山口佐賀県知事、西九州新幹線フル規格も排除せず
西九州新幹線は武雄温泉-長崎間のみが開業し、途中の新鳥栖-武雄温泉間は着工もされていません。博多と長崎を行き来するときでさえ乗り換えが必要で、しかもその解消の見込みがありません。利用者に不便を強いています。
この未着工区間の新鳥栖-武雄温泉間は佐賀県内にあります。新規着工に進むためには、佐賀県の了承を得なければなりません。その鍵を握っている佐賀県ですが、6月15日に開会した佐賀県議会において、山口佐賀県知事は西九州新幹線についての議論を進めていくとの発言を行いました。フル規格新幹線も排除しないとのことです。
佐賀県(と言うより佐賀市)の立場で言えば、現状維持がお金もかからず良いかもしれませんが、全体的な見地で見れば、フル規格新幹線を整備するのが最も望ましいことは明らかです。何とかフル規格新幹線が実現する方向に持っていきたいです。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20230616/k00/00m/010/050000c)
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Comments
国交省・政府がきちんと方針を決めて主導すべき問題でしょうね。
これはJR九州・佐賀県だけの問題ではなくてこれは国全体の国土交通事業ですから。
前例にとらわれず、フル規格を着工した方が国が富み、国力の増強にもつながるでしょう。
道路ばかりではなく鉄道にも国は投資すべきかと思います。
ルートは新鳥栖~武雄温泉を結ぶルートが一番自然だと思います。
Posted by: ローラ | 2023.07.06 03:28 PM
ローラさん、こんばんは。
* フル規格を着工した方が国が富み、国力の増強にもつながるでしょう。
新幹線はまさに鉄道の得意とするところであり、こういうところを延ばすのが国に求められることです。
国は積極的に、新幹線のような幹線鉄道に取り組むべきでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2023.07.06 10:46 PM
>新幹線はまさに鉄道の得意とするところであり、こういうところを延ばすのが国に求められることです。
ならば、今の整備新幹線スキームは抜本的に見直しが必要でしょう。
佐賀県の負担を軽減するといった話にしても、国の姿勢は消極的。必要条件を満たさないものはやる必要がないとのことだ。
とは言え、現行スキームを変えるというのは困難でしょう。東海道等よりはるかに需要の少ない新幹線を野放図に建設すれば、JRの経営に重大な影響を及ぼすし、今時、BC係数1を割るような事業は認可できない。
北陸も北海道も当初は1をクリアできるとして着工したが、建設費高騰で実際は1を割りそうな状況だ。巷では、認可条件をもっと厳しくして、1.5くらいにしろという声も聞かれる。
それでも、新幹線建設する大義は何なのか?
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Posted by: かにうさぎ | 2023.07.13 09:51 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* 今の整備新幹線スキームは抜本的に見直しが必要でしょう。
はっきり言ってそうです。今の在来線ではあまりにも遅すぎて、鉄道を使うだけのメリットは少ないです。大昔に設備投資を終え、維持費だけですから、民間企業でやっていけるのです。
Posted by: たべちゃん | 2023.07.13 10:44 PM