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April 2023

東葉高速鉄道に新駅

 東葉高速鉄道がこの4月に発表した2023年度の事業計画によれば、新駅をつくる計画があるようです。

 駅ができるのは、東海神-飯山満間の海老川上流地区。東葉高速鉄道では駅間が4.0キロと一番長い区間です。今は田園地帯ですが、船橋市はこの新駅の周辺に医療センターを誘致します。駅前広場や新たなアクセス道路もできるようです。

(追記)
 この新駅の開業時期ですが、当初予定から2年ほど遅れて、2028年度末になるようです。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/125214、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231024/1000098466.html)

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JR九州、真昼の日豊線でアルミカート乗車体験

 JR九州は5月28日、「日豊本線直川-直見駅間アルミカート乗車体験ツアー」を発売しています。線路閉鎖された線路の上を、社員が線路等を点検するときに使うアルミカートに乗って移動します。直川-直見間は本数が少ない区間なので(特急は1~2時間ごとに走りますが、普通列車は区間運転を含めても3往復しかありません)、特急の走る間を縫って線路閉鎖することはできそうです。

 当日は大分8:16発の「にちりん3号」に乗って、直川(臨時停車、9:41着)で降ります。その後、10:00からアルミカートに乗って直見まで移動します。11:15からは、到着した直見で、鉄道の保守作業の体験を行います。高所作業車乗車体験、ラジコン草刈機体験、犬釘打ち体験、マルチプルタイタンパー乗車体験を行います。その後、直見から「にちりん8号」(臨時停車、12:31発)に乗って佐伯まで行き、ホテルで昼食を取ってから再び特急に乗り、大分に15:43に着きます。値段は大分県の助成金があるので(予防接種証明証等(3回以上)の呈示等が必要です)、大人15800円、子供12800円です。小学生未満の参加はできません。

 このツアーの発売は4月28日から行われています。専用ホームページで申し込み、クレジットカードで決済します。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2023/04/27/230427_nippou_tour_tirasi.pdf)

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智頭急行、「智頭線普通列車1日乗車券」を5月1日から発売

 智頭急行にも一日乗車券があります。「智頭線1日フリーきっぷ」、「普通列車ペアきっぷ」がありますが、今日4月30日で廃止されます。

 5月1日からは、別の切符が発売されます。「智頭線普通列車1日乗車券」です。通年で、智頭線の普通列車に限り1日乗り放題です。特急券を買っても特急には乗ることができません。発売箇所は上郡、佐用、大原、智頭の各駅で、郵送でも購入することができます。普通列車の車内では、発売しません。値段は大人2000円、子供1000円です。

 この変更で、平日でも1人でもお得な切符を使うことができますが、普通列車しか使えず、値段は上がります。智頭急行を通過するために使うと損するので、沿線の人以外では使う機会は減りそうです。
(参考:智頭急行ホームページ https://www.chizukyu.co.jp/user/filer_public/dd/15/dd15394b-b386-4a93-881c-68fa246095da/zhi-tou-ji-xing-zhi-tou-xian-pu-tong-lie-che-1ri-cheng-che-quan-fa-mai-deng-nitsuitepuresu.pdf)

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6月は近鉄2日間乗り放題3000円

 近鉄は4月1日に値上げを行いました。これに伴い、株優や「名阪ビジネス回数きっぷ」の金券ショップでの値段も上がっています。

 その近鉄ですが、6月限定でお得な切符を発売します。「近鉄全線2日間フリーきっぷ」です。大人3000円、子供1500円で近鉄全線が6月の連続する2日間乗り放題です(特急に乗るときは、特急券が別途必要です)。近鉄は週末3日間、全線乗り放題になる「近鉄週末フリーパス」というものがありますが、有効期間を2日間にする代わりに、値段が安くなっています。3000円なので、近鉄名古屋と大阪難波を往復するだけで元が取れます。株優や「名阪ビジネス回数きっぷ」を使うより安いです。

 「近鉄全線2日間フリーきっぷ」の発売期間は5月8日から6月28日まで。乗車開始日の1か月前から前日まで近鉄主要駅の特急券発売窓口等で発売します。送料を負担すれば、インターネットでの通信販売もあります(通信販売は乗車開始日5日前12時まで発売)。有効期間は6月1日から6月30日までのうち、乗車開始日からの連続2日間有効。6月29日乗車開始分までを発売します。生駒ケーブル、西信貴ケーブルを含む近鉄全線が2日間乗り放題です。片道または往復の1回限りですが、葛城山ロープウェイが半額になります(ただし、葛城山ロープウェイは6月14日から6月30日まで運休します)。

(追記)
 「近鉄全線2日間フリーきっぷ」が再発売されます。前回と同じく、大人3000円、子供1500円で近鉄全線が9月の連続する2日間乗り放題です(特急に乗るときは、特急券が別途必要です)。発売期間は8月8日から9月28日まで。乗車開始日の1か月前から前日まで近鉄主要駅の特急券発売窓口等で発売します。インターネットでの通信販売もあります。有効期間は9月1日から9月30日までのうち、乗車開始日からの連続2日間有効。9月29日乗車開始分までを発売します。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/2days_free.pdf、https://www.kintetsu.co.jp/all_info/news_info/2daysfreeticket230728-0930.pdf)

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つくばエクスプレスの茨城県内延伸、どのルートでも採算性が悪かった

 現在はつくば止まりのつくばエクスプレスですが、延伸構想があります。行き先の候補はいくつかありましたが、土浦が選ばれることになりました。

 それでは、土浦に延ばしても採算が取れるのでしょうか? そうではありません。延伸構想には土浦、筑波山、茨城空港、水戸の4候補がありましたが、全て採算が取れないのです。この4候補の中で一番マシなのが土浦、というのが真実のようです。

 こうなったら、余程の大義名分ができない限り、つくばエクスプレスの延伸を急ぐ必要はないと言えます。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/tx-tuchiura202303/)

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函館新市長の新幹線函館乗り入れ構想

 23日に行われた函館市長選で、現職を破って市長に選ばれたのは、大泉潤氏。タレントの大泉洋の兄として知られていますが、大泉潤氏は長年函館市役所に勤務し、保健福祉部部長まで務めました。

 この大泉新函館市長の公約は、北海道新幹線の函館乗り入れ。北海道新幹線の新函館北斗は函館の町から離れた場所にあり、函館市内ですらありません。鉄道で函館に行こうと思ったら、新函館北斗で乗り換えないといけません。このような状態を改善するため、新幹線の函館乗り入れをしようとしているのです。函館に乗り入れるときは、H5系などのフル規格車両ではなく、E6系などのミニ新幹線車両を乗り入れさせるようです。

