とさでん交通、部分廃止か?
高知の路面電車は、東西方向にかなり延びています。高知市を越えて、東は南国市に、西はいの町に延びています。南北方向は3.2キロしかありませんが、東西方向は22.1キロもあります。
このとさでん交通、2021年度決算では約2.1億円の赤字です。このため、地元の高知市では検討会を設置し、2022年12月から路面電車や路線バスの将来像についての議論を行っています。
ただ問題なのは、赤字額そのものではなく、規模の大きさの割には投資額が少ないということにあるとも言われています。とさでん交通の中期経営計画によれば、2026年度までの5年間の設備投資額は11.5億円。1年当たりにすると2.3億円です。同業他社と比較するとその少なさはよく分かります。このような投資額の少なさでは、古い車両の置き換えはできません。とさでん交通には2021年現在、63両の車両がありますが、その平均車齢は57年です。安全に運行するのに必要な投資を先送りして、何とかごまかしているとも言えます。
そのようなことから、部分廃止の案も出ています。とさでん交通でも高知市内は、約6分に1本の間隔で走っています。しかし、東の後免町のほうは約15分間隔、西の伊野のほうは約40分間隔です。200円均一区間の高知市内は安泰なものの、東や西のほうは危ないと言われています。特に約40分間隔の伊野のあたりは危ないでしょう。これだけ少ないと、道路の一部分を使って電車を走らせる意義がなくなります。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/kochi-romendensha/)
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