神戸空港に地下鉄
神戸空港と都心の三宮との間は、ポートライナーで結ばれています。その神戸空港ですが、2030年ごろに国際線も乗り入れるようです。
そうなるとまず、神戸空港の利用者が増えます。これまで最高だった2019年の年間旅客数は329万人ですが、国際線が就航すれば、神戸空港の年間旅客数はその倍以上の700万人(うち、国際線は190万人)になると予測されています。
神戸空港の利用者が増えるということは、ポートライナーの利用者も増えるということです。ポートライナーの乗客は1日約5000人増えると試算されています。神戸空港が国内線だけの今の状態でも朝夕のラッシュ時は混んでいますが、この状態で国際線が就航すると、さらに状況が悪化します。しかも、神戸空港の周辺には未利用地がたくさんあります。ここが開発されると、そこへの利用者もポートライナーに乗ることになります。
そこで神戸市は、神戸空港と三宮を直結する地下鉄をつくることを考えているようです。途中、大学のあるポートアイランドの西側を通るか、企業の進出を期待してポートアイランドの中央部を通るかは不明です。最大の課題は建設費で、三宮付近では深い位置につくらないといけないようです。神戸市営地下鉄海岸線の総事業費、約2400億円を上回るとも言われています。このため、運賃収入では採算が取れず、沿線の開発を行うことでカバーしないといけないとも言われています。そのほか、既存のポートライナーとの役割分担も考えないといけないでしょう。昔のようにポートライナーをポートアイランド内でぐるっと回って三宮に戻るルートだけにするのでしょうか?
神戸市は、2023年から地下鉄についての需要調査を始めるとのことです。
(参考:神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202301/0015933654.shtml)
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