JR貨物が貨物船を所有
JR貨物はJRの主要幹線で貨物を運んでいますが、鉄道で運ぶ以上、1か所でも災害などで途切れると、運ぶことができなくなります。災害で不通になる事態は毎年のように生じます。古い規格の鉄道なので、災害には弱いです。迂回運転することもありますが、これは国鉄時代につくられ、全国を走った実績があるDD51があったからできたことで、DF200に置き換えられた現状では、そういうことは難しくなります。鉄道での迂回運転は考えず、最初からトラックと船による輸送を考えます。それならそれで、JR貨物も対応策を考えないといけません。そこでJR貨物は、災害時に代行輸送として使うことのできる船を所有することにしました。
2024年春に完成する予定のこの貨物船は、船の総トン数は499トン、長さ70メートル、幅12.5メートルで、12フィートコンテナ80個を積むことができます。センコーグループホールディングス(本社:東京都江東区)との共同所有で、保有比率はセンコーグループが70%、JR貨物が30%です。平常時はセンコーグループの船のひとつとして運航しますが、鉄道が寸断し、船が必要になったときは、この船を代行輸送に使います。
(参考:JR貨物ホームページ https://www.jrfreight.co.jp/info/2023/files/20230412_03.pdf)
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Comments
新函館北斗ー長万部は当面は貨物線として維持されるんでしょうけど、将来的にこの区間が維持できなくなった時のことも視野に入っているのかもしれないと思ったりもします。
その場合は船をさらに数隻用意する必要があるんでしょうけど。
Posted by: 84axgd86dm70 | 2023.08.01 02:45 PM
84axgd86dm70さん、こんばんは。
* 新函館北斗ー長万部は当面は貨物線として
現状では貨物鉄道として維持するのが望ましいですが、JR貨物としては最終的には貨物新幹線を実用化したいところでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2023.08.02 09:26 PM