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January 2023

塩尻-長野間の臨時特急は「信州」

 篠ノ井線に臨時特急を走らせるということはプレスリリースで明らかになっていますが、その詳細が明らかになりました。

 臨時特急の名前は「信州」と言います。3月20日から6月30日までの平日のみ走ります(5月1、2日は除きます)。7月以降の運転日は決まり次第発表されます。ダイヤはプレスリリースの通り、塩尻7:37発長野8:59着、長野20:47発松本21:49着で、途中、松本、明科、篠ノ井に停まります。車両はE353系3両編成が使われ、真ん中の2号車が指定席、両端の1号車、3号車が自由席となります。

 特急料金はA特急料金が適用されますが、「信州」や「しなの」に使うことのできる、「篠ノ井線特急料金回数券」を3月18日から発売します。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/nagano/20230120_na01.pdf)

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春も只見線に臨時列車

 今回からしばらくの間、春(3~6月)の臨時列車を紹介します。

 2022年10月に11年ぶりに全線で運転を再開した只見線。乗りに行く人で混雑し、急遽臨時列車の設定が行われました。この春も只見線に乗りに行くのに便利な臨時列車を設定します。

 3月4、5、11、12日は、会津若松-只見間に快速、只見-小出間に普通を走らせます。快速はキハ110系2両編成で、全車自由席です。ダイヤは会津若松10:15発只見12:36着、只見13:28発会津若松15:46着です。普通はキハ110系もしくはキハE120系1両編成で、全車自由席です。ダイヤは只見13:27発小出14:40着、小出11:26発只見12:41着です。

 4月29、30日、5月3~7日は、会津若松-会津川口間の列車を、只見まで延長します。只見-小出間は別途臨時列車を走らせます。いずれもキハ110系もしくはキハE120系2両編成で、全車自由席です。ダイヤは会津若松-只見間が会津若松7:41発只見10:45着、只見10:57発会津若松14:15着です。只見-小出間が只見11:15発小出12:26着、小出9:00発只見10:29着です。

 5月13、14、20、21、27、28日は、会津若松-只見間に快速、只見-小出間に普通を走らせます。「只見線満喫号」という名前の快速はキハ110系3両編成で、そのうち2両が指定席です。ダイヤは会津若松10:00発只見12:17着、只見13:35発会津若松15:53着です。普通はキハ110系もしくはキハE120系2両編成で、全車自由席です。ダイヤは只見13:27発小出14:40着、小出11:26発只見12:41着です。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/sendai/20230120_s01.pdf)

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個人所有の鉄道車両を列車にくっつけることができる

 アメリカで旅客運送を行っているアムトラックは、運行する長距離列車に個人所有の鉄道車両を連結し、目的地まで連れて行ってくれるサービスを行っています。

 貨車ならともかく、日本では個人所有の客車とは考えられないですが、全米には約100両の私有客車があるようです。お金のある人は個人もしくは友人達と私有客車に乗って鉄道の旅をします。

 企業や団体で使うこともあります。どういうときに使うのかと言えば、企業の重役会議。私有客車なら、機密会議を開くことができます。コロナがはやっていたときは、これなら完全にソーシャル・ディスタンスを保つことができるということで、私有客車で移動する事例があったようです。

 もっとも、私有客車で移動するには、お金がかかります。年間の登録料が497ドル、移動のたびに1両、1マイル当たり4.09ドルかかります。追加料金を払えば、洗車や下水の抜き取りサービスも受けることができます。当然ながら、車両の購入、保管、メンテナンスにはお金がかかります。値段が値段なので、お金持ちしか使えないでしょう。誰でもできるものではないのです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/d1a782faa48a26d767bb7468da99b896b1e82764)

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南阿蘇鉄道にJR乗り入れ対応の新車

 南阿蘇鉄道は2023年夏に全線復旧し、JRの豊肥線肥後大津まで乗り入れます。これに合わせて南阿蘇鉄道は、新車を導入します。

 約30年ぶりに導入される新車はMT-4000形と言います。ディーゼルカーです。2両導入します。JR線直通乗り入れを考慮し、JR九州に対応した保安装置を搭載しました。半自動ドアシステムを採用し、車椅子スペースの確保を行いました。外国人観光客の受け入れのため、行き先表示器などが多言語対応になっています。

 車両はロングシートで、観光地の路線らしくないですが、朝夕の通学需要を考えてのことかもしれません。2両編成でも運行可能なように、貫通路も整備されています。昼間、空いている時間に座れば、目の前に雄大な阿蘇の風景を見ることができるという効果もあります。

 このMT-4000形の導入により、現行のMT-2000形3両のうち2両が引退します。また、2024年にはさらに2両を追加する予定です。

(追記1)
 南阿蘇鉄道は、7月15日に全線復旧の予定です。なお、肥後大津に乗り入れるのは2往復の予定です。

(追記2)
 MT-4000形は4月14日に運行を開始しました。
(参考:南阿蘇鉄道ホームページ https://www.mt-torokko.com/2022/12/28/5895/、タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/minamiasho-mt4000/、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230112-OYT1T50100/、熊本日日新聞ホームページ https://kumanichi.com/articles/934373、「鉄道ファン」2023年7月号 交友社

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「Aシート」のさらなる増備は行わず

 JR西日本は3月18日のダイヤ改正で、「Aシート」を連結した列車の本数を増やします。これまでの2往復から6往復に増えます。

 これに伴って、「Aシート」の車両が増えます。これまでの車両(2両)は223系を改造したものでしたが、今回増える2両は新しくつくりました。最初から2扉で、扉も幅1000ミリの片開きとなっています。ほかの車両より定員が少ないので、幅の狭い扉になっています。定員は従来の車両が46人だったのに対して、44人と若干減っています。シートピッチは970ミリから944ミリと若干狭くなっていますが、新しく車両をつくったので、座席と窓が合わない、ということはありません。目の位置に柱がある、ということはなくなったのです。また、間違って乗ってしまった人のためなのか、連結部付近には1席だけですが優先席があります。

 今回のダイヤ改正で「Aシート」は4両になり、本数は6往復になります。全ての新快速に「Aシート」を連結しようとすれば、もっともっと増やさないといけません。ところが、これ以上「Aシート」を増やす計画はないようです。草津と姫路の間を新快速で走っても2時間かかるので、予備を考えると、4両では1時間に1本の割合で走らせることもできません。

 北陸新幹線が敦賀まで開業した後どうなるかがわからないという面はありますが、今のところ「Aシート」をどのような列車に育てていくかが見えてこないです。
(参考:マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20230118-shinkaisokuaseat/)

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近永で販売する切符をJR四国内で完結するものに限定していた

 予土線の近永で発売する切符について、この1月1日から限定されていました。

 1月1日以降も近永で買うことができるのは、普通乗車券が予土線各駅(宇和島を含みます)から有効となる、JR四国線内完結となるもののみです(土佐くろしお鉄道に跨がるものを含みます)。普通回数乗車券が、普通乗車券と同じ範囲のもので、割引の適用があるものに限ります。特急券は、購入した乗車券と合わせて使用する自由席特急券のみです。特別企画乗車券は「Sきっぷ」(往復タイプ)の松山-宇和島間のみです。定期券は、予土線各駅(宇和島を含みます)から有効となる通勤、通学定期券です。

 ただ、なぜ1月1日から切符の発売範囲を限定するようになったのかはわかりません。何か事情があったとは思いますが。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/pdf/chikanaga-st_info.pdf)

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都会の通勤定期でローカル線を維持する必要はない

 ローカル線の問題については当blogで何度も取り上げましたが、ローカル線で出た赤字はどこかで穴埋めしないといけません。これまでJRは、新幹線や大都市圏の黒字でカバーしてきました。しかし、新幹線や大都市圏の経営が厳しくなるとローカル線に回すお金がなくなります。

 福島県のJRで利用者が極めて少ない路線として挙げられているのが、磐越東線、水郡線、磐越西線、只見線の4つ。大半は純粋な民間企業であるJR東日本ではとても経営できないような路線で、特急や貨物列車がたくさん通るなど、国の幹線鉄道網の一部を成すような路線でもありません。中には第三セクターで採算度外視の経営を行っても無理な路線もあります。

 ところがそういう路線でも、地元としては鉄道を残そうとします。どうやってローカル線の維持のための財源をひねり出すのかと言えば、ローカル線の利用者でもなく、沿線の自治体でもなく、何の縁もゆかりもない、首都圏の利用者に負担させるのです。通勤定期の割引率を下げて、それを将来性の全くないローカル線に垂れ流すのです。

 こうやって人のお金を当てにしているようでは、ローカル線の再生はできません。鉄道というものは大量輸送や高速輸送に適した手段であり、ローカル線の輸送に適したものではありません。沿線の利用者や地元自治体が負担する覚悟があって初めて、再生ができるのです。
(参考:福島民報ホームページ https://nordot.app/978449640120631296?c=648454265403114593)

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リニアができれば静岡を通過する新幹線はなくなる?

