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弘南鉄道にお座敷車両

 弘南鉄道はこのたび、お座敷車両をつくりました。

 ベースは普通の通勤電車のようですが、和の雰囲気を出しています。窓に障子があるところもあります。2両編成のうち、1両はすでに畳が敷かれていますが、もう1両にも床面に畳を敷くことができます(2両とも、ロングシートの座席は残っています。座席の定員は96人のままで、変わりありません)。床面にはテーブルを置くこともできます。10卓置くことができます。

 車内には木彫りがあります。江戸時代の錦絵の絵師、歌川国芳の「きんぎょづくし」の絵を元にした彫刻ですが(なぜ金魚にしたのかと言えば、弘南鉄道は毎年夏、「金魚ねぷた列車」を走らせているからです)、それをつくったのはだんじりで有名な、岸和田の彫刻師。たんじりには立体的に見える彫刻が施されていますが、それが遠く離れた弘南鉄道でも見ることができるのです。弘南鉄道沿線の名所や名産物をアレンジしています。
(参考:弘南鉄道ホームページ https://konantetsudo.jp/event-train/、「鉄道ジャーナル」2023年4月号 鉄道ジャーナル社

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