「わんタク」は4月以降も継続
現在、JR東日本などは、津軽線蟹田-三厩間の沿線で、「わんタク」の実証実験を行っています。今は2023年3月までの実証実験というかたちで行われていますが、4月以降も1年間実証実験を継続することになりました。2024年3月31日まで行われます。
デマンド型乗合タクシー「わんタク」については、営業時間を拡大します。現在は10時から16時までですが、9時から17時までになります。そして新たに、定時定路線タイプの、「わんタク定時便」を走らせます。奥津軽いまべつに到着する新幹線や、蟹田に到着する在来線から乗り換えしやすい時間帯に、1日3往復走らせます。蟹田以北の津軽線各駅のほか、観光名所の龍飛埼灯台、大平山元遺跡に停まります。「わんタク定時便」は予約無しでも利用できますが、定員に限りがあることから、「わんタク」同様、予約をしておいたほうが良いようです。
運賃については、「わんタク定時便」も現金のほか、交通系ICカード、クレジットカードなどが使えます。津軽線蟹田-三厩間が運休している期間は、「わんタク定時便」も振替乗車の扱いを行います。また、津軽線蟹田-三厩間の運休が続いているため、朝夕時間帯の代行バスについても、4月以降、継続して運転を行います。
正直言って、津軽線蟹田-三厩間は利用者が極めて少なく、たとえ鉄路で復旧したとしても、線路の保守や運行に年間6億円かかります。どうやら上下分離をすると車両の維持管理や人件費はJR東日本が負担してくれるので、地元の負担は線路などの施設の保守費用だけになりますが、それでも年間4億円になります。これに対して代行バスの運行費は年間7000万円、乗合タクシーは年間4000万円です。鉄道でないと運びきれないような需要があるならともかく、そうでなかったら今のままバスや乗合タクシーにして、きめ細かい輸送をしたほうが現状に合っているでしょう。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/morioka/20230302_mr13.pdf、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASR3X6TX4R3XULUC01K.html)
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