 東海道新幹線はどうしても東京、名古屋、大阪を行き来する人の需要に応えるため、停車駅の少ない「のぞみ」中心のダイヤになってしまいます。

 そのため、どうしても静岡や浜松に停まる新幹線の本数が少なくなってしまいます。「のぞみ」は静岡県内を完全に通過し、「ひかり」も一部が停まるだけです。以前からリニアができると「ひかり」や「こだま」が増え、静岡県内に停まる列車が増えると言われていますが、どれくらい増えるのでしょうか? 2022年の年末の話ですが、斉藤国交相は、リニア開業後に静岡県内の駅に停まる新幹線の本数がどれくらい増えるかシミュレーションすることを発表しました。

 リニアができれば、「のぞみ」の本数が減り、ダイヤに余裕ができますので、「ひかり」や「こだま」が通過待ちする列車の本数も減ります。簡単に言えば、駅の停車時間が短くなる分、スピードアップします。国交省はこれらの事柄について、経済効果を調べることにしたのです。

 ただ、リニア開業によって静岡県内の駅に停まる新幹線の本数がどれくらい増えるのかは分かりません。そして、ここが一番肝心なことですが、リニアに厳しい姿勢を見せている静岡県が態度を変える保障はどこにもありません。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASQDW52S0QDWULFA00J.html)

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1月、2月の休日は日光・鬼怒川エリア無料

 東武は日光市等と協力して、1月28日から2月26日までの休日(11日間)、日光・鬼怒川エリア内の鉄道、バス、一部の東武グループ施設が1日無料となる、「日光・鬼怒川エリア週末フリーデー」を実施します。

 無料の対象になるのは、「NIKKO MaaS webサイト」から「日光・鬼怒川エリア週末フリーパス」を購入した各日先着600人(日光市民は対象外です)。全員が対象になるわけではないのですが、無料の対象になった人はいろいろな特典があります。東武は日光線下今市-東武日光間、鬼怒川線下今市-新藤原間が1日乗り放題になります。日光・鬼怒川エリアの路線バス、明智平ロープウェイ等の一部の東武グループの施設も無料になります。そのほか、協賛店舗での割引も受けられます。

 「NIKKO MaaS webサイト」からの「日光・鬼怒川エリア週末フリーパス」は、1月16日から購入できています。ただ、姉妹都市の八王子市、小田原市、苫小牧市と、友好都市の東京都台東区、東京都板橋区に住んでいる人は1月13日から購入できました。

(追記)
 「日光・鬼怒川エリア週末フリーパス」は好評で、1月30日の時点で全ての日程で発売予定枚数を終了しました。
(参考:東武ホームページ https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20230110173145fwqCpppvDsIoMl4v9F_AVA.pdf、https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/sl_topics/20230130120318W4mQgfKjFNJpKRW0Ze9QGQ.pdf)

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東海道線、中央線の10駅にお客様サポートサービス

 武豊線など、名古屋近郊の一部路線の駅で導入されている集中旅客サービスシステム。この導入駅が増えることになりました。

 新しく導入されるのは、東海道線が枇杷島、清洲、稲沢、木曽川、西岐阜、穂積、垂井、関ケ原、近江長岡。中央線が勝川の合わせて10駅です。これらの駅には近距離券売機に隣接してモニタ付きインターホン、券面確認台を新設して案内センターとつなぎます。セキュリティカメラやスピーカーなども新設します。改札内インターホンには新たにタッチパネルを設置し、タッチパネルで精算などの案内をします。基本的にはオペレーターが対応しますが、稲沢、西岐阜、関ケ原、勝川の各駅に係員を配置します。現地での案内が必要な場合は係員が出向き、対応します。なお、今回から集中旅客サービスシステムをお客様サポートサービスに改称します。

 一部の駅にはサポートつき指定席券売機を設置します。設置するのは、枇杷島、稲沢、西岐阜、穂積、垂井、関ケ原、勝川の各駅です。インターホンを通じてオペレーターが対応することによって、学割など証明書を必要とする割引の切符を購入することができます。

 10駅のお客様サポートサービス導入にかかる費用は約11.9億円、7月ごろから工事に着手し、2024年2月ごろから使用を開始します。

 なお、この動きとは別に、半田と牛久保にもお客様サポートサービスを導入するようです(タッチパネルの設置はありません)。3月ごろの導入予定のようですが、詳細は分かりません。武豊線で唯一「みどりの窓口」のある半田も無人化されてしまうのでしょうか?
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042492.pdf)

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大井川鐵道、1月23日から2月3日まで閑蔵-井川間を運休

 台風で一部区間が運休したままとなっている大井川鐵道ですが、1月23日から2月3日の間、運休する区間が増えます。

 運休する区間は井川線の閑蔵-井川間で、この12日間は全便運休します。井川構内の工事に伴うものです。並行する道路がないためか、バスなどによる代行輸送はありません。

 冬季で一部区間が運休しているため、井川まで乗りに行く人は少ないと思われますが、場所が場所なので御注意ください。
(参考:大井川鐵道ホームページ https://daitetsu.jp/archives/152305)

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「南紀」へのHC85系投入は7月

 キハ85系の置き換えようとしてつくられている、HC85系。3月18日のダイヤ改正で「ひだ」の置き換えは完了します。

 残るは「南紀」ですが、こちらは7月に投入されます。「南紀」は現在、最短2両編成で走っていますが、HC85系に置き換えられた時点では、4両編成で走ります。夏なので、ある程度の需要があると見込んでいるのでしょうか?

 なお、HC85系には沿線の伝統工芸品を展示するコーナーがあります。「南紀」には伊勢型紙が展示されます。 
(参考:中日新聞ホームページ https://www.tokyo-np.co.jp/article/223068)

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泉北高速も値上げ、でも子供はICカードを使えば50円

 泉北も10月1日に値上げを行います。消費税引き上げに伴うものを除くと約25年ぶりの値上げです。

 まず大人は、国から認可されている上限運賃まで引き上げます。各区間10円ずつ引き上げ、初乗り運賃は180円、中百舌鳥-和泉中央間の運賃は340円になります。通勤定期も国から認可されている上限運賃まで引き上げるので、大人の1か月定期の場合、各区間410円または420円引き上げます。通学定期は据え置きます。この運賃値上げで年間約2.2億円の増収を見込んでいて、各駅のホームドア設置の費用にも充てるようです。

 大きく変わるのは子供。磁気券の切符は、大人の運賃が10円しか上がらないため、現行と変わりありません。しかし、ICカードを使ったときは一律50円になります。子供のIC運賃を大人の半額以下に統一するのは小田急では例がありますが、関西の鉄道では初小田急と比べて小田急と比べて区間は短いですが、50円は結構魅力的です。泉北は通学定期の据え置きと合わせて、子育てのしやすい環境を提供することを目指しています。
(参考:泉北ホームページ https://www.semboku.jp/wp-content/uploads/2023/01/56c02135d723d45a07383f71b6ec179e.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASR1M766JR1MPTIL003.html)

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2月11日から午前中の「ラピート」増発、「りんかん」に「サザンプレミアム」

 関空へのアクセス特急である「ラピート」は一時かなり減っていましたが、今は日中は1時間間隔で走っています(かつては1時間に2本ありましたが、2021年5月にダイヤ改正があり、半減しました)。

 その「ラピート」ですが、2月11日から増便されます。2022年10月に入国者数の上限を撤廃したことなどにより、空港線を利用する人は増えているようです。そこで、2月11日から当分の間、午前中に上下3本ずつ「ラピート」を増発することにしました。午前中の「ラピート」はほぼ30分間隔で走ります。

