銚子に行くのは南海の2200系
銚子電鉄が中古車を求めていることは以前にも書きましたが、その銚子に行く車両が決まりました。
それは南海の2200系。8月15日に2両編成1本を譲受しました。元々は高野線の急行用として走っていましたが(橋本以南の山岳区間も走行可能です)、ワンマン化工事を行い、今は多奈川線等の支線で走っています。銚子電鉄では、必要な改造を行った後、営業運行を行います。銚子電鉄にとって、約8年ぶりの新車両導入です。関東の私鉄ではなく、関西の私鉄から来るというのは意外です。山岳区間を走ることができるように、車両が小ぶりで、急カーブにも強いというところが評価されたのでしょうか? 後、南海が600ボルトだったときにつくられた車両なので、600ボルトに戻すのが難しくないというのもポイントです。
もちろん、お金のない銚子電鉄のことですから中古車ばかりですが、中古車と言っても、大手私鉄などからいきなり来るのではなく、ほかの鉄道会社で使われた中古の中古が来ることが多いのです。地方の私鉄でも使えなくなった車両が来ているのです。しかし、今回譲受した南海の2200系は、中古の中古ではありません。南海で使われた車両がいきなり来るのです(もっとも、今回譲受した車両は1969年に製造されたので、南海で50年以上使い続けたことになります)。このように、銚子電鉄に中古の中古でない車両が来るのは、約30年ぶりとのことです。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230817.pdf、日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF185VQ0Y3A810C2000000/、「鉄道ジャーナル」2023年11月号 鉄道ジャーナル社)
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Comments
熊本電鉄でも元南海の2200系が活躍していましたね。
複数の会社で採用されるという事はこの車両が名車である所以でしょう。
日々のメンテナンスをしっかりと行い、今後の安全運行につなげてもらえたらと思います。
Posted by: ゆめ | 2023.08.19 08:06 PM
ゆめさん、おはようございます。
* 複数の会社で採用されるという事は
南海2200系の特徴は、高野線の橋本以南を走行するために、車両が小ぶりで、急勾配や急カーブに強いことです。地方私鉄にとっては欲しい車両です。
Posted by: たべちゃん | 2023.08.20 09:08 AM