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川勝静岡県知事、リニア松本経由を提案

 2027年に品川-名古屋間が開業する予定だったリニア中央新幹線。静岡県内の着工ができないため、その見込みが立っていません。

 その静岡県ですが、川勝静岡県知事が非公式ですが、妙な案を出してきたのです。品川-名古屋間を先行開業するのを止めて、品川-名古屋-大阪間を一気に開業させるというのです。いったん名古屋まで開業するというJR東海の思惑とは違いますが、大阪まで一気に開業させることによって最終的には不要になる名古屋での大規模な乗り換え設備が不要になるというメリットがあります。

 そして、もうひとつの案も出しています。甲府-中津川間のルートを大幅に変えるのです。飯田ではなく、松本にするのです。リニアを少しずらすだけでも開業が10年遅れるのですが、松本まで大きくずらすとルートの大幅な変更になり、今までの議論を完全にひっくり返します。リニアは一直線に結ぶから採算が取れるのであって、以前にも記事にしたように松本まで遠回りにすると採算が悪化します。南アルプスをトンネルで掘ることができないなどの理由がない限り、ルートを変えるにしても静岡県をギリギリ通らないようにする程度の小幅なものにしたほうが良いでしょう。

 もっとも、川勝静岡県知事がこのような大幅なルート変更案を出していないという報道もあり、真偽のほどは定かではありません。ただ、周りが振り回されていることは確実のようです。
(参考:産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20230602-GIVW3HLOPNJULICS56KFYBWOXI/、中日BiZナビ https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/64063/)

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