 なお、「ラピート」の増便により、一部列車の運転時刻や発車番線について、変更があります。運転時刻は最大5分の変更があります。

 話は変わりまして、苦しい車両運用が続く南海の特急。例年、「こうや」や「りんかん」に使われる30000系、31000系は需要の少ない冬季に1編成ずつ検査を行っています。しかし、2022年5月に起こった脱線事故の影響で、「こうや」等に使われる車両が不足しています。例年通り「泉北ライナー」用の11000系を「りんかん」用に使っても車両が足らないので、ついに夜間に運転される「りんかん」の一部を「サザンプレミアム」の12000系で代用しています。この代用は1月9日から始まっています。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230110_2.pdf、railf.jp https://railf.jp/news/2023/01/13/160000.html)

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江ノ電、伝統の12分間隔を71年ぶりに崩す

 江ノ電は早朝、深夜を除いて、12分間隔のダイヤとなっています。1952年以来続いている、伝統みたいなものです。

 この伝統が変わることになりました。変わるのは3月18日、早朝や深夜を除いて14分間隔のダイヤになります。

 なぜ変わるのでしょうか? 元々江ノ電は設備の都合から12分間隔になっていました。これ以上間隔を詰めることができなかったのです。ところが、混雑による遅延が発生し、腰越の併用軌道区間では道路の混雑を原因とする遅延も発生しています。江ノ電は単線なので、1本の遅れがほかの列車にも波及し、ダイヤを正常に戻すにはかなりの時間がかかります。

 そこで、今回のダイヤ改正では、駅での停車時分を見直すことにより、遅れが発生した場合でも回復力のあるダイヤにします。このほか、利用動向に合わせたものにします。14分間隔とは阪堺同様、中途半端な間隔ですが、できるだけ輸送力を減らしたくなかったのでしょうか?
(参考:江ノ島電鉄ホームページ https://www.enoden.co.jp/train-news/17695/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/123831)

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名鉄3月18日ダイヤ改正で、知多新線などワンマン化

 名鉄も3月18日にダイヤ改正を行います。今回のダイヤ改正のポイントは、(1)朝間帯ダイヤを含めた終日にわたる輸送力の適正化 (2)名古屋市近郊における利便性向上 (3)ワンマン運転区間の拡大 です。

 (1)から順番に細かく見ていきましょう。平日の朝は、利用状況に応じて列車の削減(24本)及び区間の縮小(17本)を行います。名古屋本線の上下各1本の一部特別車特急を、一部特別車急行として走らせます。これまで新木曽川は5本、笠松は3本の特急が通過していましたが、ダイヤ改正後は全ての快速特急、特急が停車するようになります。休日の朝は、新可児発の特急3本を新鵜沼始発とします。広見線内は全列車普通での運行になります(平日朝の「ミュースカイ」は残ります)。また、利用状況に応じて列車の削減(8本)及び区間の縮小(18本)を行います。

 昼間、夕方は平日、休日ともに本数が大きく減る区間があります。名古屋本線では9~20時台において、毎時2本あった名鉄岐阜発着の急行を名鉄一宮発着にします。これにより、名鉄一宮-名鉄岐阜間において、快速特急、特急、急行の運行本数が6本から4本に減ります。知多新線では9~20時台において、河和線との直通運転を廃止し、全て線内のみの運転となります。運行本数も毎時3本から2本に減ります。これまで内海発着の特急、急行は河和発着となります。河和、内海発着の普通は知多半田発着に短縮されます。急行が知多半田以南普通として走ることにより、急行通過駅をカバーします。休日、中部国際空港を19時以降に発車する準急を4両編成から6両編成に増結します。同じく休日の昼間、国府-名鉄一宮間を運行する急行(上下22本)は豊明-須ケ口間の準急になります。深夜については、平日、休日とも21時以降の運行本数を見直します。平日は列車の削減(31本)及び区間の縮小(42本)を行います。 休日列車の削減(23本)及び区間の縮小(33本)を行います。

 豊明-須ケ口間の準急は平日も設定されます。10~14時台に上下17本設定されます。下りは津島線に直通します。津島線では普通になります。

 ワンマン運転が拡大されるのは、各務原線と知多新線。各務原線(一部犬山線)の犬山-名鉄岐阜間では終日、全列車においてワンマン運転を行います。新鵜沼発着を除く全列車が犬山(三柿野)-名鉄岐阜間の折り返し運転となりますので、これまであった、犬山線経由の名鉄岐阜発着列車はなくなります。各務原線の急行はなくなり、普通だけになります。知多新線では9~22時台において、ワンマン運転を行います。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2022/__icsFiles/afieldfile/2023/01/17/3.18daiyakaisei.pdf?_ga=2.132476810.520226549.1673959901-1800390082.1672233447、岐阜新聞ホームページ https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/186826、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/123843/3)

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ドラえもんが生まれても高速道路は有料

 高速道路は一部を除いて有料ですが、建設費を返済すれば、無料になります。ただし、その時期はかなり先です。42年先の2065年です。元々は2050年だったのですが、2012年の中央道笹子トンネル事故で巨額の老朽化対策費が要ることがわかり、期限が延びたのです。

 この期限がさらに延びます。大規模な更新や補修が必要な箇所がどんどん増えたのです。国交省の有識者会議が期限の再延長を求め、延びることになりました。新しい期限は50年延びて2115年、このblogを見ている人のほとんどはこの世にはいないでしょう。何しろ、ドラえもんが生まれて3年後の話です。

 と言うことは、ドラえもんが生まれても高速道路は有料なのです。気の遠くなる話です。ここまで先の話なら、「高速道路は永久に有料」というほうが正直なのかもしれません。高速道路に乗れば速くなるので特急料金みたいなものを課しても理屈は合いますし、維持のためのコストも要りますから。
(参考:朝日新聞1月16日朝刊中部14版)

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伊豆高原発、「サフィール踊り子」に乗って下田に行くツアー

 伊豆急行は1月末まで全線乗り放題の「伊豆満喫フリーきっぷ」を発売していますが、これを使った格安のツアーも用意されています。

 伊豆急行と下田市観光協会が共同で販売するのは、「サフィール踊り子&下田街歩きプラン」。行きまたは帰りに全車グリーン車の「サフィール踊り子」に乗ることができ(残る片方は普通列車ですが、特急券を買えば、特急に乗ることができます)、下田市内の観光施設等で利用できる街歩きクーポン券(大人2000円、子供1000円)もついています。少々お金は高くなりますが、プレミアムグリーンに乗るプランもあります。「伊豆満喫フリーきっぷ」もついているので、一日中伊豆急行全線の普通列車に乗り放題です。

 「サフィール踊り子&下田街歩きプラン」の値段は大人3090円(プレミアムグリーンの場合は3910円、どちらも子供の設定もあり)、本来なら6490円相当が半額以下になるので、かなりお得です。ただし、設定期間は2022年9月1日から2023年1月31日までで(水曜日と年末年始は除きます)、人数にも制限があります。旅行商品扱いなので、事前に申し込みが必要です。そして、肝心なことですが、このプランの受付は伊豆高原で行います。伊東から伊豆高原までは別途運賃の支払が必要です。受付は9:30から始まり、13:00~14:00の間は営業時間外のため受付できません。

 なお、このプランには補助金が使われているため、補助金の上限に達し次第打ち切りとなります。
(参考:伊豆急行ホームページ https://www.izukyu.co.jp/guide/event_detail.php?CN=343580)

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四国の高速バス、3日間乗り放題で8800円

 伊予鉄バス、ジェイアール四国バス、大川自動車、四国高速バス、徳島バス、とさでん交通の6社は、1月16日から3月29日までの間、500枚限定で、四国の高速バス7路線が乗り放題となる、「ハイウェイバス3dayフリーパス」を発売します。

 利用できる路線は、高松-徳島間の「高徳エクスプレス」、高松-松山間の「坊っちゃんエクスプレス」、高松-高知間の「黒潮エクスプレス」、徳島-松山間の「吉野川エクスプレス」、徳島-高知間の「高知徳島エクスプレス」、松山-高知間の「ホエールエクスプレス」、「なんごくエクスプレス」です。利用できる期間は1月16日から3月31日までの間の使用開始から連続する3日間です。

