地下鉄七隈線が延伸で混雑
七隈線が延伸して3か月ほどが経ちました。七隈線はどれぐらい利用されているのでしょうか?
結構順調なようです。延伸前の3月20~26日(区間は天神南-橋本間)と延伸後の5月8~19日(区間は博多-橋本間)の平日を比較したところ、1日当たりの乗客数は58%増えていました。延伸前の3月20~26日と延伸後の3月27日~4月23日との比較では53%の増加でしたから、開業した直後の一時的なブームではなく、着実に増えていると考えられます。この時期は大学の春休みに当たるので単純に比較はできませんが、通勤客がバスから移行したと見られています。沿線にある大学の福岡大も、地下鉄ができたため、下宿せずに家から通う例が出ているようです。
ただ、利用者が増えたため、朝の通勤時間帯では混雑が目立っています。延伸後の4月以降、8時前後の列車で、混雑率が140%以上のものが出ています。混雑率140%とは、隣の人と密着した状態を指しています。七隈線は需要が少ないと見られたので、空港線よりコンパクトな車両を使っています。空港線の6両編成の定員は854人であるのに対して、七隈線の4両編成の定員は351~378人です。半分以下です。
さすがにトンネルを掘り直すわけにはいかないので、できることは4両編成を6両編成に延ばすことですが、6両にするには各駅でホームドアを増設する必要があるので、単純にはいきません。このような混雑は朝だけで夕方は問題ないようなので、福岡市交通局は朝のラッシュ時に運転間隔を詰めることができないか検討しているようです。
(追記)
福岡市交通局は8月19日から、七隈線の増便を行います。平日朝に2往復、平日夕方に4往復を増やします。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20230529-OYTNT50034/、福岡市交通局ホームページ https://subway.city.fukuoka.lg.jp/topics/detail.php?id=1818)
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