根室線釧路-根室間に指定席
JR北海道の路線のうち、輸送密度が200人未満のところは廃止されるか、その目途が立ちました。しかし、輸送密度200人以上2000人未満のところは地元の協力を得ながらとはいえ、これからも運営していかないといけません。
そこで、この2023年度に総括的な検証と事業の抜本的な改善方策の検討を行うのにあたって、ファクトとデータに基づく有効な改善方策を調査・検証するための調査事業、実証事業を行うことにしています。
それではどういうことを行うのでしょうか? 今のところ予定となっている事業から抜粋して紹介します。6月以降に、沿線住民の人を対象に、公共交通の利用実態やニーズ等の調査を行います。鉄道とバスの運行時刻が一目でわかる時刻表をつくります。参考にしたプレスリリースでは釧網線の時刻表が載っていますが、結構わかりやすいです。観光にも使えそうです。
観光利用の拡大のためには、次のことを行います。観光のオフシーズンとなる10月には「くしろ湿原ノロッコ号」の臨時運行を行います。繁忙期の8月には根室線釧路-根室間で車両を増結し、景色の良い海側に指定席を導入します。7月の休日には札幌-滝川-富良野間を走る「フラノラベンダーエクスプレス」を旭川まで延長運転します。富良野線内は快速扱いとなります。7月15日から23日の間、「富良野・美瑛ノロッコ号」のみが停まるラベンダー畑に、一部の快速・普通が停まります。
バスとの連携によって公共交通全体の利用拡大を狙って、次のことを行います。7~8月には、JRを利用してオホーツク管内を訪れた人に、バスのフリーパスを買いやすくします。同じ7~8月には、オホーツク管内の石北線沿線住民のため、札幌-北見・網走間を片道JR、片道バスで利用できる取り組みを行います。7~9月には、札幌圏で発売している「一日散歩きっぷ」の利用者を対象に、日高線等の沿線のバスに乗ることができるようにします。根室線落石-根室間については、2024年3月まで、高校や病院に直通するバスを走らせます。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20230517_KO_demonstration_project.pdf)
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