 発売箇所は大川バスを除く5社の窓口、合計14か所です。窓口で一度に購入できるまでは3枚までで、購入するときには利用する人の名前を記入する必要があります。

 500枚限定の切符なので、すぐに売り切れる可能性も高いですが、もし買えたら高速バスに乗りまくることができます。

(追記)
 第二弾が発売されることになりました。5月19日からの枚数限定の発売です。有効期間は5月19日から7月31日までです。今回は3日間用に加えて、2日間用、5日間用も発売されています。
(参考:伊予鉄道ホームページ https://www.iyotetsu.co.jp/topics/23/kousoku_3day.html、https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2023/0512_bh25.pdf)

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1月、2月の水曜日、日曜日はバス無料

 1月と2月の水曜日と日曜日、佐賀県内のバスが全部無料になります。「さがバスまるっとフリーDAY」です。

 対象となるバスは佐賀県内を運行する昭和バス、佐賀市営バス、祐徳バス、西鉄バス、西肥バス、JR九州バス、ジョイックスバス、そして県内各市町が運行するコミュニティバスです。高速バスは不可です。事前の登録は不要で、ICカードにはタッチせずに乗車します。

 さて、無料になるかどうかは降車するバス停のみで判断します。乗車するバス停が佐賀県外でも降車するバス停が佐賀県内なら、県外の部分も含めて無料になります。反対に乗車するバス停が佐賀県内でも降車するバス停が佐賀県外なら、佐賀県の部分も含めてお金を払う必要があります。もっとも、佐賀県内限定でも、結構長距離のバスはありますので、十分乗り応えはあります。
(参考:佐賀県ホームページ https://sagabusfree.jp)

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モノレールの車両基地で牡蠣が食べ放題

 冬は牡蠣がおいしい季節。その牡蠣の食べ放題が意外なところでできます。

 それはモノレールの車庫。企救丘から徒歩2分のところにある北九州モノレールの車両基地で、2022年12月10日から2023年4月2日までの金、土、日曜日に牡蠣の食べ放題をやっています。

 牡蠣は曽根干潟で育った豊前一粒牡蠣、飲み物はビール、日本酒、ソフトドリンクなどがあります。セルフサービスです。そのほか焼肉、もつ鍋、おでんもあります。

 値段は牡蠣&焼肉食べ放題のバーベキューが飲み放題付きで5500円、小学生以下は半額、幼児は無料です(幼児は1組2人までです)。営業時間は金曜日が18~21時、土、日が12~21時です。
(参考:ちょこっとモノ旅ホームページ https://monotabi.jp/?p=466)

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買い物をすると、路面電車無料

 札幌市交通事業振興公社は2022年12月24日から2023年3月31日までの間、路面電車沿線の店舗や施設において、「路面電車沿線周遊チケット」というものを配布しています。

 どういうものでしょうか? 沿線にある参加店舗(施設)で一定の条件を満たすと(店や施設によって条件は異なります)、路面電車1乗車が無料になるチケットがもらえます。このチケットで路面電車に乗り、次の店や施設で同じように条件を満たし、またチケットをもらい、それを繰り返します。

 周遊チケットは2022年12月24日から2023年3月31日までの間、9時から17時まで使うことができます。買い物等をした当日だけでなく、期間内ならいつでも使うことができます。また、札幌市民でなくても条件を満たせば周遊チケットをもらうことができます。
(参考:札幌市交通事業振興公社ホームページ https://www.stsp.or.jp/event/free-ticket/)

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阪堺、2月4日ダイヤ改正で平日の昼間減便

 阪堺は2月4日にダイヤ改正を行います。

 今回大きく変わるのは、平日の昼間。天王寺駅前-我孫子道間の9~15時台の運転間隔を6分または8分間隔にします。我孫子道-浜寺駅前間は12分間隔から14分間隔に広がります。恵美須町-我孫子道間の9~16時台の運転間隔は一部時間帯を除いて、24分間隔から28分間隔に広がります。休日は昼間(10~17時台)に関しては変更ありませんが、朝や夜の時間帯を中心に利用実態に合わせた運行本数に見直します。

 また、浜寺駅前乗車券発売所の営業日が月、水、金、土曜日(祝日を除く)の14~19時に短縮され、新今宮駅前乗車券発売所が2月3日で廃止になります。

 14分間隔とか28分間隔とかは中途半端で、正直なところわかりにくいです。間隔を広げるのなら15分間隔や30分間隔のほうがはるかにわかりやすいです。
(参考:阪堺ホームページ https://www.hankai.co.jp/_wp/wp-content/uploads/2022/12/b05b2919ebd19f51b71cd36472b941d2.pdf)

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京急、近距離は値上げ、長距離は値下げ

 京急は10月に運賃値上げを行います(13日に国交相に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行いました)。消費税率の変更によるものを除いて、1995年以来約28年ぶりの値上げです。

 普通運賃の平均改定率は10.7%。初乗り運賃(1円単位、以下同じ)は136円から150円になります。最大で36円の値上げです(26~30キロ、367円から403円になります)。品川-羽田第1・第2ターミナル間は292円から327円になり、品川-横浜間は303円から347円になります(実施予定運賃は313円にする予定です)。空港線加算運賃(50円)、座席指定料金(300円)は変わりません。

 ここまではよくある話ですが、ここからは違います。41キロ以上は値下げします。距離が増えるほどどんどん値下げ額は大きくなっており、66~67キロは943円から740円になります。通勤定期も普通運賃と同じように改定を行います。平均改定率は11.9%ですが、41キロ以上の区間については値下げを行います。通学定期は家計負担に配慮して据え置きしますが、41キロ以上の区間の値下げも行いません。

 このように長距離の値下げを行うのはなぜでしょうか? 三浦半島の先のほうは人口が減り、列車の本数も減っています。今後も堅い需要が見込まれる品川-横浜間などで値上げを行って確実な増収を図り、需要の少ないところには値下げを行って需要喚起や沿線活性化を図るのです。
(参考:京急ホームページ https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20230113HP_22112TE.pdf)

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JR九州、赤字路線はBRT化の方針

 どこの鉄道会社でも利用者の少ない路線をどうするかは頭の痛い問題です。鉄道が必要なほどに需要を回復させる画期的な方法はなく、かつ廃止に対しては地元の反対は強いですから。

 JR九州もそのひとつです。輸送密度が2000人未満の線区が2021年度には13路線18区間もあります。

 そこで日田彦山線の一部で導入しようとしているのが、BRT。この夏に鉄道から切り換えることによって復旧させます。そして、このBRTをほかの路線にも導入していくことを考えているようです。BRTは鉄道に比べて維持費が低く、地域住民の交通網を維持するためのひとつの方法になるというのです。

 どこでもBRTが使えるという話ではないですが、鉄道ほどとはいかなくてもそこそこの需要があり、山間部や市街地のように既存の道路では不十分のところでは、部分的にBRTの考えかたを取り入れても良いでしょう。使える公共交通機関があることが何よりも大事なのです。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20221223/5010018590.html)

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大阪バスでも「ICOCA」

 長距離の高速バスを主体に運行している大阪バスですが、東大阪市内などでは路線バスも走らせています。これまで交通系ICカードは使えませんでしたが(過去に利用したときの旅行記はこちら)、1月27日から一部路線で「ICOCA」などの交通系ICカードが使えるようになります。

 交通系ICカードが使える路線は、路線バスの俊徳道・近畿大学東門前線、新大阪駅・帝国ホテル・ホテルニューオータニ線、大阪市内循環バスの御堂筋線の3つです。ところで、大阪バスのホームページを見ても、新大阪駅・帝国ホテル・ホテルニューオータニ線は見当たらないのですが、どうしたのでしょうか?

