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国交相、並行在来線の函館線を基幹鉄道区間として認識

 北海道新幹線が札幌まで延伸すると、函館-小樽間は並行在来線として分離されます。特急や貨物がなく、単なるローカル線に過ぎない長万部-小樽間はともかく、貨物列車がたくさん走る函館-長万部間も分離されます。

 長万部-小樽間は一部を除いて需要は少ないのでバスに転換しても大きな問題はないのですが、単純に旅客需要が少ないからと言って函館-長万部間も一部を除いてバス転換するとややこしい話になります。貨物をどうやって運ぶのか、ということです。国鉄時代のようににするわけにはいかないですし、しかもその国鉄時代より船での運航区間が長くなります。函館線が使えない以上、函館ではなく、いきなり苫小牧あたりまで運ばないといけません。少なくとも貨物新幹線が実用化するまでは、函館線を維持しないといけないのです。

 それでは、どうすればよいのでしょうか? 国交省はすでに2022年11月から、国、北海道、JR北海道、JR貨物の4者による協議を行っています。また、斉藤国交相は4月19日の衆議院国土交通委員会で、議員(北海道の議員ではなく、なぜか関東の議員です)の質問に対して、函館線について基幹鉄道区間として認識しているとの答弁を行っています。

 新函館北斗-長万部間のローカル輸送はバスでもいいでしょうが、貨物は全国的な問題です。一地域の事情だけで貨物鉄道網を毀損するようなことがあってはいけないでしょう。
(参考:カナロコ https://www.kanaloco.jp/news/government/article-983903.html)

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