青函トンネル記念館のケーブルカー、経営危機でクラウドファンディング
龍飛埼にはケーブルカーがあります。青函トンネル記念館が運営するもので、記念館に隣接する青函トンネル記念館駅と海面下140メートルの体験坑道駅との間を約7分で結んでいます。1998年7月の開業から2022年まで、約135万人が利用しました。
この青函トンネル記念館のケーブルカーですが、新型コロナウイルスの影響で観光客が減少し(2022年度は2019年度の約6割でした)、収入が減っています。それなのに、車両整備の費用はいつも通りかかります。青函トンネル記念館のケーブルカーも鉄道事業法に基づいて運行されているため、車両の検査が必要です(検査は青函トンネル記念館が閉まっている、冬季に行います)。特に2023年は車両を分解しての検査があるので、レール修理の費用と合わせて約1000万円が必要です。しかし、その費用が捻出できません。このままでは東北運輸局から運行が認められない危険性があります。そこで青函トンネル記念館はクラウドファンディングの手法で整備費を確保しようとしています。2月1日から行い、300万円を集めることを目標としています。
ただ、青函トンネル記念館のある龍飛埼には行きにくいです。青森から津軽線の列車を乗継ぎ、三厩からはバスに乗り換えます。しかも、津軽線の蟹田-三厩間は廃止の話もあります。津軽線の見直しとともに、途中にある新幹線の駅からのアクセスを向上させることも求められているかもしれません。
(追記)
1日から始まった青函トンネル記念館のクラウドファンディングですが、たった10日間で目標の300万円が集まりました。また、青函トンネル記念館のある外ヶ浜町は、車両整備のための補助金900万円を出すことを議会で可決しました。これにより、2023年度のケーブルカー運行の目途が立ちました。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/a0a26b1bc9b615e70e8bc9b7e8c381dea4790226、https://news.yahoo.co.jp/articles/9583bf8f80aa630a533ed64ac43e7c0e31af87a3)
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