 以前にも記事にした話ですが、北海道新幹線の函館乗り入れは検討する価値のある話でしょう。函館発着の列車を併結する余裕がない東京方面はともかく、札幌方面は函館に用事のある人が乗るのですから、わざわざ新函館北斗で乗り換えさせずにそのまま函館や五稜郭まで直通させるのが望ましいでしょう。北海道新幹線ができたら、新函館北斗-札幌間は1時間あまりで結ばれ、ほかの交通機関を圧倒します。函館-札幌間でも1時間半ぐらいでしょう。函館直通は真に検討すべき課題です。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/f0fa0ee44c0aebd8c4efc2578f900e6e34ae05d8、大泉じゅん公式サイト https://oizumi-jun.net)

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JR四国、3路線4線区が存廃議論の候補

 JRの旅客会社では一番規模の小さい、JR四国。首都圏の通勤路線や東海道新幹線のようなドル箱路線はありません。しかも、高速道路の整備は進み、経営は苦しいです。

 そのJR四国ですが、西牧JR四国社長は25日、存廃議論の候補として3路線4線区を挙げました。JR四国が具体的に存廃議論の候補を挙げたのは初めてのことです。

 それでは、具体的に存廃議論の候補に挙がっているのはどの路線でしょうか? 予土線は全線、予讃線の向井原-伊予大洲間(伊予長浜経由)、牟岐線の阿南-牟岐間と牟岐-阿波海南間です。牟岐線は牟岐で2つに分かれていますので、3路線4線区となるのです。いずれも国交省の有識者会議が示した、輸送密度1000人未満の線区です。JR四国の場合、2019年度に輸送密度が1000人未満であったのはこの4線区でした。

 確かにこの区間は元々利用者が少なく、特急や貨物がたくさん通るなどの、幹線機能はありません。今後もJR四国が維持するのは、正直言って厳しいと言えます。高速道路も特急の走る路線沿いに整備され、それなりにお金の入る特急の利用者を奪っています。第三セクターになるのでない限り、存廃議論の候補として挙げられた路線の廃止はやむを得ないと言えます。
(参考:朝日新聞4月26日朝刊中部14版)

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米坂線の復旧には5年、86億円

 米坂線は2022年8月の大雨で鉄橋が崩落するなどの大きな被害を受けました。今でも米沢-今泉間を除いては不通となっていて、バスによる代行運転となっています。

 この米坂線を復旧させるためには、いくらかかるのでしょうか? JR東日本の試算では約86億円になります。また、復旧工事には約5年かかります。

 しかし、運休している区間の需要は極めて少ないです。新型コロナウイルスの影響がほとんどない2019年度でも、今泉-小国間の輸送密度は298人、小国-坂町間は169人です。鉄道でないと運ぶことができない需要ではありません。これほど需要が少ない路線をJR東日本が大金をかけて復旧させる必要性はありません。JR東日本は沿線自治体などとの間で、路線の存続を含む協議をしたいとのことです。

 正直言って、今も列車が走っていて、比較的利用者のある区間のみを第三セクター化して、後はバスにするのが妥当なところでしょう。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230425/1030024924.html、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/2016-2020.pdf)

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「しこくスマートえきちゃん」、4月から普通乗車券や定期券も利用可能に

 JR四国のアプリ、「しこくスマートえきちゃん」。以前にも記事にしましたが、この4月1日利用分から販売対象券種が拡大しました。普通乗車券、自由席特急券、定期券も使えるようになりました(事前にバージョンアップが必要です)。児島を除くJR四国管内の各駅相互間、及び児島を除くJR四国管内の各駅と土佐くろしお鉄道の各駅に跨がるときに使うことができます(定期券や「快てーき」は距離の制限があります)。なお、「しこくスマートえきちゃん」で発売する乗車券は通常のものとは違い、有効期間は1日間で、途中下車はできません。

 また、今回のバージョンアップにより、実際に乗車する人ではなく、ほかの人が代理で購入することができるようになります。事前に乗車する人と購入する人の間で、アカウントの連携が必要です。

 QRコード用の自動改札機もできました。高松と高知に設置されます。今回は2駅だけですが、ほかの駅にも設置すれば、不正乗車の防止につながります。

 JR四国に限らず、全国の駅から「みどりの窓口」が消えていきます。事前に切符を買って乗ることはますます期待できなくなります。多くの人が持っているスマホを活用することで、駅に行かなくても切符を買えるようにすることは、求められていることです。「みどりの窓口」に行かないと切符を買うことできないというこれまでの常識から脱却することができるようにすることが必要でしょう。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2023%2003%2024%2001.pdf)

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井川線で各駅に5分以上停まる列車

 日本旅行大阪法人営業統括部は、大井川鐵道の井川線に乗るツアーを発売します。

 このツアー、何が売りかと言えば、井川線の各駅に5分以上停まること。大井川鐵道には秘境駅と呼ばれるものがたくさんありますが、訪れるに当たってネックになるのが、本数の少なさ。各駅で乗ったり降りたりを繰り返すには、あまりにも本数が少ないのです。そこで、日本旅行は、定期列車が出た後の夜間に乗るツアーをつくったのです。「夜間運行”超”普通列車で行く 夜の大井川鐵道井川線全駅制覇」です。各駅に5分以上停まり、この1本に乗るだけで全駅で降りることができます。本数の少ない井川線では一部の駅間では最終も早く、冬場でない限り日没までに運行を終えます。このツアーは日没後に走るので、日ごろ乗ることができない夜の井川線を体験することができます。一部駅間では車内灯を消し、暗闇の中での走行も楽しむことができます。

 ツアーは6月3日に行われます。17時までに千頭または川根温泉のホテルに集合し、千頭19:20発の列車に乗ります。各駅で5~15分停車し、終点の井川には22:24に着きます。翌日に朝食を食べてから解散となります。旅行代金は1人32500円からで、1人でも参加できます。申し込みは専用のページで、4月25日15時から受け付けます。
(参考:マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20230423-2659359/)

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高速道路のトラック、速度規制を緩和?

