廃線から5年、三江線バスの旅
三江線が廃止されて5年が経ちました。鉄道の代わりにバスに置き換えられ、走っています。さて、そのバスはどうなっているのでしょうか? 参考にした新聞(中国新聞)の記者が、三次から江津までバスに乗って出かけました。
三次を出たのは朝の8時前でしたが、約120キロ離れた江津に着いたのは、何と夜の21時。13時間もかかりました。しかし、実際にバスに乗ったのはたったの3時間。残り10時間は待ち時間だったのです。もともと三江線の代替バスは短距離のものが多く、三次から江津に行くのは何回かバスを乗り継ぐ必要があったのですが、ここまで時間がかかるとは思っていませんでした。
別にバス会社が意地悪をしているわけではありません。高校生の通学需要に合わせてダイヤを組むと、全線を通しで乗るには不便なダイヤになってしまうのです。鉄道が廃止されてバスになった途端、バスが細かく分割されて、何回か乗らないと三次から江津に行くことができないダイヤになったことからもわかるように、そもそも三次と江津を行き来する需要はなかったのです。鉄道があったときはそのような需要もあるように思えたのですが、それは幻で、本来はなかった需要なのです。
すでに使命を終えた(場合によってはそもそもそのような使命すらなかった?)鉄道を無理に維持するのではなく(しかもJRの場合は新幹線や大都市の通勤路線を利用している人のお金で、縁もゆかりもないローカル線を維持させています)、現状にあった公共交通手段にすることのほうが大切でしょう。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/0b062aded5af48371fa5d1b062b00993d3c221ce)
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