 なお、大阪バスの営業窓口や車内では、交通系ICカードの販売やチャージは行いません。
(参考:大阪バスホームページ www.osakabus.jp/wp-content/uploads/2023/01/ICOCA.pdf)

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大阪を走る休日のみ1日2本のバスと「京とれいん」に乗る(2)

 枚方市からは特急で京橋へ。2階席で空いている席を見つけ、座る。特急は枚方市を出ると京橋まで停まらない。特急と名乗るからには少なくともこれぐらいは通過しないといけない。通常より高いところにいるためか、ふわふわした乗り心地だった。

 京橋で大阪環状線に乗り換え、大阪へ。これから阪急に乗るのだが、狙うは「京とれいん」。「京とれいん」は2022年10月に乗ったが、もうひとつあるのだ。今回はそのもうひとつのほうに乗る。大阪梅田13:32発、前から2両目の5号車に乗る。この車両の中ほどにあるのは小さな庭。運賃だけで乗ることができる列車に庭があるのはこの「京とれいん」ぐらいだろう。この庭の近くのロングシートに座ったが、このロングシートも普通ではない。畳の上にクッションがあり、そこに座るのだ。元々通勤車両だったとは思えないほどの改造をしていて、ほかの車両もいろいろ特徴のある座席になっている。淡路からノンストップで桂まで走ったので、ここで降りて今度は特急で戻る。

 淡路で降りることにした。駅を出て商店街をしばらく歩くと、JR淡路に着く。おおさか東線の駅だ。外に出るため雨だと濡れるが、阪急沿線から新大阪などJR沿線に行くには使えるだろう。券売機で「ICOCA」のチャージをして、15:00発の久宝寺行きに乗る。221系の6両編成だった。鴫野で学研都市線に乗り換え。おおさか東線から学研都市線へは階段の上り下りが必要だが、逆は階段の上り下りが要らない。反対側のホームに行けばいいだけだ。隣の放出と組み合わせると、大体の乗り換えは階段の上り下りなしでできるようになっている。工夫されているのだ。京橋で大阪環状線に乗り換えて鶴橋まで行き、近鉄に乗り換えて名古屋に戻った。

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大阪を走る休日のみ1日2本のバスと「京とれいん」に乗る(1)

 近鉄名古屋から乗り継いで、生駒に行く。近鉄は株優を使ったが、駅を出ても切符が回収されないのは意外だった。ケーブルカーに乗り継ぐことを考えてのことだろうか? 南口から奈良交通のバスに乗って田原台一丁目へ。田原台一丁目までは日中でも1時間に3本(平日は1時間に4本)出ている。均一料金ではないのだが、なぜか前から乗って、前から降りる仕組みになっている。中ほどにも扉はあるが、ICカードリーダーはない。朝の通勤通学ラッシュに合わせてこうなっているが、不思議な方法だ。

 終点の田原台一丁目に着いた。ここから乗り継ぐバスが目的の京阪バス(京阪交野市行き)だが、発車時刻は11:15なので、40分あまりの待ち時間がある。バス停の周りは住宅街で、店は全くない。実は田原台一丁目、生駒市ではなく、四条畷市にある。知らない間に大阪府に入っていたのだ。田原台一丁目からは四条畷市のコミュニティーバスもあり、四条畷駅へのバスが日中でも1時間に2本ある。これから乗るバスの本数は極めて少ないが、生駒や四條畷に行くのは、郊外の住宅地としてはそこそこある部類だ。 

 発車10分ほど前に京阪交野市からバスがやってきた。京阪交野市方面からの客は全くなく、乗ったのも私を含めて2人だけ。もう1人もこのバスに乗るのが目的の客のようだ。時間になり、バスは発車。しばらくは来た道を逆にたどる。後で地図を確認したところ、田原台一丁目から南のほうにぐるっと回ってから北に向かうようになっていた。基本的にこのバスは国道168号線を走るが、磐船神社のあたりは細い道に入る。めったに走らないバスなのに、途中から1人乗ってきた。いつもはどうしているのだろうか? 

 私市に近い京阪私市で降りる。ただ、バス停は国道上にあるため、駅の場所はわからない。事前に地図を見ておいたのでわかったが、そうでなければ京阪の駅に行くのは難しい。少し坂を上って駅に着いたが、列車は出た直後だった。(続く)

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大阪を走る休日のみ1日2本のバスと「京とれいん」に乗る(0)

 京阪交野線は枚方市と私市とを結ぶ枝線ですが、元々は生駒まで結ぶ計画だったようです。しかしそれは実現せず、休日に限って京阪交野市と(生駒までの途中の)田原台一丁目とを結ぶバスが走っているだけとなっています(田原台一丁目から先は奈良交通のバスが走っています)。しかも、そのバスは1日2往復という貴重な存在です。

 1月9日のことですが、その貴重なバスに乗ってきました。その時の様子を明日から2回に分けて書きます。

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JR西日本、地元からの要望があればバス移行のための経費を試算

 JR西日本には、客観的に見て、鉄道を維持することが厳しいローカル線がたくさんあります。

 これらのローカル線について、JR西日本は、沿線自治体からの要望があれば、バス転換や上下分離方式に移行するため必要な経費を試算したり、望ましい運営方式などを提案したりすることを考えているようです。

 ただ、これでバス転換などの交渉に応じる沿線自治体はいないでしょう。JRが維持すれば、何ら困ることはありません。赤字の負担はしなくても良いし(新幹線や大都市圏の利用者に負担させます)、鉄道は残ります。わざわざ自分で鉄道廃止の引き金を引く必要はありません。次の選挙レベルの当座のしのぎかたとしてはこれが最良です。結局、まだローカル線のありかたについての具体的な話が始まっているところはひとつもありません。

 もっとも、このまま放置しておけば、使える交通手段はどんどん減っていきます。早いうちなら鉄道を残す選択を取ることができたところでも、さらに利用者が減るとバスになり、しまいにはバスすら維持できなくなります。特急や貨物が通るなど、国の幹線鉄道網の一部を成すと解釈できるようなところを除けば、余力のあるうちに議論を始めておいたほうが良いでしょう。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20221228-BKJ6MPA3HRMWXOKQJAMUGWWGJA/)

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沿線の樹木伐採のため、紀勢線1日完全運休

 「くろしお」は2月12日に京都・新大阪-天王寺間で全便運休しますが、2月9日も一部区間で運休します。運休する区間は普通列車が周参見-串本間、「くろしお」は白浜-新宮間です。2月9日は始発から最終まで、完全に運休します。この日は沿線の樹木伐採を行います。このとき、木が倒れて運転ができない事象が起きるのを未然に防止するため、あらかじめ全列車を運休させておくのです。

 当日はバス等による代行輸送は行いません。それでは当日移動したいとき、どうすれば良いかと言えば、広域では南紀白浜空港のリムジンバスや熊野古道を経由する明光バスの快速バスがあります。ローカルの輸送としてはすさみ町、串本町がそれぞれコミュニティバスを走らせています。町のコミュニティバスなので、一部を除いて町境の手前で折り返しますが(朝の2便のみ、すさみ町のコミュニティバスが串本町内の和深まで乗り入れます)、日常の利用ならそれで対応できるということでしょうか?
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221219_00_press_susami.pdf、明光バスホームページ https://meikobus.jp/common/pdf/kumanokodo/timetable_kumanokodo.pdf?ver=201001、熊野御坊南海バスホームページ https://kumanogobobus.nankai-nanki.jp/shirahama/、すさみ町ホームページ www.town.susami.lg.jp/docs/2022042100027/files/P12-13-2022.pdf、串本町ホームページ https://www.town.kushimoto.wakayama.jp/kurashi/community-bus/files/zikokuhyo_wabuka_202209.pdf)

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JR九州、グリーン料金値上げ

 JR九州は4月1日購入分から、新幹線や特急列車のグリーン料金の値上げを行います。

 これまで100キロまでの場合を除いて、特急のグリーン料金は新幹線よりも安くなっていましたが、今回の値上げで新幹線と在来線は同額になります。値上げ後は100キロまでが1300円(現行は新幹線、特急ともに1050円)、200キロまでが2800円(現行は新幹線が2100円、特急が1600円)、201キロ以上が4190円(現行は新幹線が3150円、特急が2570円)です。DXグリーンや個室は別途、さらに高いグリーン料金が設定されます。JR九州のグリーン料金は割安だったのですが、今回の値上げで他社と同等の水準になります。また、これまで320円だった博多-直方間の特定グリーン料金は500円になります。

 また、別府-宮崎間の特急停車駅相互間に適用されていた特定グリーン料金は廃止されます。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/info/list/__icsFiles/afieldfile/2022/12/20/221220_green_minaoshi.pdf)

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「リゾートしらかみ」の売店、無人化

 五能線は2022年8月の大雨で一部区間が運休していましたが、運転を再開し、2022年12月24日から看板列車の「リゾートしらかみ」の運転を再開しました。以前、「リゾートしらかみ」の売店にセルフレジを導入したという記事を書きましたが、この運転再開に合わせて売店が無人化されます。