 高速道路の最高速度は長い間、時速100キロとされていましたが、最近は最高速度が引き上げられるところが出ています。この3月も、常磐道の桜土浦-岩間間で最高速度が時速100キロから時速110キロに引き上げられました。

 しかし、そういうところでも大型トラックは例外です。時速80キロのままです。大型トラックは2003年から、リミッターの装着が義務化され、時速90キロ以上のスピードは出せません。車はスピードをオーバーすると事故につながりやすいのですが、特に大型トラックはその危険性が高いからです。

 ただこれだと時間がかかるので、大型トラックの業界団体は、一定の安全設備を備えたものについては、最高速度を時速100キロにすることを要望しています。仮に時速100キロで東京-大阪間を走った場合、今よりも1.5~2時間、拘束時間が短縮されます。もともとドライバーが少ないのに、2024年度からはトラックドライバーにも時間外労働に対する上限規制が適用され、さらに運ぶことができる量が少なくなります。スピードアップでその事態に対応しようとしているのです。

 もっとも、単純にスピードアップすれば話が解決するのかと言えばそうではありません。いろいろな要因が絡んでいるのです。また、大型トラックもちゃんと規制を遵守するとは限りません。外から見て安全装置があるのかどうか分かりませんから、最高速度が引き上げられると、十分な安全装置がなくても時速100キロで飛ばす不良業者が出てくることは十分予想されます。

 そもそも、隊列走行とか自動運転とかいろいろ新技術で対応しようとしていますが、それよりも東京-大阪間などの幹線は鉄道での輸送をもっと増やすようにしたほうが良いのではないでしょうか? 鉄道なら大量の貨物を一気に運ぶことができます。必要となる人数も少ないです。そして小回りの利くトラックは地域内の輸送中心になれば良いでしょう。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/125315)

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豊鉄、40年ぶりに値上げ

 豊橋鉄道は値上げを行います。実施予定日は2024年春ごろなので、名鉄と揃えるのでしょう。

 どこも運賃の値上げは、消費税率の改定に伴うものを除けば久しぶりのことが多いのですが、豊橋鉄道はすごいです。渥美線のこの前の値上げは、消費税率の改定によるものを除けば、1984年3月以来ですから、40年ぶりということになります。平成を飛び越えて、昭和時代です。路面電車の東田本線は2019年10月の消費税率改定時に合わせて値上げを行いましたが、経営状況は厳しいままなので、再度値上げすることにしたようです。

 渥美線は乗車区間にかかわらず、一律に30円値上げします。初乗りは170円に、新豊橋-三河田原間は500円になります。通勤定期や通学定期も上がります。東田本線の運賃は20円の値上げです。200円均一になります。こちらも通勤定期、通学定期の値上げを行います。

 なお、「manaca」での割引は充実させます。現在、渥美線と東田本線を90分以内に乗り継いだ場合、大人40円、子供20円の乗継割引がありますが、それを大人80円、子供40円に拡大します。2025年春には豊鉄バスにもICカードを導入します。そのときには、渥美線と豊鉄バス、東田本線と豊鉄バス、豊鉄バス同士でも「manaca」による乗継割引を行う予定です。
(参考:豊橋鉄道ホームページ https://www.toyotetsu.com/ufile/library/uk2023.pdf)

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上毛電鉄、老朽車両を更新か?

 西桐生と中央前橋とを結ぶ上毛電鉄は、以前から経営に苦しんでおり、群馬県や沿線3市(前橋、桐生、みどり)が支援しています。そして、群馬県と沿線3市から成る上毛線再生協議会は、2023~2027年度の5年間に総額約22.6億円の補助を行います。前回に比べて約3億円増えています。

 この約22.6億円の補助のうち、9億円は老朽車両の更新に充てられます。前回の計画でも車両の置き換えは考えられていましたが、結局のところ、実現していません。古いままなのです。今回は上毛電鉄が保有する8編成16両のうち、3編成6両の更新を行います。東京メトロの車両になるようです。

(追記)
 上毛電鉄は東京メトロ日比谷線の03系車両を導入することにしました。3編成6両を導入し、2024年2月下旬に800形としてデビューさせます。
(参考:上毛新聞ホームページ https://nordot.app/1012104423410597888?c=648454265403114593、「鉄道ファン」2023年9月号 交友社、毎日新聞ホームページ https://mainichi.jp/articles/20231124/k00/00m/040/171000c

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4月29日から銀座線4分間隔に

 このところ、東京メトロ銀座線は本数削減を行ってきました。日中は元々3分間隔で走っていたのですが、2022年に2回ダイヤ改正を行い、5分間隔になってしまいました。ところがこの銀座線、4月29日から増発されるのです。

 どのようになるのかと言えば、平日10~15時台、休日8~20時台の運転本数を12本(5分間隔)から15本(4分間隔)にするのです。これまで思いっきり削減していましたが、利用状況が良くなり(2022年8月に比べて、日中の乗車率が20%上昇しました)、5分間隔では足らなくなったようです。銀座線は系統が単純で、ほかの路線と乗り入れをしていないので、減らすのも増やすのもスピーディーに対応できるのでしょう。
(参考:東京メトロホームページ https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews230330_16.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/125141)

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「Peachひがし北海道フリーパス」等がリニューアル

 航空機で北海道を訪れた人が使うことのできるお得なフリー切符として、「Peachひがし北海道フリーパス」等がありますが、この春(4月8日発売分から)、リニューアルされました。

 これまでは航空機で北海道に来た人しか使うことができなかったのですが、この春からは発売箇所が新千歳空港の指定席券売機、「話せる券売機」のみですが、必ずしも航空機で来ないと行けないということはありません。帰りについても機内や空港売店で使うことができる1000円分の金券がついているだけで(提携している航空会社によって、どこで使えるかが変わります)、金券を放棄すれば、帰りも航空機に乗らなくてもいいのです。

 有効期間が道東だと4日間、道北だと3日間と短いので、北海道中を回るというような旅には使えませんが、週末や連休に訪れるというような旅行には便利な切符です。12歳以上25歳以下の人には割引もあります。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/230324_KO_JRHxAPJ.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/230324_KO_JRHxADO.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/230324_KO_JRHxANA.pdf)

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737系導入で室蘭線のダイヤ大幅変更

 以前にも書きましたが、5月20日に室蘭線に737系が導入されます。737系の座席はロングシート。座席が減りそうに思われますが、実はあまり減りません。キハ143形2両は96席、737系2両は93席なのでほぼ同じです。電車になることでスピードアップも行われ、東室蘭-苫小牧間で平均9分、最大17分所要時間が短縮します。最少でも3分短縮します。東室蘭や苫小牧では新たに接続が増えます。なお、乗り降りの際は、H100形と同じように、ボタンを押して扉を開けます。

 5月20日にはダイヤ改正も行われます。室蘭-苫小牧間の普通列車は大幅にダイヤが変わります(特急のダイヤには変更ありません)。札幌直通の2本を含めて室蘭線のキハ143形を全て置き換えます。H100形も一部を除いて置き換えます。室蘭-苫小牧間のディーゼルカーの列車66本のうち約8割が電車になります。特に登別-糸井間は1往復2本を除いて電車になります。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/230413_KO_0520_737.pdf)

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大井川鐵道、5月8日から家山-千頭間のバスを減便

 大井川鐵道は2022年の台風15号による被害のため、家山-千頭間が運休したままとなっています。代わりに、この区間にはバスが9往復走っています。台風の前の鉄道の運行本数と同じです。

