高齢者は高山線100円
4月19日から9月19日までの間、富山市内の高山線を利用する65歳以上の富山市民の運賃の割引を行っていました。「シニアおでかけきっぷ」という名前で日中(9~17時)に富山と西富山-猪谷間の各駅の間で使うことのできる切符(「ひだ」は除きます)を4枚400円で売っていました。1枚当たりにすると100円です。
期間中に売れた割引切符の枚数は5664枚でしたが、その利用者にアンケートを行ったところ、自動車や路線バスから鉄道にシフトする動きが見られました。この割引切符が出る前は高山線、車、バスの利用割合がいずれも30%前後でしたが、高山線の利用割合が84%に上昇しました。外出頻度が増えたと回答した人は全体の60%強で、外出機会を増やすことにもつながりました。割引切符の利用回数は9回以上が約50%、5~8回の人を加えると70%弱にもなりました。
そこで富山県、富山市、JR西日本の3者は、2023年度はこの割引を通年で行うことにしました。富山で乗り降りする65歳以上の富山市民の運賃を1回100円にします。富山市は必要な事業費を2023年度当初予算に盛り込みます。
高山線は本数は少ないながらも特急があるので、幹線の機能は少ないながらもありますが(輸送密度も2019年度では2000人以上あります)、せっかく県庁所在地を走る鉄道なら、地元自治体の努力で使えるものになる可能性があります。富山市がそういう意味で積極的なのはありがたいです。文句だけ言うところとは違います。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/1e1ca9c55b2dc1bc4d53500f11251bce45ea8837、富山市ホームページ https://www.city.toyama.toyama.jp/etc/pr/mag/220405/pages/2.html)
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