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日田彦山線BRTのダイヤ、運賃発表

 8月28日に開業する日田彦山線BRTですが、そのダイヤや運賃が公表されています。

 まず、運行本数は区間運転を含めて32本に増えます。内訳は、添田-日田間が20本、添田-彦山間が8本、筑前岩屋-日田間が4本です。このうち、光岡-日田間について学校や市役所前を経由する便が7本あります。日田へ向かう朝の便、添田方面に向かう昼や夕方の便が該当します。鉄道が走っていたときのダイヤと比べてみましょう。2017年時点では、添田-日田間が18本、添田-彦山間が4本なので、添田-日田間通しの便で比べると、若干増えています。ただ、鉄道からBRTになったことで時間はかかり、鉄道時代(2017年)は平均約56分で結んでいた添田-日田間が、平均約1時間32分かかるようになっています(学校・市役所前経由は約1時間37分)。また、添田ではバスの走る道路をかさ上げし、鉄道とBRTが同じホームで乗り換えることができるようになっています。

 運賃はどうでしょうか? BRTで完結する区間は、現行の鉄道の運賃と同じです。一部は安くなります。鉄道(JR九州の一部区間に限ります)を乗り継ぐ場合は、鉄道とBRTの運賃を別々に足し、100円の乗継ぎ割引を適用します。東北のBRTと同じ考えです。定期券は今の鉄道と同額です。

 なお、日田彦山線BRTの事業主体(土地や車両の保有等を行います)はJR九州、運行主体(運行、運行管理等)はJR九州バスですが、一部の運行は日田バスに委託します。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/05/26/230526_hikoboshi_unchin_daiya.pdf、https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/05/29/230529_hikoboshi-line_unkotaisei.pdf)

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Comments

添田市、東峰村、日田市はもっと開業を盛り上げていいと思います(住民と一緒に)。その声が聞こえてこないのはとても残念です。

もちろん地元利用は大切です。ただし、マーケットは限られていますので帰省や観光にも利用してもらえるように福岡、大分の各都市に、東京、大阪の大都市圏にも何らかの形でアピールしてほしいものです。

利用者に対して補助を出しても良いと思います。

盛り上げ方次第でもっと需要を増やせると思うのですが。

日田彦山線が鉄道ではない=敗北では無いはずです。

Posted by: ゆめ | 2023.06.11 08:17 PM

 ゆめさん、こんばんは。

* もちろん地元利用は大切です。ただし、マーケットは限られていますので

 東京や大阪からの利用は望めないので、大都市と言っても福岡からの利用を期待するぐらいでしょう。

 ただ、毎日のように観光で来てくれるわけではありませんので、メインはやはり地元の利用者です。

* 日田彦山線が鉄道ではない=敗北では無いはずです。

 鉄道にこだわっていては、何も進まないでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2023.06.11 09:39 PM

福岡県、大分県及び沿線自治体のみなさんはもっと開業を盛り上げないといけないですね。

第3セクターとかではないから、自分たちは関係ないと思っていたら大間違いだと思います。

これでは県内からでも誘客は危ういと思います。
まだ時間はあります。
JR九州と一緒に気運を上げてほしいです。

路線を活かせるかどうかは地元住民の利用と自治体のみなさんの(地元内外への)広報力にかかっていると思います。

新しい形での開業を無駄にしてほしくないです。

Posted by: 奏(KANADE) | 2023.06.14 04:24 PM

 奏(KANADE)さん、こんばんは。

* 第3セクターとかではないから、自分たちは関係ないと

 利用者が少なければ、冷酷な数字をもって減便を行うだけです。使う人が少ないと言うことは、必要性が薄いことの証明ですから。

 そのためにも、地元自治体の積極的な支援が必要です。

Posted by: たべちゃん | 2023.06.14 10:53 PM

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