 しかし、この家山-千頭間の代行輸送は費用が収益を大きく上回っていて、大井川鐵道の経営に影響を及ぼすほどです。大井川鐵道は地元川根本町にコミュニティバスにするように求め、4月から川根本町が運行することになりましたが、まだコミュニティバスの認可が下りないので、それまでの間、大井川鐵道が引き続き運行することになりました。赤字の額は川根本町が負担します。4月1日からの3か月分として、川根本町は3900万円を上限として負担します(すでに1~3月においても、川根本町は一部の便について、運行費用の補助を行っていました)。

 ただこれだと川根本町の負担額が多くなるからでしょうか、川根本町から利用者の少ない便の減便を求められました。5月8日から3往復減らして、6往復で運行します。
(参考:大井川鐵道ホームページ https://daitetsu.jp/archives/165049)

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「成田エクスプレス」のデザインをリニューアル

 JR東日本は、「成田エクスプレス」に使われるE259系のデザインをリニューアルします。4月以降、順次変更します。

 今は前面に「N’EX」と書かれ、成田空港に行く特急であることを主張していますが、デザイン変更後は前面に「SERIES E259」と書かれます。E259系ということです。「N’EX」は車体の横に書かれます。

 このようにデザインを変更したのは、空港アクセスだけではなく、通勤やレジャーでも使われるという多様化した現状を反映させたためのようです。都心と成田空港を結ぶ列車としては、京成の「スカイライナー」のほうが速いです。千葉を通るので遠回りになる「成田エクスプレス」は分が悪いです。空港に行くだけでなく、通勤などほかの場面でももっともっと使ってもらいたいということなのでしょうか?

 また、老朽化しつつある255系の置き換えにE259系を使おうとしているのでしょうか? 空港アクセス特急だけでなく、ほかの房総方面特急にも使うのでしょうか?
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2022/20230324_ho05.pdf)

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「スカイツリートレイン」が野岩鉄道に

 野岩鉄道の普通列車の車両は2扉クロスシートの6050型。もともとは浅草から日光、鬼怒川温泉方面への快速用として東武などがつくった車両なのですが、浅草直通の快速は2017年に廃止され、2編成4両が野岩鉄道の普通列車5往復で細々と走っています。

 ところが、この2編成のうち1編成はクラウドファンディングで資金を得て改修中、そして残る1編成が定期点検に入ることになりました。車両が足りません。そこで助っ人として野岩鉄道に行くのが、東武634型の「スカイツリートレイン」4両編成。4月24日新藤原18:44発から4月28日新藤原16:34着まで代走します。先ほども書いたとおり野岩鉄道の普通列車は5往復しかないため、1編成あれば何とかなるのです。

 野岩鉄道で走る「スカイツリートレイン」は、運賃だけで乗車することができます。座席の指定はありません。4往復が走る特急「リバティ」の取り扱いは変わりありません。

(追記)
 7月23日(新藤原18:44発)から7月30日(新藤原16:34着)についても、「スカイツリートレイン」が代走することになりました。
(参考:野岩鉄道ホームページ www.yagan.co.jp/upimages/files/634型運転のお知らせ(修正済み).pdf、www.yagan.co.jp/upimages/files/5年7月634型運転のお知らせ.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70175570T10C23A4L83000/)

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新今宮でのなにわ筋線の分岐は平面交差

 大阪の南北を結ぶ、なにわ筋線。主になにわ筋の真下を通り、3月18日に開業した大阪(うめきたエリア)とJR難波(JR西日本)、新今宮(南海)を結びます。JRのほうはJR難波にそのままつながりますが、南海のほうはどうやって接続するのでしょうか?

 南海は新難波(仮称)から一気に上って新今宮で接続します。勾配は最大44パーミルですから、旅客専用とはいえ、かなりの急勾配です。高野線の橋本以南でも最大50パーミルですから。なお、高架となる区間では、阪神なんば線の西九条付近のように、騒音対策のためシェルターで囲います。

 さて、南海本線となにわ筋線が合流する新今宮はどうなるのでしょうか? 合流地点は新今宮の北側に設けられますが、平面交差です。なにわ筋線の下り関西空港方面と、南海本線の上り難波方面が平面交差します。この場合、なにわ筋線の下りが通るときは南海本線の上りは通ることができません。ダイヤ作成において制約がありますが、日中の場合なにわ筋線の列車が特急2本(「ラピート」が毎時2本に戻ると想定?)と急行4本(空港急行?)だけなので、そう問題ではないのでしょう。ちなみに、JR難波に行くのは、特急3本(「はるか」、「くろしお」?)と快速4本(「関空快速」?)です。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/90289fbf9acd7cf20e73f6bbf58861b02daa0880)

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北越急行、秋に2割値上げへ

 北陸新幹線が開業するまでは、東京と北陸を結ぶ幹線ルートの一部を担っていた北越急行。しかし、北陸新幹線が開業すると、以前から予想されていたこととは言え、厳しい経営状況が続いています。2023年3月期の営業損益は前期とほぼ同額の約9.4億円の赤字でした。

 そこで北越急行は、2018年に続いて、この秋にも値上げすることにしました。値上げ幅は、普通運賃と通勤定期が約2割、前回は据え置いた通学定期も約1割値上げします。

 元々北越急行は特急で稼ぐことができたため運賃水準は安く、今でもJRの地方交通線レベルです。また、3月のダイヤ改正で超快速や快速を廃止してスピードダウンし、コストを抑えることを主眼に置いています。鉄道を維持するためにはやむを得ない選択とも言えます。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC171O70X10C23A3000000/)

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「盛宮106特急」の運行、終了

 盛岡と宮古の間にはJRもありますが、国道106号を走るバスが圧倒しています。鉄道は1日4往復しかないのに、バスは1日12往復(休日は10往復)。運賃はJRとほぼ互角で、両都市を公共交通機関で移動する人にとっては重要な交通手段です。

 この両都市を結ぶバスですが、基本の「106急行」のほか、停まるバス停の少ない「106特急」があります。さらに停まるバス停が少なく、2階建てバスを使う、「盛宮106特急」というものもあります。盛岡駅前-宮古駅前・浄土ヶ浜パークホテル間を1日1往復していました。

 ところがこの「盛宮106特急」、車両は2月から整備中で、そのまま4月1日のダイヤ改正で廃止されてしまいました。代わりに高速バス車両による「106特急」が走ります。全席指定制ではなくなり、盛岡バスセンターなど停まる停留所が増えます。定期券、回数券、交通系ICカード、車内キャッシュレス決済が使えるようになります。

 運行する岩手県北バスによれば、使われなくなった2階建てバスをほかに転用する予定とのことですが、今のところどこに転用するかは決まっていません。
(参考:岩手県北バスホームページ www.iwate-kenpokubus.co.jp/archives/24502/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/124891)

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8年後にはバスの運転士が1/10以下?