 セルフレジによる無人販売を行うのは、「リゾートしらかみ」の橅編成と青池編成。2号車の特設スペースで無人販売を行います。販売するのは、飲料、菓子、鉄道グッズなどで、ホットコーヒーやアルコールの販売はありません。使いかたは、まず、商品のバーコードを自らスキャンします。その後で、支払い手段を選択し、支払います。支払い手段は交通系ICカードかクレジットカードで、現金は使えません。セルフレジでは交通系ICカードのチャージもできないので、残高がなければ、クレジットカードしか使えません。

 なお、売店の無人化に伴い、橅編成の「ORAHOカウンター」の営業を終了します。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/akita/20221222_a01.pdf)

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会津田島と只見とを結ぶ定期路線ワゴン

 以前の記事で会津田島と只見とを結ぶツアーバスについて紹介しましたが、現在の状況は当時とは変わっていますので、改めて紹介します。

 2022年10月1日の只見線全線運転再開に伴い、会津田島と只見を結ぶ定期路線ワゴン、「自然首都・只見号」のダイヤが変わりました。「自然首都・只見号」は元旦を除く毎日、1日2往復しています。所要時間は約1時間20分で、運賃は1500円です(区間運賃の設定あり)。小学生のほか、中学生も半額です。

 どうしても只見線に乗ると、乗り通すことを最優先にしてしまいますので、沿線を楽しむなら、このようなバスに乗るのもいいでしょう。
(参考:只見町ホームページ https://www.town.tadami.lg.jp/information/2022/09/27/02605a3e8d4c7321e50d0c347bd3b591.pdf)

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西鉄バスとコラボしてJR九州の大牟田駅、新大牟田駅で一日乗車券発売

 西鉄バス大牟田は、大牟田エリアの西鉄バス全線に乗り放題の、「おおむた1日乗り放題バスきっぷ」を発売しています。2022年12月1日から2023年12月31日までの期間限定で、大人700円、子供350円です(大人券1枚につき、子供1人が無料になります)。西鉄大牟田定期券発売所、西鉄バス大牟田営業所、大牟田観光プラザで発売しています。

 この「おおむた1日乗り放題バスきっぷ」ですが、2022年12月15日から2023年3月31日までの間、大牟田駅と新大牟田駅でも発売しています(「みどりの窓口」の営業時間内に限ります)。新大牟田駅と大牟田の中心市街地とを結ぶバスにも乗ることができるので、新幹線で大牟田に行ったときはこれを買って中心部の行くのも手でしょう。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2022/12/15/20221215_ohmuta_1_day.pdf)

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京都鉄道博物館にHC85系、キハ85系

 京都鉄道博物館では、JR西日本の営業路線とつながっているので、現役で走っている車両を展示することができます。しかも、JR西日本のみならず、ほかの鉄道会社の車両も展示されることがあります。

 2月23日から3月5日の間展示されるのは、JR東海のHC85系とキハ85系。2両ずつ展示されます。JR東海の車両が京都鉄道博物館で展示されるのは、これが初めてです。ちょうど3月18日のダイヤ改正で大阪に乗り入れる「ひだ」の車両が、キハ85系からHC85系に変わります。これを記念して、京都鉄道博物館にHC85系、キハ85系を展示することにしたのです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221219_00_press_tokubetutenji.pdf)

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秋田内陸縦貫鉄道に乗らない市民が9割、財政支援の打ち切り等を求めるのが7割

 県庁所在地の秋田を無視して、内陸部の鷹巣と角館を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道。2021年度の経常損益は約2億円の赤字で、仙北市は秋田県、北秋田市と共同で秋田内陸縦貫鉄道の財政支援を行っています。2022年度では、駅前維持費や踏切改修費などで約9200万円を負担しています。

 ただし、仙北市民の秋田内陸縦貫鉄道に対する意識は冷たいものがあります。仙北市は2022年11月、15歳以上の市民1500人に対してアンケートを行い、そのうち831人から回答を得ました。それによれば、秋田内陸縦貫鉄道に乗らない人は92.8%、財政支援を減らすべきもしくは打ち切るべきと答えた人は72.9%もいました。

 秋田内陸縦貫鉄道は新型コロナウイルスの影響がほとんどなかった2019年度でも輸送密度が261人と低く、ローカル需要しかないため、どうしても鉄道で残さないといけないレベルの鉄道ではありません。どうしても残したかったら、秋田県や沿線自治体が負担しないといけません。地元の負担が絡むため新幹線や大都市の利用者に甘えれば良いJRの路線よりは冷静な判断ができるでしょうが、同じお金を出すなら秋田新幹線の強化に投資したほうが良さそうです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20230104-OYT1T50143/)

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JR四国の新型ディーゼルカーは電気式

 値上げの記事でも書きましたが、JR四国は新型ローカル気動車を導入する予定です。2025年度以降に導入する予定なのですが、これが電気式となる予定です。

 電気式にするのは環境負荷の低減を図るためです。ディーゼル発電機で電気をつくり、それでモーターを回して走るのですが、蓄電池も付けて、ハイブリッド車両にするようです。将来的にはディーゼル発電機を水素発電機やバッテリーなどに置き換えることも考えています。その場合でもモーターは使えます。バイオ燃料を使うことも考えています。

 JR四国が導入する予定の新型ローカル気動車は両運転台付きで、2025年度に量産先行車2両をつくります。その後、2027年度から2030年度にかけて、50~80両程度導入します。置き換えで真っ先に候補に挙がっているのは、徳島地区に残っているキハ40やキハ47。20両あります。JR四国のキハ40、キハ47はエンジンが換装されていません。国鉄時代の雰囲気を残しているという特徴があります。

 もっとも、20両の置き換えのために50~80両も新車を投入するのは数字が合わないので、ほかの国鉄末期につくられた車両も置き換えるのでしょうか?
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASQDH7KK4QDHPTLC010.html)

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「すわっていこかキャンペーン」で、特急料金390円

 3月18日に行われるダイヤ改正でも、JR西日本は通勤時間帯の特急を充実させます。その動きを後押しするためでしょうか、JR西日本は2023年春も「すわっていこかキャンペーン」を行います。特急や新快速の「Aシート」がお得になるのです。

 「すわっていこかキャンペーン」では、特急の普通車指定席が390円となる「J-WESTチケットレス390」と新快速の「Aシート」がお得な「チケットレス指定席券」の2つを用意しています。「J-WESTチケットレス390」の利用期間は3月中旬から4月28日まで、平日のみの設定です。京阪神近辺(米原、近江今津、東舞鶴、福知山(京都方面のみ)、柏原、姫路、関西空港、紀伊田辺まで)のみ設定があります。「e5489」でのみ発売し、予約は利用日の前日から当日の出発時刻2分前までできます。発売額は全区間一律390円で、子供の設定はありません。なお、この「J-WESTチケットレス390」は特急券のみなので、乗車するには別途乗車券が必要です。通常の「J-WESTチケットレス」は450円~1310円しますので、長距離になればなるほどお得です。正規料金と比べるとさらにお得です。

 「チケットレス指定席券」の利用期間は3月中旬から4月28日までで、こちらは休日も使えます。「e5489」でのみ発売し、予約は利用日の1か月前から当日の出発時刻2分前までできます。発売額は一律390円で、子供の設定はありません。なお、この「チケットレス指定席券」は指定席券のみなので、乗車するには別途乗車券が必要です。通常の「チケットレス指定席券」は450円~600円しますので、さらに安くなります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221209_00_press_icoccacampain.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221209_00_press_unkoutaikei.pdf)

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2月12日、うめきたエリア地下化工事に伴い、「はるか」、「くろしお」運休

 3月18日のダイヤ改正でJR西日本は新大阪-西九条間に大阪駅をつくります。これまで大阪駅の近くを通るのに駅がなかったため、「はるか」や「くろしお」は停まることができなかったのですが、駅をつくることによって大阪駅から「はるか」や「くろしお」に乗ることができます。

 ただ、うめきたエリアに大阪駅をつくるためには、線路を切り換えないといけません。その切り換え工事は、2月11日の夜から13日の早朝にかけて行います。新大阪-西九条間の2か所で線路を切り換えます。

