琴電、値上げで新型車両?
琴電は5月に運賃値上げを行います。消費税率引き上げに伴うものを除いては、1995年12月以来27年ぶりの値上げです。値上げ率は定期外が14.4%、通勤定期が13.6%、通学定期が7.2%で、平均が10.9%です。現在190円の初乗り運賃が200円になります。現在630円の瓦町-琴電琴平間は730円に、現在410円の瓦町-琴電志度間は470円に、現在440円の瓦町-長尾間は510円になります。
琴電は他社からやってきた、古い車両が多く走っています。このうち、製造後60年を経過した車両については、省エネルギー化された車両に置き換えるようです。これから検討する話なので、詳しいことは分かりません。
余談ですが、この値上げのプレスリリースに、各線ごとの状況が載っていましたので、ここで紹介します。各線ごとの収支は、志度線については2006年度以降、1回も黒字になったことはありません。また、琴平線も、2019年度までは黒字でしたが、新型コロナウイルスの影響で、2020年度以降は赤字になりました。長尾線は黒字を維持していますが、こちらも新型コロナウイルスの影響で、その額は小さくなっています。
輸送密度も新型コロナウイルスの影響で、大幅に下がりました。2019年度は琴平線が6140人、長尾線が5588人、志度線が3790人でしたが、2020年度はそれぞれ4815人、4347人、2844人に下がりました。2021年度も5069人、4454人、2849人と回復度合は小さいです。一番少ない志度線でも3000人弱の輸送密度なのですぐに廃線になることはないでしょうが(まだまだ鉄道がその特性を発揮することができるレベルです)、今後も鉄道サービスを提供できるよう、沿線自治体が中心となって支えていく必要があるでしょう。
(参考:琴電ホームページ https://www.kotoden.co.jp/image/fare2023.pdf)
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