 全国的にバスの運転士不足が問題になっていますが、高知で驚くべき数字が出ました。

 2022年度、高知にはバスのドライバーが142人いますが、高齢化などが原因でたった9年後の2031年度には、1/10以下の11人にまで減ってしまいます。無人運転の技術が確立するまでは、バスには運転士がいないと話になりませんから、これは厳しい話です。

 話は変わりますが、2022年11月から2023年1月まで行われた、「日祝 電車・バス等運賃ワンコインデー」ですが、電車、バスともに、新型コロナウイルスの影響で利用者が減っていた時期に比べて、1日当たりの利用者が2倍以上に増えたようです。
(参考:テレビ高知ホームページ https://nordot.app/1013395749820743680?c=996030135055417344)

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台湾新幹線にN700S

 台湾新幹線は2007年に開業しました。車両は日本のシステムを使っているので、700系をベースにした700Tというものを走らせています。

 ただ、台湾新幹線は利用者が増加し、今保有している車両だけでは足らなくなりました。台湾新幹線を運営している台湾高鐵は、2019年から車両の増備を考えていましたが、なかなか価格交渉がまとまりませんでした。台湾新幹線は日本の新幹線をそのままコピーしたものではなく、世界のいろいろな高速鉄道の要素を取り入れています。その中で台湾向けの仕様にすると、ロットが小さいので、どうしても割高になってしまうのです。今走っている700系は古すぎるので、それを増備することもできません。

 結局、増備する車両はJR東海の最新型車両、N700Sをベースにしたものとなりました。12両編成を12本導入し、価格は1240億円となります。早ければ2027年に増備された車両の運転を開始します。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230315-OYT1T50309/、東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/663455)

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「ジャパン・レール・パス」、「のぞみ」等も利用可能に

 「ジャパン・レール・パス」は、日本を観光目的で訪れる訪日旅行者が利用可能な切符です。7~21日間、JR全線が利用可能な切符ですが、「のぞみ」と「みずほ」は利用できません。東海道・山陽・九州新幹線の主要列車なのですが、数百円程度の追加料金がネックなのか利用することができず、「ひかり」等のそういう制約のない列車に乗らざるを得ません。

 ところが、10月ごろを目途に、JRグループはそのような事態を解消する予定です。「のぞみ」や「みずほ」については乗車前に専用の切符を追加で購入することにより、乗ることができるようになります。追加で購入しなければならない切符の値段は未定です。単なる都市間特急に過ぎない「のぞみ」や「みずほ」に追加の切符を求めること自体がおかしい話ですが、乗ることができるようになることは一歩前進と言えるでしょう。

 消費税率の改定によるものを除くと、1981年の発売開始以来一度もしていなかった、値上げも行います。現在の普通車用(7日間用)は、JR指定販売店、代理店が29650円、専用サイトが33610円ですが、どちらも50000円になります。かなりの値上げのように見えますが、このところの円安傾向を考えると、ドル建てではその値上げ率は小さくなります。普通車用(14日間用、21日間用)、グリーン車用(7日間用、14日間用、21日間用)も同様に値上がりします。正直言って、今の「ジャパン・レール・パス」の水準は安すぎます。普通車用(7日間用)の場合、今の値段では東京と新大阪を往復するだけでほぼ元が取れてしまいます。日本人よりも観光で日本に来る外国人のほうがお金を持っているでしょうから、適切な水準にするのが望ましいでしょう。

(追記)
 「ジャパン・レール・パス」の値上げは10月1日に行います。専用サイトで購入する場合は、日本時間の10月1日4時から値上げになります。

 また、「のぞみ」や「みずほ」に乗るには、「【ジャパン・レール・パス専用】のぞみ・みずほ利用券」が要ります。「のぞみ」や「みずほ」に1回乗るごとに、1枚必要です。その値段は、東京・品川-新大阪間の場合、4960円です。どうやら、自由席特急券と同額が必要になるようなので、お金を持っている外国人でも使いづらいのが正直なところかもしれません。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230414_00_press_jprailpass.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230726_03_press_japanrailpass.pdf、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230414-OYT1T50249/)

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肥前山口の改称についての続報

 長崎線と佐世保線の分岐駅の駅名は肥前山口と言われていました。ブルートレインの「さくら」を筆頭に、この駅で分割併合を行う列車は多く、肥前山口の駅名の知名度はかなりのものでした。2020年に博多で行った聞き取り調査では、駅名の肥前山口の知名度は59%であったのに対して、町名の江北の知名度は26%に過ぎませんでした。

 そういうこともあり、2022年、江北町は1億円弱を払って駅名の変更を実現しました。駅名を町名の江北に合わせたのです。江北の知名度を上げることにより、江北町の定住人口を増やそうとしているのです。
(参考:共同通信ホームページ https://nordot.app/1011725527147724800)

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JR西日本、ディーゼルカーを水素燃料へ

 JRには、地方を中心に電化されていない区間がたくさんあります。最近は変わりつつありますが、そういう非電化区間で主力になっているのが、ディーゼルカー。化石燃料である軽油を燃料として走ります。

 JR西日本にも、そのような非電化区間はたくさんあります。約450両ものディーゼルカーが走っています。そのJR西日本ですが、2030年代にディーゼルカーを水素を燃料とする燃料電池で走る車両に置き換えます。なぜ2030年代になるのかと言えば、2030年代にディーゼルカーの置き換えがピークを迎えるからです。逆に言えば、2030年代までキハ40やキハ47を走らせるということでしょうか?

 水素の供給基地は、姫路の東にある貨物駅、姫路貨物駅に置かれます。姫路港にも近く、海外から船で運ばれて来る水素を蓄えるのにも適しています。水素は、JR西日本の車両のほか、バスやトラックにも供給されます。貨物列車で水素を運ぶこともできます。

 なお、水素で走る列車は、すでにJR東日本が開発に乗り出しています。「HYBARI」です。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230412_00_press_h2o.pdf、朝日新聞4月13日朝刊中部14版、ひょうご経済プラスホームページ https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202304/0016238720.shtml)

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JR東海、2023年度中には名古屋以西の環境アセスメントを行わず

 現在、リニアは品川-名古屋間を建設中です。しかし、この区間は途中に通る静岡県が着工に同意していないこともあり、2027年の開業は難しいのが現状となっています。

 さらに言えば、リニアは名古屋までできてもそれで十分ではありません。むしろ、関西まで行く人にとっては途中の名古屋で乗り換えが必要なこともあり、スピードアップはしますが迷惑な面もあります。この事態を解消するには、大阪までの早期の全線開業が求められます。

 ところが、その全線開業のために必要な名古屋以西の環境アセスメントについてですが、2023年度に行うことはありません。静岡での工事が遅れているからです。大阪までのリニア全線開業は2037年度とされていますが、こちらもすでに危ういようです。