 この切り換えのため、新大阪-西九条間を通る列車が運休します。運休するのは2月12日、「はるか」は全列車、全区間で運休します。「くろしお」も全列車で京都・新大阪-天王寺間を運休します。天王寺以南のみ運転します。かつての特急ホームを使うのでしょうか? 振替輸送や代行輸送は行いません。

 切り換えのため、道路も長時間通行規制を行います。福島駅に隣接するなにわ筋の浄正橋踏切付近が、2月11日22時から2月13日6時までの間通行止めになります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221209_00_press_senrokirikae.pdf)

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あいの風とやま鉄道、4月1日に値上げ

 あいの風とやま鉄道は、この4月1日に値上げを行います。新型コロナウイルスの影響で利用者が減少し、今後の設備の維持なども考えて値上げをすることにしたのです。本当なら2020年春に値上げする予定でしたが、好調だったので値上げを遅らせていたのです。

 値上げ幅は普通運賃と通勤定期が6%で、通学定期が2%です。例えば、富山-高岡間の場合、普通運賃は370円から390円に、通勤定期(1か月)は11090円から11780円に、通学定期(高校生、1か月)は7240円から7380円に上がります。あいの風とやま鉄道は値上げにより1億円あまりの増収になると見込んでいます。

 3月18日にはダイヤ改正も行います。朝の3本と夕方以降の4本の列車を413系から521系に置き換え、3両編成から4両編成に増強します。輸送力が増えるとともに、使用電力が従来の6割程度に減ります。反対に休日は一部の列車を4両編成から2両編成にして、ワンマン運転を行います(逆に2両編成から4両編成に増える列車もあります)。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC167IS0W2A211C2000000/、あいの風とやま鉄道ホームページ https://ainokaze.co.jp/wp-content/uploads/2022/12/cea47d5e342c1eeff3e0d6eaaa92e8ee.pdf)

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学生はリニアを貸し切りにできる

 時速500キロを出す未来の乗りもの、リニアに乗ってみたいと思う人は多いはずです。JR東海はこの3月に超電導リニアの体験乗車を行います。

 体験乗車を行うのは、3月29、30、31日の3日間。3日間とも一日6回体験乗車を行います。1回当たり20区画、40座席を募集し、合計360区画、720座席の募集ということになります。料金は1区画当たり税込4400円です。ちなみに、過去の実績では昼前後の便の人気が高いようで、それを避けたほうが体験乗車できる確率が上がるようです。

 春休みなので、学生には特別企画もあります。初めての試みです。1日1組限定ですが、1両をまるごと貸切にできるのです。写真撮影なども自由にでき、専用の説明者も付きます。体験乗車と同じく3月29、30、31日の3日間で、3日間とも集合時間は16:15です。高校生以上のグループが対象で、料金は1組(5~12人)税込26400円です。

 募集期間はいずれもすでに始まっていて、2月2日までです。JR東海のホームページで申し込みを受け付け、抽選で当選者を決めます。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042442.pdf)

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関空-成田・羽田間の航空貨物を鉄道で輸送

 関西方面から外国に貨物を送るとき、関空から直接外国まで国際便があればいいですが、新型コロナウイルスの影響もあり、それほど多くはありません。

 そうなると、関空対岸の西鉄りんくう貨物センターにて税関から輸出許可を受けた外国貨物を国際便の多い成田空港や羽田空港に運ぶことになりますが、そこときにトラックを使えば、CO2の排出量は増えますし、今後も長距離ドライバーを確保することができるかどうか不透明です。

 そこで西鉄、センコー、JR貨物の3社は、泉佐野市の西鉄りんくう貨物センターから成田空港、羽田空港の国際貨物地区への航空貨物の保税運送に鉄道を使うことにしました。すでに2022年9月からテスト運送を行っており、4月に本格稼働する予定です。

 貨物列車は、百済貨物ターミナルから東京貨物ターミナルまで使います。西鉄りんくう貨物センターから50キロほど離れた百済貨物ターミナルまではトラックで運びます。貨物列車は百済貨物ターミナルを21:40に出て、東京貨物ターミナルに5:52に着きます。そこから成田空港(約80キロ離れています)、羽田空港(約10キロ離れています)までは再びトラックで運びます。

 この取り組みにより、西鉄りんくう貨物センターからの全区間を10トントラックで運んだ場合に比べて、CO2の排出量を約6割減らすことができます。最終的には、西鉄が西鉄りんくうから成田空港、羽田空港の国際貨物地区に保税輸送している貨物の約半分を鉄道に切り替えることを目指しています。
(参考:JR貨物ホームページ https://www.jrfreight.co.jp/info/2022/files/20221213_01.pdf)

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阪急阪神ホールディングス、2024年度までに全駅にQRコード改札設置

 南海など、関西の私鉄でQRコードに対応しているところが増えています。近鉄もQRコードを活用した切符を発売していますし、先日、京阪もQRコードに対応した自動改札機を全駅に設置することを明らかにしました。

 残る大手私鉄は阪急と阪神。この2社を持つ阪急阪神ホールディングスは、2024年度までに全駅にQRコードに対応した自動改札機を導入します。沿線観光地の入場券や交通手段のチケットをスマホで一括して購入し、そのスマホで改札を通ることができるのです。処理スピードの問題から大都市圏では今後も通常の切符や定期券はICカードが使われるでしょうが、そこまで利用者が多くない地方の路線、観光地の入場券とセットになったもの、外国人用など、それ以外のところではQRコードを使った切符も徐々に出てくることでしょう。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF135SO0T11C22A2000000/)

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岐阜バスもようやく「manaca」

 岐阜バスにもICカードがありますが、「ayuca」という独自のICカードなので、ほかの鉄道やバスに乗ることはできませんし、ほかの交通系ICカードで岐阜バスに乗ることもできません。名古屋に隣接したところであるにもかかわらず、名鉄や名古屋市交通局の「manaca」が使えないのは厳しいです。2006年と早い時期にICカードを導入したことが逆にネックになっているのです。

 その岐阜バスですが、ようやく交通系ICカードを導入することになりました。2024年春から「manaca」を導入します。最初は乗車券のみの対応ですが、将来的には定期券でも使えるようになる予定です。また、「ayuca」は当分の間残りますが、2026年春に廃止される予定です。
(参考:岐阜新聞ホームページ https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/170545、https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/176419)

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JR東海は「オフピーク定期券」を考えず

 ラッシュ時は使えないものの、若干安くなる「オフピーク定期券」をこの春から導入する鉄道会社があります。JR東日本がそうなのですが、ほかの会社はどうなのでしょうか?

 JR西日本も導入することを考えていますが、JR東海は考えていないようです。中京圏は首都圏や関西圏と違ってそこまで激しく混んでいないというのがその理由です。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD086MY0Y2A201C2000000/)

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板谷と大沢も冬季通過

 福島と米沢の間にある板谷峠は急勾配のため、赤岩、板谷、峠、大沢と4駅連続してスイッチバックの駅がありました。山形新幹線ができるときにスイッチバックは解消されましたが、依然として急勾配は残り、究極の解決策として板谷峠の下に長大トンネルを掘るというが出ています。

 さて、この1月10日から3月26日までの間ですが、福島-米沢間にある駅のうち、板谷と大沢(いずれも米沢市)について、全列車が通過します。雪があると列車が雪を巻き込み、運休したり遅れたりするリスクがあります。特に列車が駅に停まるときにこの事象が起こりやすいようで、利用者が極めて少ない2駅を通過することにしたのです。また、誤って降車してしまうリスクを減らす効果もあります。この期間はスイッチバックのあった4駅のうち停車するのは峠だけということになります。

 ここで思い出されるのが、赤岩。最初は冬季の通過から始まり、途中からは全列車が通過、最終的には廃止されてしまいました。板谷や大沢もその道をたどるのでしょうか?
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/sendai/20221209_s01.pdf、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20221221/6020016132.html)

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JR西日本、オヤ31をえちごトキめき鉄道に譲渡

 鉄道車両を安全に走らせるためには、車両の周りに障害物がないかどうか確かめる必要があります。トンネルや駅などの構造物もぶつからないようにしなければなりません。

 それをチェックするのが、建築限界測定車。JR西日本はオヤ31を1両保有していました。もともと1937年につくられたスハフ32を1957年に改造したもので、製造されてから85年が経過しています。構造物に接触しないかチェックするために車両に針みたいなものが多数ついていることが特徴です。

