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阪神、年末年始に有料列車

 東武や近鉄のような特急料金を取ることのできる車両がない鉄道会社でも、朝夕の時間帯に有料の列車を走らせるところがあります。関西では、京阪が朝夕に「ライナー」を走らせていますし、阪急も2024年に座席指定サービスを導入します。

 そして、この年末年始限定ですが、阪神も有料列車を走らせることにしました。有料列車が走るのは、12月23日、2023年1月6日、13日、20日の4日間です。いずれも金曜日です。4日間とも大阪梅田発青木行きの有料列車を2本走らせます。

 有料列車の名前は「らくやんライナー」と言います。早いほうの大阪梅田20:19発は「らくやんライナー1号」、遅いほうの大阪梅田21:43発は「らくやんライナー3号」と言います。大阪梅田と野田が乗車専用駅で、尼崎、武庫川、甲子園、西宮、香櫨園、打出、芦屋、青木が降車専用駅です。降車専用駅から乗車することはできません。

 「らくやんライナー」は定員180席の定員制です。座席指定ではなく、係員が各車両に30人程度乗るように案内します(座席の数より明らかに少ないので、余裕を持って座ることができます)。大阪梅田からの席は150席で、1~5号車に乗ります。野田からは30席で、一番前の6号車に乗ります。「らくやんライナー」に乗るには、乗車券や定期券のほか、200円の乗車整理券が必要です。年末年始限定なので前売りはなく、発車の直前に係員から現金で買います。大阪梅田では1番ホームで発車の10分前から受付を開始します。係員が3人いますので、その係員から乗車整理券を買います。野田では3番ホームから発車します。車内で乗車整理券を買います。また、今回は本格実施に向けてのアンケートも行います。

 ところで、「らくやんライナー」にはどの車両が使われるのでしょうか? 阪神はクロスシートのある車両を優先的に使うとのことですが(ただ、阪神は6両全てがクロスシートの車両がありませんので、ロングシートにお金を払って座ることもあります)、場合によっては6両ともロングシートの車両を使うこともあるようです。

(追記1)
 この試行の結果を受けてでしょうか、阪神は2023年の早い時期に有料列車を導入するか判断するようです。なお、実際に車両を改装して導入する場合、1~2年かかるようです。

(追記2)
 「らくやんライナー」の終着駅が青木になったのは、神戸三宮まで走らせると、既存の定期列車のダイヤに大きな影響を与えるためです。
(参考:阪神ホームページ https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20221201-unyu-rakuyanraina.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/123094、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF0234G0S3A200C2000000/、「鉄道ジャーナル」2023年2月号 鉄道ジャーナル社)

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