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南海、泉北に乗車すればポイント、回数券は廃止

 値上げのところでも記事にしましたが、南海と泉北はこの3月1日から利用登録した「PiTaPa」や「ICOCA」で乗車した場合にポイントが付与されることになりました。これまでは「minapita(PiTaPa)カード」でしかポイントが貯まらなかったのですが、3月1日からは事前に登録した「PiTaPa」や「ICOCA」があれば、自動改札機を通って乗車したときにポイントが付与されることになったのです。

 ポイントは2種類あります。まず、利用額ポイントは、月単位で利用総額200円につき1ポイント(「minapita(PiTaPa)カード」は2ポイント)がもらえます。南海と泉北はそれぞれ別々に計算します。なお、定期区間内のみの利用はポイントの対象外です。

 「ICOCA」なら、利用回数ポイントもあります。月単位で同一運賃区間を11回以上利用した場合、11回目以降の運賃の10%相当額について、ポイントで還元します。これも、南海と泉北はそれぞれ別々に計算します。こちらも、定期区間内のみの利用はポイントの対象外です。なお、「PiTaPa」については、従来からある利用回数割引が引き続き適用されます。すなわち、月単位で同一運賃区間を11回以上利用した場合、11回目以降の運賃の10%相当額について、割引がなされます。ポイントはありません。これも、南海と泉北はそれぞれ別々に計算します。こちらも、定期区間内のみの利用はポイントの対象外です。

 3月1日から9月30日の間は、時差通勤応援ポイントもあります。「PiTaPa」、「ICOCA」が対象です。平日ダイヤの運行日に難波、新今宮、天下茶屋を8:30から9:30の間に出ると、1日1回に限り30ポイントもらえます。定期券でももらえます。なお、事故等で遅れた場合の救済措置はありません。

 また、3月1日からは、これらのポイントと「南海特急ポイント」との交換もできるようになりました。

 しかし、ポイント付与開始に伴い、これまで発売していた回数券が廃止されることになりました。3月31日で発売を終了します。他社についても同じことが言えますが、回数券に比べてポイントはかなり少ないです。しかも、昼間や休日にはさらにお得な回数券があったのですが、新しいポイントは昼間や休日だからと言って付与されるポイントが増えるわけではありません。定期券を買うほどではないが、ある程度使う人にとっては厳しい内容です。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230130.pdf、https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230207.pdf、泉北ホームページ https://www.semboku.jp/wp-content/uploads/2023/02/9225f0232639f7c94be56ca15ea87f2b.pdf)

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