 このオヤ31ですが、えちごトキめき鉄道に譲渡されることになりました。譲渡は1月以降に行われます。えちごトキめき鉄道では動態車両として活用します。SLにくっつけるのでしょうか?
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221206_00_press_oya.pdf)

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西武、朝に「拝島ライナー」設定

 西武も3月18日にダイヤ改正を行います。

 こちらも有料列車の充実を図ります。「拝島ライナー」が平日朝に2本新設されます。同じ平日朝、新宿線の「小江戸」も利用の多い時間帯に変更します。池袋線の「ちちぶ」も平日朝に1本増発されます。休日の朝は秩父方面に特急の増発や延長を行います。

 夕方の特急等からの接続も改善します。平日夕方や夜の「拝島ライナー」と小平で接続する列車を全て本川越行きにします。平日、飯能に15:00から23:10ごろに到着する下り特急は、全て各駅停車の秩父行きに接続します。

 秩父鉄道に直通する列車は減ります。休日朝に運転される飯能発長瀞、三峰口行きは2本から1本に減ります。代わりに横瀬始発の長瀞行きを1本走らせます。休日夕方の長瀞、三峰口発飯能行きは廃止となります。休日昼間の狭山線は、平日と同じように毎時3本になります。

 話は変わりますが、3月18日からは西武鉄道もバリアフリー料金を設定することになりました。ICカード、紙の切符ともに10円です。通勤定期は1か月600円、3か月1710円、6か月3240円を加算します。子供は料金加算後の大人の半額です。通学定期には加算は行いません。
(参考:西武ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20221216_daiya.pdf、https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20221216_barrierfreestart.pdf)

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東武は東上線中心のダイヤ改正、特急料金は値上げ

 東武も3月18日にダイヤ改正を行います。東急と直通する、東上線が中心のダイヤ改正です。

 東急新横浜線、相鉄新横浜線の開業により、東上線は東海道新幹線の新横浜まで乗り換えなしで行くことができます。東上線まで直通するのは普通列車が中心で、日中は1時間に1本程度の割合で走ります(平日は走らない時間帯も多いです)。

 こちらも有料列車は増発されます。「TJライナー」は平日朝に1本、平日夜に1本増発します。休日の朝の上りは3本新設されます。「川越特急」も増発されます。朝の下りは平日は2本増えて4本に、休日は1本増えて3本になります。夕方以降の上りはかなり増えます。平日は11本増えて14本に、休日は6本増えて10本になります。

 列車の停車駅は大きく変わります。快速急行の停車駅を志木から朝霞台に変更します。東上線の主要駅の志木ですが、急行停車駅に格下げになります。また、川越-小川町間を各駅停車にします。このことにより日中の川越市-森林公園間の本数を1時間に8本(うち2本が通過運転する快速)から6本(全て川越以北は各駅に停まります)に減らすことができます。快速の運転は取りやめます。急行は朝霞に、準急は上板橋に追加停車します。「Fライナー」は東上線内を快速急行として走ります。平日のラッシュ時や夜間の本数見直しを行います。現在、小川町-寄居間と越生線で行っているワンマン運転を森林公園-小川町間にも拡大します。一部列車がワンマンになります。

 意外なのは終列車の1時間近い繰り下げ。寄居発の最終が23:11から0:08に繰り下げます。川越市到着は0:12から1:02になります。最終の繰り上げが続く中、都心に向かう上りが1時間程度繰り下がります。しかも、池袋まで行きません。なぜこんな列車を設定したのかと言えば、みなみ寄居にあるホンダの工場のシフトに対応させるためです。23:30までの勤務の人が鉄道で帰ることができるようにしているのです。

 伊勢崎線系統は特急に関するもののみのダイヤ改正です。南栗橋に上下合わせて9本の特急が停まり、新宿発着の特急が一部不定期化されます。日によって2~5往復と変動するのです。「リバティりょうもう」については、5.5往復が3両編成から6両編成に変わります。名前が「りょうもう」に変わる列車もあります。

 同じ3月18日には、特急料金の値上げも行います(3月18日以降に乗車する場合でも、3月17日以前に購入した場合は、現行の特急料金が適用されます)。「スペーシア」にあった、平日、土休日料金の区分が廃止され、統一されます。「THライナー」のみにあった、車内発売加算料金制度が大幅に拡大します。特急券を車内で購入した場合は、大人、子供ともに一律200円を加算します。無人駅から乗った場合は、駅に備え付けている乗降者駅証明書発行機で乗降者駅証明書を手に入れると、車内で買っても追加料金は発生しません。一部の駅では、特急列車乗車直前に、ホーム上の係員から特急券を買うことができますが、この場合でも大人、子供ともに一律200円の加算があります。

 これまで、とうきょうスカイツリーから浅草まで特急を使う場合は、特急券無しで乗車することができましたが、このサービスは3月17日で終了します。3月18日以降は通常通り特急料金がかかります。
(参考:東武ホームページ https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20221216095003CgiPlyiMuAYy0ETMej1V2g.pdf、https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20221216095917fhEj50UpbYla0Jp7yFG1Mg.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/124196)

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京王、2023年3月ダイヤ改正で「京王ライナー」増発

 京王も3月18日にダイヤ改正を行います。

 今回も増えるのは「京王ライナー」。平日は京王八王子発、橋本発ともに1本ずつ増発します。増発される便は新宿に8時台に着くもので、京王八王子発は8:40に、橋本発は8:00に着きます。朝の通勤に使えます。平日夕方以降も、橋本行きを3本増やして11本にします。18~20時台は京王八王子行き、橋本行き合わせて1時間に3本の「京王ライナー」が走ります。休日は、夕方の早い時間帯に京王八王子行き、橋本行きの「京王ライナー」を1本ずつ増やします。増発する京王八王子行きは新宿16:00発、橋本行きは15:20発です。休日上りの「Mt.TAKAO号」も1本増えます。高尾山口14:15発です。

 逆にそのほかの列車は若干減ります。京王線は平日、休日ともに21時台(休日は22時台も)、井の頭線は平日、休日ともに始発から7時台までと22時以降(平日は8時台、19~21時台も)の便が減ります(時間帯は明大前の発車時刻を基準としています)。

 東京都交通局新宿線も同じ3月18日にダイヤ改正を行います。平日、休日ともに5時台に大島発本八幡行きを1本増発します。平日の10~15時台、休日の11~15時台の急行は全て各駅停車になります。反対に平日だけですが、7時台、9時台、17時台の各駅停車計4本を急行に変更し、速達化を図ります。
(参考:京王ホームページ https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2022/nr20221216_daiyakaisei.pdf、東京都交通局ホームページ https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2022/sub_p_2022121610729_h_01.pdf)

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走っている「ドクターイエロー」に乗ることができる!

 東海道・山陽新幹線の検査用車両、「ドクターイエロー」。700系をベースにつくられたこの車両はJR東海道とJR西日本が1編成ずつ保有し、10日に一度の割合で東京-博多間を往復し、架線や線路の状態を調べています。

 これまで、「ドクターイエロー」はその性質上、外から見るだけで、走行中の車両に乗ることはできませんでした(停車している「ドクターイエロー」に乗るツアーはありました)。ところがJR東海は、新幹線のインターネット予約、「EXサービス」の会員・登録者が1000万人を超えたことを記念して、この2023年中に一般客でも走っている「ドクターイエロー」に乗るツアーを行います。

 応募方法など詳細については、後日、JR東海から発表されます。
(参考:中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/610870)

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京阪、中之島線に有料列車?

 みなさん、明けましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いします。

 さて、2年後の2025年に、夢洲で大阪・関西万博が行われます。メインのアクセスはOsaka Metro、サブのアクセスはJR西日本ですが、京阪も万博アクセスを担います。中之島線を活用するのです。

 どういうことかと言えば、有料列車を中之島線に走らせ、中之島から夢洲まではシャトルバスでつなぐのです。中之島線にはOsaka Metro中央線の九条に延伸するという構想がありましたが(九条でOsaka Metroに乗り換えて、夢洲に行きます)、その代わりにシャトルバスで対応するのです。

 また、京阪は全駅でQRコード対応の自動改札機を投入し、訪日外国人を含めた乗客の利便性向上を図ります。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF193LW0Z11C22A2000000/)

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