(この程度の輸送人員があっても手を挙げない所は多いです。)
地域に使われる路線にしてもらえれば良いと思います。沿線には高校や大学(山大工学部)があり、南米沢駅周辺では山大方面への出張者もたまにですが見かけます。
今のダイヤを通学だけではなく、買い物やビジネスにも使えるよう工夫してもらえるといいですね。
Posted by: 美音 | 2022.11.22 08:47 AM
美音さん、こんばんは。
* 地域に使われる路線にしてもらえれば良いと思います。
米坂線でも、米沢近辺ならばそこそこ利用者はいるので、JRならともかく、第三セクターなら適切な運営ができることでしょう。それを期待しています。
Posted by: たべちゃん | 2022.11.22 08:30 PM