高速道路の最高速度は長い間、時速100キロとされていましたが、最近は最高速度が引き上げられるところが出ています。この3月も、常磐道の桜土浦-岩間間で最高速度が時速100キロから時速110キロに引き上げられました。
しかし、そういうところでも大型トラックは例外です。時速80キロのままです。大型トラックは2003年から、リミッターの装着が義務化され、時速90キロ以上のスピードは出せません。車はスピードをオーバーすると事故につながりやすいのですが、特に大型トラックはその危険性が高いからです。
ただこれだと時間がかかるので、大型トラックの業界団体は、一定の安全設備を備えたものについては、最高速度を時速100キロにすることを要望しています。仮に時速100キロで東京-大阪間を走った場合、今よりも1.5~2時間、拘束時間が短縮されます。もともとドライバーが少ないのに、2024年度からはトラックドライバーにも時間外労働に対する上限規制が適用され、さらに運ぶことができる量が少なくなります。スピードアップでその事態に対応しようとしているのです。
もっとも、単純にスピードアップすれば話が解決するのかと言えばそうではありません。いろいろな要因が絡んでいるのです。また、大型トラックもちゃんと規制を遵守するとは限りません。外から見て安全装置があるのかどうか分かりませんから、最高速度が引き上げられると、十分な安全装置がなくても時速100キロで飛ばす不良業者が出てくることは十分予想されます。
そもそも、隊列走行とか自動運転とかいろいろ新技術で対応しようとしていますが、それよりも東京-大阪間などの幹線は鉄道での輸送をもっと増やすようにしたほうが良いのではないでしょうか? 鉄道なら大量の貨物を一気に運ぶことができます。必要となる人数も少ないです。そして小回りの利くトラックは地域内の輸送中心になれば良いでしょう。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/125315)
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