沖縄の安い高速料金がETC限定に?
沖縄には沖縄道という高速道路があります。この沖縄道は1999年に導入された「沖縄特別割」以来、ほかの高速道路に比べて安く設定されています。一般道の混雑緩和を目的としたもので、20年以上続いています。このため、那覇から許田までの57.3キロを乗り通しても、普通車で1040円しかかかりません。
ただ、沖縄には高速が沖縄道しかなく、しかも先ほども述べたとおり安いためか、ETCの普及率は低いです。NEXCO西日本管内の普及率は平均で約92%であるのに対して、沖縄道では約66%に留まっています。このため、料金所に起因する渋滞がかなり発生し(ほかの地域では、ETCが普及したので、料金所での渋滞は減っています)、ランプなどでの追突事故も全国平均の約2.7倍起こっています。
そこでNEXCO西日本は、現行の沖縄道の特別割引(35.5%も安くなっています)を2024年4月以降も継続する場合は、ETC車限定にする方針です。特別割引をETC限定にすれば、非ETC車の高速料金は単純計算で1.5倍になりますので、ETCを付けざるを得ないでしょう。ETCの普及率を上げるためには、やむを得ないでしょう。むしろ、ETC限定の割引にするのが遅すぎたのかもしれません。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/124850)
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