京王は10月に値上げだが、相模原線の加算運賃廃止
京王は10月に値上げを行います。消費税率の変更によるものを除いては、1995年以来28年ぶりの値上げとなります(しかも、この間には、1997年に値下げを行っています)。
今回の値上げにより、初乗り運賃は126円(ICカードの場合、以下同じ)から140円になります。新宿-高尾山口間は388円から430円になります(区間によっては1円単位の運賃のところもあります)。相模原線の一部区間で設定されていた加算運賃は廃止されます。通勤定期は普通運賃の値上げに合わせて値上げしますが(割引率は37.6%のまま変わりません)、通学定期は家計負担に配慮して、据え置きます。割引率を77.4%から80.1%に引き上げるのです。また、「京王ライナー」等の座席指定料金は変更ありません。
首都圏の大手私鉄と比較すると、値上げしても京王は安い部類です。特に35キロ以上の比較的長距離の区間では、安さが目立ちます。
さて、値上げを行うことによって、京王はどうするのでしょうか? 2021年10月に発生した車内傷害事件を受けた防犯対策や、ホームドアなどのバリアフリー対策を進めます。京王には先頭車同士が顔をつきあわせ、通り抜けできないものもありますが、車両を新しくつくること等によりそれを解消します。ホームドアについては、井の頭線は2020年代中ごろ、京王線は2030年代前半に全駅整備完了を目指します。笹塚-仙川間の連続立体交差化は2030年度の事業完了を目指します。かなり遅くなっています。
(参考:京王ホームページ https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2022/nr20230324_tetsudo.pdf)
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