 鉄道というものは1ミリも途切れなくできないと効果がありません。つくっているだけではお金を生み出さず、開業して客を乗せないとお金が入ってきません。リニアにしろ、北陸新幹線にしろ、長崎新幹線にしろ、中途半端な状態では意味がないのです。「おらが県に新幹線を」というところは大体できあがり、残っているところは自分の県にはメリットは少ないものの(亀岡ではなく京都駅に北陸新幹線の駅ができる京都府は、十分にメリットがあるはずですが)、国家的な観点から考えたらリニアや新幹線が必要なところです。国や関係する自治体は積極的にこの問題を解決する必要があります。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20230411-R3TQYI5EA5MPNGNQ3QBAY5V75A/)

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「こうや」の運転は4月29日から通常通りに

 高野線の特急用車両については、2022年5月の脱線事故以来、綱渡りの運用が続いています。高野線特急の一部が自由席特急になり、「泉北ライナー」の一部が「ラピート」の50000系になりました。1月からは「りんかん」の一部が「サザンプレミアム」の12000系になっています。

 ようやくこのような事態が解消されることになりました。「こうや」はゴールデンウィークの始まる、4月29日から通常通りの運転になります。平日は4往復、休日(冬季を除く)は7往復走ります。ほかの車両でしのぐということもありません。

 高野山は、弘法大師によって開かれました。今年2023年は、弘法大師生誕1250年の記念の年です。5月14日から7月9日までの57日間、「弘法大師生誕1250年記念大法会」が行われます。南海としてもこれに間に合わせたかったのでしょう。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/news/230406.html)

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京阪、「プレミアムカー」を2両に

 京阪の座席指定車両、「プレミアムカー」。2017年にダブルデッカーのある8000系で運行を始め、2021年からは3000系でも運行を始めています。8000系、3000系ともに8両中1両が「プレミアムカー」です。

 ところが、3月30日に発表された2025年度までの中期経営計画によれば、3000系の「プレミアムカー」を2両に増やします(8000系は対象外です)。少しの値段でグレードの高い座席に座ることができる「プレミアムカー」は相変わらず人気で、特に平日の朝夕や休日の日中は混んでいるので、2両にすることで供給を増やします。ただ、京阪は長くても8両編成なので、3000系については運賃だけで乗ることができる車両が1両減るということになります。「プレミアムカー」は2025年秋から増えます。現在の「プレミアムカー」は6号車ですが、どの車両を新たに「プレミアムカー」にするかはまだ決まっていません。また、「プレミアムカー」に置き換えられて余る車両をどうするかもまだ決まっていません。

 観光列車をつくるという話もあります。沿線エリアの誘客強化のためです。車両を新しくつくるのか、既存の車両を改造するのかは未定です。そもそも、京阪がつくろうとしている観光列車がどのようなものなのかすらわかっていないのですから。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/125175、DIAMOND online https://diamond.jp/articles/-/320957?page=3)

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沖縄の安い高速料金がETC限定に?

 沖縄には沖縄道という高速道路があります。この沖縄道は1999年に導入された「沖縄特別割」以来、ほかの高速道路に比べて安く設定されています。一般道の混雑緩和を目的としたもので、20年以上続いています。このため、那覇から許田までの57.3キロを乗り通しても、普通車で1040円しかかかりません。

 ただ、沖縄には高速が沖縄道しかなく、しかも先ほども述べたとおり安いためか、ETCの普及率は低いです。NEXCO西日本管内の普及率は平均で約92%であるのに対して、沖縄道では約66%に留まっています。このため、料金所に起因する渋滞がかなり発生し(ほかの地域では、ETCが普及したので、料金所での渋滞は減っています)、ランプなどでの追突事故も全国平均の約2.7倍起こっています。

 そこでNEXCO西日本は、現行の沖縄道の特別割引(35.5%も安くなっています)を2024年4月以降も継続する場合は、ETC車限定にする方針です。特別割引をETC限定にすれば、非ETC車の高速料金は単純計算で1.5倍になりますので、ETCを付けざるを得ないでしょう。ETCの普及率を上げるためには、やむを得ないでしょう。むしろ、ETC限定の割引にするのが遅すぎたのかもしれません。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/124850)

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フジドリームエアラインズ、小牧-丘珠線を開設

 札幌には新千歳のほか、丘珠という小さな空港があります。道内の路線主体の空港なのですが、夏季には道外からの路線も加わります。なぜ夏季のみかと言えば、丘珠の滑走路が1500メートルと短く、雪のない時期でないとジェット機の離発着ができないからです。

 この道外の路線が1つ増えました。どこの便かと言えば、小牧。静岡県に本社がある航空会社、フジドリームエアラインズが運航します。すでにフジドリームエアラインズは、静岡や松本からの便を飛ばしており、小牧は3路線目になります。小牧は10年前からチャーター便での運航を行っていましたが、ようやく定期路線というかたちで就航することができました。3月26日から9月30日までの間(10月28日まで延長予定です)、1日2往復を運航します。

 また、新潟に本社があるトキエアも、新潟-丘珠間に航空路線を開設します。6月30日就航予定です。

(追記1)
 トキエアの就航日が8月10日に延期されました。

(追記2)
 結局、トキエアの運航開始は2024年1月31日になりました。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/komaki-okadama2023/、北海道新聞ホームページ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/829365、新潟総合テレビホームページ https://nordot.app/1039479599666741868?c=996030135055417344、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/130741)

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JR四国、普通列車の大半で半自動扱いを再開

 かつて、JR四国では、通年で半自動扱いを行ってきましたが、現在、車内換気を強化するため、一時的に全ての列車の乗降ドアを自動扱いとしています。しかし、新型コロナウイルスがある程度収まったのか、3月18日から、特急と一部普通列車を除いた、ドア開閉ボタンのあるワンマン列車を含む全ての普通列車と快速列車において、半自動扱いを行っています。冷暖房効果保持による車内快適性の向上が目的です。

 半自動扱いを行うのは、5000系(18両)、7000系(36両)、7200系(38両)、6000系(6両)、1000型(38両)、1200型(18両)、1500型(34両)、9640形(11両、土佐くろしお鉄道の車両)の合計199両です。なお、5000系「マリンライナー」については、高松のみ半自動扱いを行います。

 ドア開閉ボタンのないキハ40(9両)、キハ47(11両)、キハ32(21両)、キハ54(12両)の合計53両については、これまで通り自動でドアが開閉します。なお、キハ47は期間を定めて半自動扱いを行います。
(参考:JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2023%2003%2008%2003.pdf)

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地鉄の特急、復活!

