北陸新幹線の運行計画
前の記事で予告したとおり、北陸新幹線の運行計画について書きます。
金沢-敦賀間には、東京方面からは「かがやき」、「はくたか」が、大阪・名古屋方面からは「つるぎ」が走ります。いずれもE7系もしくはW7系の12両編成です。まずは、「かがやき」、「はくたか」から説明しましょう。
「かがやき」は10往復中9往復が敦賀まで走ります。東京-敦賀間を直通するのが9往復、東京-金沢間が1往復です。敦賀まで行く9往復については、全てが速達運転するのではありません。福井だけに停まる速達タイプが5往復、福井以外にも停まるのが4往復です。小松、加賀温泉、芦原温泉、越前たけふに2往復ずつ停まります。これまで小松や加賀温泉等にも「かがやき」が停まるのか話題になっていましたが、どこも仲良く停まることになりました。2往復とは言え「かがやき」が停まるのですから、沿線の駅にとっては悪い話ではないでしょう。新高岡の立場はありませんが。飯山を除いて長野以遠は各駅に停まる「はくたか」については、敦賀まで行くのは5往復だけです。金沢-敦賀間は各駅に停まります。なお、長野-金沢間の「はくたか」については、敦賀への延長はなく、長野-金沢間のままです。
「つるぎ」は敦賀で「サンダーバード」、「しらさぎ」と接続するものが25往復、接続しないものが5本走ります。接続しないものは、早朝や夜間に走ります。「サンダーバード」、「しらさぎ」に接続する25往復の内訳は、富山-敦賀間(新高岡、金沢、福井のみ停車)が5往復、富山-敦賀間(各駅停車)が13往復、金沢-敦賀間(福井のみ停車)が4往復、金沢-敦賀間(各駅停車)が3往復です。「サンダーバード」や「しらさぎ」と接続しない5本は、富山-敦賀間が2本、金沢-敦賀間が1本、富山-金沢間が2本です。
在来線特急については、「サンダーバード」が25往復、「しらさぎ」が15往復走ります。名古屋-敦賀間が8往復、米原-敦賀間が7往復です。北陸新幹線の接続は全て「つるぎ」で、「かがやき」や「はくたか」と接続するものはありません。東京や京阪神で発生した遅れを京阪神や東京に波及させないダイヤとなっています。このダイヤ構成は北陸新幹線が全線開通したときも参考になるでしょう。東京-新大阪間を直通する列車をつくらず、東京-北陸間、北陸-新大阪間の列車を組み合わせるのです。特に北陸新幹線を米原経由でつくるようになるときには必要な考えです。東海道新幹線からの乗り継ぎ需要が大きく減ると思われた「しらさぎ」ですが、北陸新幹線と接続できない米原発着の1往復が減っただけで、意外と減っていません。金沢-和倉温泉間の「能登かがり火」は5往復です。JR西日本によれば、「能登かがり火」用の車両(683系)の回送列車が金沢-敦賀間を走ることがあるようです。
北陸新幹線が敦賀まで延伸したら、所要時間はどうなるのでしょうか? 最速列車の所要時間は、東京-福井間が36分短縮の2時間51分、東京-敦賀間が50分短縮の3時間8分です(いずれも北陸新幹線を利用)。大阪-福井間が3分短縮の1時間44分、大阪-金沢間が22分短縮の2時間9分、大阪-富山間が29分短縮の2時間35分です(いずれも「サンダーバード」、北陸新幹線を利用)。名古屋-福井間が3分短縮の1時間33分、名古屋-金沢間が16分短縮の2時間9分、名古屋-富山間が23分短縮の2時間35分です(いずれも「しらさぎ」、北陸新幹線を利用)。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230830_00_press_hokurikushinkansen.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/127883/2)
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