JR東日本、久留里線の一部区間で存廃協議
JR東日本は、久留里線の一部区間について、沿線自治体と存廃協議に入ることになりました。
一部区間はどこかと言えば、久留里-上総亀山間(9.6キロ)。君津市内の区間です。2021年度の輸送密度は55人、年間収入はたったの100万円なのに、維持費は約2.8億円かかっています。東京の近くの路線なのに、営業係数はJR東日本が収支を公表した全国35路線66区間の中で最悪の数字です。
この輸送密度の少なさは新型コロナウイルスの影響による特殊要因ではありません。それ以前から少ないのです。2019年度でも、木更津-久留里間は1425人でしたが、久留里-上総亀山間は85人。ダイヤを見ても、久留里-上総亀山間の利用が少ないのが分かります。時刻表を見ても木更津-久留里間は大体1時間間隔で走っていますが、久留里-上総亀山間は8.5往復。朝夕に偏り、昼間に走るのは1往復のみです。
木更津-久留里間でも、JRで維持しなければならない路線とは言えませんが、第三セクターならば鉄道で存続させることはできるでしょう。しかし、芸備線レベルの久留里-上総亀山間はバスでも厳しそうです。廃止になっても文句は言えない水準です。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230308-OYT1T50221/)
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Comments
僕は、通勤途中に、小型ラジオをイヤホンで聴いており、NHK第一(AM)のニュースで知りました。
久留里線は乗った事がないですが、需要が少ないと、JR東としても、存続が困難なのはやむを得ないでしょうね。
弊社が取り扱うゴム製品についても、品番によって需要の大小の格差があります。
製造が無くて、一日中、床掃除のみの勤務という事もあります。
Posted by: Yoichiro-Honda | 2023.03.12 07:56 PM
Yoichiro-Hondaさん、こんばんは。
* 久留里線は乗った事がないですが、需要が少ないと、
途中まではともかく、末端部分はほとんど人が乗っていないです。
Posted by: たべちゃん | 2023.03.13 10:37 PM