 富山地鉄は観光客向けに宇奈月温泉や立山に向けて、特急を走らせてきました。しかし、2022年4月のダイヤ改正で、特急はなくなってしまいました。ところが、ちょうど1年後の4月15日のダイヤ改正で、それが復活します。電鉄富山-立山間(1往復)、宇奈月温泉-立山間(休日のみ片道1本)、電鉄黒部-宇奈月温泉間(平日1往復、休日2.5往復)の特急の運行を再開します。新型コロナウイルスの感染状況が良くなり、観光需要が戻りつつあるからでしょうか? 明るいニュースです。

 ほかにも改正事項があります。概ね10時から15時の間、電鉄富山-寺田間を概ね20分間隔のパターンダイヤで走らせます。滑川高校最寄りの西滑川、上市スマートインターチェンジ近くの新宮川に急行を停めます。通勤や通学に便利になります。東京方面からの最終新幹線に合わせて、電鉄富山発上市行き最終列車を25分繰り下げます。

 話は変わりますが、4月1日から、新型コロナウイルスの影響で全便運休していた富山駅前-白川郷-高山濃飛バスセンター間の高速バスを約3年ぶりに復活させました。濃飛バスと共同で1日2往復を走らせます。

(追記)
 元西武の「ALPS EXPRESS」の運用が公表されています。4月15日から11月30日までの間は休日のみ走ります。全車自由席です。宇奈月温泉発立山行きの特急と、前後の普通列車(2本)に使われます。
(参考:富山地鉄ホームページ https://www.chitetsu.co.jp/?p=64941、https://www.chitetsu.co.jp/?p=64491、https://www.chitetsu.co.jp/?p=65306、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/125076)

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京王は10月に値上げだが、相模原線の加算運賃廃止

 京王は10月に値上げを行います。消費税率の変更によるものを除いては、1995年以来28年ぶりの値上げとなります(しかも、この間には、1997年に値下げを行っています)。

 今回の値上げにより、初乗り運賃は126円(ICカードの場合、以下同じ)から140円になります。新宿-高尾山口間は388円から430円になります(区間によっては1円単位の運賃のところもあります)。相模原線の一部区間で設定されていた加算運賃は廃止されます。通勤定期は普通運賃の値上げに合わせて値上げしますが(割引率は37.6%のまま変わりません)、通学定期は家計負担に配慮して、据え置きます。割引率を77.4%から80.1%に引き上げるのです。また、「京王ライナー」等の座席指定料金は変更ありません。

 首都圏の大手私鉄と比較すると、値上げしても京王は安い部類です。特に35キロ以上の比較的長距離の区間では、安さが目立ちます。

 さて、値上げを行うことによって、京王はどうするのでしょうか? 2021年10月に発生した車内傷害事件を受けた防犯対策や、ホームドアなどのバリアフリー対策を進めます。京王には先頭車同士が顔をつきあわせ、通り抜けできないものもありますが、車両を新しくつくること等によりそれを解消します。ホームドアについては、井の頭線は2020年代中ごろ、京王線は2030年代前半に全駅整備完了を目指します。笹塚-仙川間の連続立体交差化は2030年度の事業完了を目指します。かなり遅くなっています。
(参考:京王ホームページ https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2022/nr20230324_tetsudo.pdf)

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京都南部、滋賀エリアから113系、117系が引退

 国鉄の近郊型の代表的車両である113系。そして、京阪神の私鉄との激しい競争を勝つためにつくられた117系。最近は京都南部、滋賀エリアの湖西線や草津線で、緑一色に塗られて走っていました。

 ところがどうやら、湖西線や草津線から、113系や117系は引退したようです。4月以降も走るのは、113系が福知山エリアと岡山エリア、117系が岡山エリアということになります。今のところ具体的な引退時期は決まっていませんが、そう遠くはないのでしょう。

 それでは、代わりに何が走るのでしょうか? 少し離れた嵯峨野線では、元阪和線の223系2500番台が走っています。このように、減便で余った車両をかき集めてしのぐのでしょうか? ちなみに、元阪和線の車両は現在、8編成が京都支所に移っています。
(参考:マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20230401-2642001/、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/e67be8a71d405357d2d7552c43831d4b91f09452、railf.jp https://railf.jp/news/2023/03/23/074500.html

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あいの風とやま鉄道の413系の定期運行範囲が縮小していた

 北陸新幹線開業とともに北陸線の富山県部分はJRから分離され、あいの風とやま鉄道になりました。あいの風とやま鉄道の主力は521系ですが、国鉄時代からの車両、413系も走っています。

 しかし、413系は古いので、置き換え対象です。もともと北陸新幹線開業から10年以内に置き換える計画だったのです。3月18日にダイヤ改正がありましたが、あいの風とやま鉄道は521系を増備し、413系で走っていた列車を置き換えました。IRいしかわ鉄道への定期運行はなくなり、観光列車の「一万三千尺物語」を除いて、黒部-高岡間しか走りません。

 また、521系が増備されたことにより、413系は減ることになります。どうやら先に廃車になるのは、青一色のほうで、イベントにも使うことができる「とやま絵巻」が残ると言われています。
(参考:鉄道ホビダス https://rail.hobidas.com/rmnews/450366/)

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とさでん交通、部分廃止か?

 高知の路面電車は、東西方向にかなり延びています。高知市を越えて、東は南国市に、西はいの町に延びています。南北方向は3.2キロしかありませんが、東西方向は22.1キロもあります。

 このとさでん交通、2021年度決算では約2.1億円の赤字です。このため、地元の高知市では検討会を設置し、2022年12月から路面電車や路線バスの将来像についての議論を行っています。

 ただ問題なのは、赤字額そのものではなく、規模の大きさの割には投資額が少ないということにあるとも言われています。とさでん交通の中期経営計画によれば、2026年度までの5年間の設備投資額は11.5億円。1年当たりにすると2.3億円です。同業他社と比較するとその少なさはよく分かります。このような投資額の少なさでは、古い車両の置き換えはできません。とさでん交通には2021年現在、63両の車両がありますが、その平均車齢は57年です。安全に運行するのに必要な投資を先送りして、何とかごまかしているとも言えます。

 そのようなことから、部分廃止の案も出ています。とさでん交通でも高知市内は、約6分に1本の間隔で走っています。しかし、東の後免町のほうは約15分間隔、西の伊野のほうは約40分間隔です。200円均一区間の高知市内は安泰なものの、東や西のほうは危ないと言われています。特に約40分間隔の伊野のあたりは危ないでしょう。これだけ少ないと、道路の一部分を使って電車を走らせる意義がなくなります。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/kochi-romendensha/)

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廃線から5年、三江線バスの旅

 三江線が廃止されて5年が経ちました。鉄道の代わりにバスに置き換えられ、走っています。さて、そのバスはどうなっているのでしょうか? 参考にした新聞(中国新聞)の記者が、三次から江津までバスに乗って出かけました。

 三次を出たのは朝の8時前でしたが、約120キロ離れた江津に着いたのは、何と夜の21時。13時間もかかりました。しかし、実際にバスに乗ったのはたったの3時間。残り10時間は待ち時間だったのです。もともと三江線の代替バスは短距離のものが多く、三次から江津に行くのは何回かバスを乗り継ぐ必要があったのですが、ここまで時間がかかるとは思っていませんでした。

