牟岐線の新駅は中止
牟岐線に新駅をつくる話があります。場所は以前にも記事にしたとおり、徳島と阿波富田の中間あたり。このあたりに徳島県が整備する新ホールへのアクセスとして駅をつくります。駅舎がなく、ホーム1本だけの簡素な駅で、約2.5~3億円の工事費は徳島県が負担します。
ところがこの新駅の計画、徳島で県知事が変わったため、消えることになりました。徳島から徒歩圏内にあるため、要らないと言うのです。
自身の公約を反映させるかたちとなったのですが、もったいない話です。牟岐線も徳島に近いところは結構利用者がおり(新型コロナウイルスの影響がある2022年度でも徳島-阿南間の輸送密度は3793人です)、鉄道としての特性を発揮できる区間です。JRから切り離してバスにするしか方法はないところとは違って、駅を増やして使いやすくすればそれなりの効果があります。新駅は隣の徳島と違って駅構造が簡単なので、スロープだけでバリアフリーが完成します。エレベータやエスカレータがなくても良いのです。
車に慣れた地方の人ほど、歩くことを嫌がります。数百メートルも歩かないといけないなら、それだけで車になるでしょう。バスに乗るような距離でもなく、中途半端です。そういうきっかけを与えてしまうのが、新駅の建設中止なのです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASR6G6WRBR6GOXIE02Q.html、JR四国ホームページ https://www.jr-shikoku.co.jp/04_company/disclose/pdf/average/2022.pdf)
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