関空-成田・羽田間の航空貨物を鉄道で輸送
関西方面から外国に貨物を送るとき、関空から直接外国まで国際便があればいいですが、新型コロナウイルスの影響もあり、それほど多くはありません。
そうなると、関空対岸の西鉄りんくう貨物センターにて税関から輸出許可を受けた外国貨物を国際便の多い成田空港や羽田空港に運ぶことになりますが、そこときにトラックを使えば、CO2の排出量は増えますし、今後も長距離ドライバーを確保することができるかどうか不透明です。
そこで西鉄、センコー、JR貨物の3社は、泉佐野市の西鉄りんくう貨物センターから成田空港、羽田空港の国際貨物地区への航空貨物の保税運送に鉄道を使うことにしました。すでに2022年9月からテスト運送を行っており、4月に本格稼働する予定です。
貨物列車は、百済貨物ターミナルから東京貨物ターミナルまで使います。西鉄りんくう貨物センターから50キロほど離れた百済貨物ターミナルまではトラックで運びます。貨物列車は百済貨物ターミナルを21:40に出て、東京貨物ターミナルに5:52に着きます。そこから成田空港(約80キロ離れています)、羽田空港(約10キロ離れています)までは再びトラックで運びます。
この取り組みにより、西鉄りんくう貨物センターからの全区間を10トントラックで運んだ場合に比べて、CO2の排出量を約6割減らすことができます。最終的には、西鉄が西鉄りんくうから成田空港、羽田空港の国際貨物地区に保税輸送している貨物の約半分を鉄道に切り替えることを目指しています。
(参考:JR貨物ホームページ https://www.jrfreight.co.jp/info/2022/files/20221213_01.pdf)
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