黒部峡谷鉄道、上部軌道用に耐熱客車導入
黒部峡谷鉄道の終点は欅平ですが、そこから先も線路は延びています。黒部川の電源開発のためにつくられたもので、上部軌道と言われています。
その上部軌道ですが、2024年6月から黒部宇奈月キャニオンルートという名前で一般開放されることになりました。一般開放されるとなると安全対策も必要となり、その一環として車両を更新することにしました。
今回導入されるのは、新型の蓄電池機関車2両と耐熱客車10両。すでに耐熱客車3両は納車されています。
なぜ耐熱客車がいるのでしょうか? 実は黒部宇奈月キャニオンルートには、硫黄のにおいや熱気がある高熱隧道を走ります。そのため、客車は耐熱構造になっています。トンネル内で火災などが発生した場合、すぐに避難できるように非常脱出口を設けました。機関車が蓄電池で動くのもそのためです。普通のディーゼル機関車では、引火する危険性があるからです。また、機関車には自動列車停止装置と緊急列車停止装置を備えています。
(参考:北日本新聞ホームページ https://webun.jp/articles/-/444004、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/36623/2)
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