つくばエクスプレス土浦延伸は臨海部延伸との抱き合わせ商品?
つくばエクスプレスには土浦に延伸する話があります。しかし、土浦へ延ばしても、採算が取れるわけではありません。採算を無視しても、1400億円という巨額な事業費の負担が出てきます。それでは、どうやって土浦に延ばすのでしょうか?
実は、つくばエクスプレスには別の延伸計画があります。反対の秋葉原から東京、そして臨海部への延伸です。茨城県内だけの延伸だと、沿線4都県(東京、埼玉、千葉、茨城)が交わした覚書から、茨城県のみが負担を迫られます。大体、つくばエクスプレスの土浦延長は、あまりにも採算性が悪いことから、実現の可能性は低いでしょう。しかし、反対側の東京、臨海部への延伸と絡めることによって、東京都など他都県にも建設費の負担をさせることができるのです。
どういうことかと言えば、新しい鉄道をつくることによって車両も増えますから、車両基地が必要になります。しかし、都心に車庫をつくるとかなりお金がかかりますから、郊外の茨城県の車両基地を拡充させて賄うかもしれません。これはチャンスです。車両基地を引き受ける代わりに、臨海部とセットにした延伸構想で採算性をアップしたように見せ、かつ茨城県内の建設費を一部東京都に負担させようとしているのでしょう。ある意味、つくばエクスプレスの土浦延伸は抱き合わせ商品なのです。
もっとも、つくばエクスプレスとしては、東京や臨海部への延伸には否定的な姿勢を示しています。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/tx-tsuchiura2023/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/126827)
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