 別にバス会社が意地悪をしているわけではありません。高校生の通学需要に合わせてダイヤを組むと、全線を通しで乗るには不便なダイヤになってしまうのです。鉄道が廃止されてバスになった途端、バスが細かく分割されて、何回か乗らないと三次から江津に行くことができないダイヤになったことからもわかるように、そもそも三次と江津を行き来する需要はなかったのです。鉄道があったときはそのような需要もあるように思えたのですが、それは幻で、本来はなかった需要なのです。

 すでに使命を終えた(場合によってはそもそもそのような使命すらなかった?)鉄道を無理に維持するのではなく(しかもJRの場合は新幹線や大都市の通勤路線を利用している人のお金で、縁もゆかりもないローカル線を維持させています)、現状にあった公共交通手段にすることのほうが大切でしょう。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/0b062aded5af48371fa5d1b062b00993d3c221ce)

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「ピーチライナー」のループ線、撤去へ

 小牧と桃花台ニュータウンを結んでいた新交通システム、「ピーチライナー」は、2006年に廃止になってしまいました。桃花台ニュータウンの人口が伸びず、「ピーチライナー」の利用者も想定通りには増えなかったのです。小牧で接続する名鉄が、長い間途中で歩かないと名古屋市中心部に行くことができなかったというのも痛かったです。結局、開業から15年半、一度も黒字にならないまま廃線になってしまいました。

 その後に残ったのは、廃線跡。「ピーチライナー」は新交通システムなので、地上ではなく、高架を走ります。鉄道車両は前後に運転室がありますが、「ピーチライナー」の運転室は片一方しかないので、終着駅ではテニスのラケットのようなかたちのループ線を通って、向きを変えていました。これも高架で、長い間、使われずに残っていたのです。一時は再利用のもあったようですが、そんなうまい話はなく、2015年度から撤去工事が始まっています。

 とは言っても、撤去はまだ1割ほどしか終わっていません。2022年度までに愛知県は「ピーチライナー」の撤去に約38億円を出しましたが、総額や撤去完了時期は不明です。ループ線の撤去は2025年度までに終わる見込みですが、見込み違いの新交通システムはまだまだ惨めな姿をさらし続けます。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASR3F6HLPR32OIPE003.html)

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夕張鉄道、札幌への路線バスを廃止

 夕張市中心部の鉄道は2019年に廃止されましたが、かつて夕張にはほかにも鉄道がありました。そのひとつが私鉄の夕張鉄道です。札幌に近い野幌との間を結んでいましたが、1975年に廃止されました。

 その名残もあり、夕張鉄道は札幌(新札幌)への路線バスを走らせていましたが、9月末で廃止になります。

 なお、10月以降も、北海道中央バスの高速バスは走ります。
(参考:北海道新聞ホームページ https://nordot.app/1005423258700709888?c=648454265403114593、夕鉄バスホームページ https://www.yutetsu.co.jp/index.php)

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仙台市営地下鉄南北線、富谷市に延伸か?

 以前にも書きましたが、仙台市営地下鉄南北線を北隣の富谷市まで延ばすがあるようです。泉中央から北に3キロほど延ばして、富谷市に入ってすぐの明石台まで整備します。延伸区間は単線で、途中、1~2駅を設置します。中間の駅はいずれも仙台市内にできます。

 この延伸にかかる建設費は中間駅の数にもよりますが、350~450億円とされています。運行本数は毎時4本、運賃は泉中央までの運賃に加えて、210円を徴収します(仙台市から出るので、別会社にするのでしょうか?)。このような仮定の下で計算すると、最短で21年で累積終始が黒字化するようです。つまり、採算が取れるという結論になるようです。

 泉中央-明石台間には、ガイドウェイバス(BRT)をつくるという考えもあります。混雑する泉中央-明石台間のみ専用高架道路をつくり、明石台以北から路線バスが乗り入れます。最終的には、地下鉄とBRTを比較して、どのような基幹公共交通機関をつくるのかを考えます。

 もっとも、ここでネックになるのは仙台市。富谷市にとっては重要な話でも、仙台市にとっては端のごく一部の地域の問題なので、建設を推進する動きがありません。いくら富谷市がやりたくても、仙台市を巻き込まないと話は進まないのです。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/sendai-tomiya/)

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広島でも手荷物ホテル配送サービス

 ジェイアール西日本マルニックス(本社:大阪市)は、手ぶらで観光できるように、京都、新大阪、大阪の各駅で手荷物の一時預かりや、ホテルまで手荷物を配送するサービスを行っています。「Crosta」と言います。

 この「Crosta」ですが、3月1日に広島でも開業しました。店舗は新幹線口1階コンコースにあり、営業時間は8時から20時(年中無休)。値段は手荷物一時預かりは1個800円、広島市内のホテル(約30施設)への手荷物配送サービスは1個1500円です。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230228_00_press_crosta.pdf)

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西九州新幹線の割引切符、発売期間延長&通年化

 西九州新幹線の割引切符について、まとめました。

 まず、博多-浦上・長崎間及び佐賀-浦上・長崎間に設定している「おためし!私たちも、かもめ。早特7」については、発売期間を延長します。9月30日有効開始分まで期間を延長します(発売期間は9月23日まで)。値段はこれまで通り、博多-浦上・長崎間が大人3200円、佐賀-浦上・長崎間が大人3000円です。

 期間限定の切符も、一部は通年発売になります。ひとつは「かもめネットきっぷ」(佐世保-浦上・長崎間)、そしてもうひとつが「定期券専用新幹線特急回数券」です。ただし、「定期券専用新幹線特急回数券」は値段が見直され、4月1日からは4枚綴りで3400円になりました。1枚当たりにすると850円です。正規の値段は870円なので、たった20円しか安くなりません。「券売機だけ買える!九州新幹線2枚きっぷ」同様、 何のための回数券か、分からないです。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/02/27/230227_kamome_hatsubaientyou.pdf)

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JR九州の株優は1日乗車券に

 JR九州も株式を上場している鉄道会社ですので、株優というものがあります。JR九州の場合、片道の運賃、料金が5割引になります。ところがこのJR九州の株優の制度、6月下旬に送付する分(3月末時点で100株以上の株を持っている株主が対象)から、内容が変わります。

 どのように変わるのかと言えば、1日乗車券になります。JR九州の快速や普通列車が1日乗り放題になるのです。株優がそのまま1日乗車券になるので(自動改札を通ることはできないようです)、快速や普通列車に乗る場合は、切符を購入する必要がありません。

 新幹線や特急に乗る場合は、別途特急券を買う必要があります。駅の窓口だけでなく、自動券売機やインターネットで購入することもできます。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/02/28/230228_kabunushi_yuutai.pdf)

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